「おおいた山日記」の看板を揚げてはや8年、看板倒れにならないように、どうしてもやっておきたいことが「大分百山」の完登です。大分の方なら「ちっとは意識して登ってるんやな〜」と気付いて頂いていることと思います。間もなく齢を重ねる時期を迎え、「人生半世紀記念行事」として、いくつか企画した内の一つが「大分百山」達成であります。 ちなみにどんな企画だったかというと、@「剱岳登頂」、A「祖母傾一日縦走」、B「大分百山完登」、C「お一人様鶴見岳〜由布岳一気登山」、D「くじゅう連山1,700mピーク一日完登」です。@〜Cまでは無事達成、Dはコースを練っている内に秋を迎え、この時点で次年度へ繰り越すことにしました。思い返せば、これにハーフマラソン3回と書き出せば我ながらよく頑張りました。 百山の最後となった「姫岳」。 ここを最後にしたのは特に理由は無かったのですが、結果的にこの山が最後で良かった、と思いました。普通なら峠の登山口から登れば標高差150mほど、1時間もあれば往復できる山ですが、姫岳周辺の情報や以前、鎮南山に登ったときのの看板や「大分百山」で縦走できるように紹介されています。それでこの縦走の情報を仕入れるにあたりWEBで調べていると、とある方のブログで鎮南山から姫岳の縦走にJRを美味く利用したレポを拝見したので、この方法を活用しない手はないと、早速、JRの時刻表を確認していざ出発です。 一応、いくつかパターンを考えましたが、「県道204号の峠から姫岳に登る」ことがキモなので、そーなると津久見市を起点にすることになります。ということで、朝一、高速道路沿いにある鎮南山の登山口に車を止め、JR「上臼杵駅」へ徒歩で移動、6時58分の佐伯行の電車(結構「臼杵駅」止まりが多いので要注意)で移動、津久見着7時20分で運賃は270円也。 東の空が白々としてくる中電車の椅子で暖を取り海を眺めながら津久見駅へ到着です。駅前の大友宗麟の銅像を記念撮影後、まっすぐ海へ行き鶴見岳一気登山と同様足を海に浸けてから本格的に登り始めました、というか走り始めました。 国道217号を海岸沿いに進み、国道の上を横たわるでっかいパイプをくぐると県道204号へ左折します。しばらくは緩やかな登りですが、青江ダムの堰堤が見え始めると急登になります。津久見駅を出発して約50分で青江ダムに到着です。ここまで来る途中からも姫岳かな〜、と思う山が見えていましたが、青江ダムまで来る姫岳と確信しました。堰堤でこれから始まる本格的な登りに備え一枚シャツを減らし水分補給です。 ダム湖の流れ込みから峠まで本格的な登りで、つづら折れの県道をヒーヒー言いながら登っていきます。時折、上の方にガードレールが見えると「まだかよ〜」と、ショックです。青江ダムから35分、ようやく広くなっている峠に到着、少し臼杵市側に下った右側にステンレス製(?)の登山口の看板があります。津久見駅からちょうど90分でした。 ここから尾根伝いと思っていたら、GPSの軌跡でも解るように、尾根をあえて外した斜面の道で、石や倒木等で歩きにくく、目印も以外と少ない場所があったりと、予想外に難儀しました。また、姫岳山頂は鎮南山への縦走路から脇に入るので、進行方向によっては看板を見過ごす可能性があるので、山頂が近いと感じたらGPSや地図等でこまめに場所を確認した方が良さそうです。 津久見駅から2時間5分、9時30分ついに姫岳山頂到着「大分百山」完登です。普通ならさっさと移動するのですが、日当たりも良くここで日向ぼっこ&食料、水分補給しながら少し感動に浸っておりました。いよいよ、本日の次の楽しみでもあった、姫岳から鎮南山への縦走です。最近は、すぐ横に林道が整備されたためほとんど、このルートに関するレポが無かったのですが、基本尾根歩きと判断しいざ出発です。 最初は今でも利用されているようなので目印も多かったのですが、次第に目印のテープも減りコースも適当になり始めます。縦走の1/3位の場所に電波塔があり、ここから少し登山道というより藪こぎちっくになり、実際、GPSを持ってて良かった・・・でした。時折、軌道修正しながら尾根を外さないよう歩いて行きます。途中、イノシシの親子が5〜6頭ほど目の前を横切り、その下の方では鉄砲の音がします。心の中では「イノシシではありません」と繰り返していました。 そして、ついに鎮南山の登山口となる三叉路の手前500mほどの場所で歩行困難と判断して林道山行に切り替えました。 三叉路の登山口から鎮南山まで20分位かな、と思って竹藪を歩いていると道は下る一方で、確認するとやっぱり間違い。軌道修正し若干時間をロスするも姫岳から1時間50分で鎮南山山頂へ到着。鎮南山山頂は周辺の木を伐採したようで2010年に登った時に比べると見晴らしは良くなったようです。鎮南山は2回目だったので短時間の休憩後、登山口まで一気に駆け下り駐車場には12時10分に到着、約5時間弱の記念すべき「大分百山」山行が終了しました。 (2013.1.27) 登った高さ 800m位 歩いた距離21.7km 全所要時間 4時間45分 |
ア ク セ ス(姫岳) |
@国道217号から県道204号へ A青江ダムを経て、津久見市と臼杵市の境となる峠が登山口となります。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
3 | 3 | 4 | 2 | 3 | 3 | 3 | 2 | ? | 5 | 2 | 不要 | 不要 |
|
(1) 地図「0.JR上臼杵駅」 鎮南山登山口から上臼杵駅までの道は少し複雑で、暗闇の中を歩く場合事前準備が必要でした。 |
(2) 今から乗り込む普通電車。日曜日だったのに学生服姿を多く見かけました。 臼杵駅では特急電車待ちで10分ほど停車しました。 |
|
(3) 地図「1.JR津久見駅」 |
(4) 津久見駅前に立つキリシタン大名「大友宗麟」像。 駅前の道をまっすぐ進み国道217号を横切り海へ向かいます。 |
|
(5) 地図「2.海岸へ」 参考にさせて頂いたブログに従って、海に足をつけてから出発です。鶴見岳一気登山でも同様の儀式があります。 |
(6) 地図「3.県道204号へ」 国道の上を渡るでっかいパイプをくぐり、いよいよ県道204号へ。 |
|
(7) 県道204号を進むと次第に姫岳が見えてきます。 |
(8) 青江ダム堰堤手前から道幅が狭くなり、勾配が急になります。 |
|
(9) 地図「4.青江ダム堰堤」 ここからは良い感じで姫岳を見上げることができます。 |
(10) ダムを過ぎてからつづら折れの急な坂道をヒーハー、ぜーぜー言いながら登っていきます。一応、走ってはいますが歩いているのと変わらない位の速度です。 |
|
(11) やっと峠に到着。この少し手前は法面の崩壊で狭い道がさらに狭くなっているので最徐行です。 |
(12) 地図「5.姫岳登山口」 反対側から登山口、峠方面を撮影。〇の中に(13)の看板などが設置されています。 |
|
(13) 登山口看板。臼杵市山岳会により鎮南山まで頻繁に設置されています。 |
(14) いきないり分かり難かったり、風倒木、落石等で登山道は案外荒れています。 目印は多いですが、場所によっては少ない場所があるので確認しながら歩きました。 |
|
(15) 臼杵市に入ってからの登山道。基本、斜面の登山道です。 |
(16) 縦走路に出て、鎮南山方面に向かい始めたところです。 |
|
(17) 地図「6.姫岳」 フラットで広い山頂です。昔、お城があったらしい、です。 |
(18) 三角点&GPS |
|
(19) 山頂にて。高さは50〜60cm程度です。 |
(20) 鎮南山の縦走路の脇には林道が整備されていて、いつでも降りることができます。 |
|
(21) とはいえ、しばらくは基本快適な縦走路なのでこれを歩かない手はありません。 場所によっては岩場もあったりして、それなりに楽しむことができる縦走路です。 しかし、後半は道も不明瞭、目印も時折見かける程度になり、ちょっと残念でした。 |
(22) 地図「7.電波塔」 ここから先、道が分かり難くなり藪こぎちっくなコースとなりました。ひょっとしたら自分が違う道を歩いていたのかもしれませんが・・・ |
|
(23) 地図「9.鎮南山登山口」 三叉路になり林道の開通記念碑があります。今回は、ここから500mほど手前で林道へ出ました。 |
(24) 同左、登山口の様子。〇に登山口に看板があります。 |
|
(25) (23)の○の中に設置されている看板。 |
(26) 登山口を少し登って振り返ると本日の縦走路を俯瞰できます。矢印が地図「7.電波塔」です。 |
|
(27) 地図「10.鎮南山」 少し、道を間違えましたが無事、鎮南山山頂に到着です。 周辺の木々が伐採され、景色が良くなっていました。 |
(28) 鎮南山山頂から眺めた津久見湾と津久見島。 |
|