高山 480m

 2004年3月に登った時は隣の石井山からの縦走として山頂を踏みました。この時、下山は車を止めてある都合で北側斜面を転げるようにして完全藪こぎで下山しました。しかし、どう見ても別ルートがあるに違いない(本人の直感)と感じつつ、早2年以上が経過しましたが、たまたま、「高尾城跡入口」なる看板を目にしました。「これだ!」と思いつつ別用で通りがかったので横に書いてある能書きを読むことが出来ませんでした。
 先日、このあたりを通りがかった時確認したところ、要は「高山山頂に城があった」と書いてあります。「高尾城跡入口」ということは山頂まで登れる、ということと解釈し、久々の低山里山踏査登山です。

 登山口には駐車場は特にありませんが、道幅が少し広くなっていて幹線からははずれた道路なので路肩に止めれば問題ないと思います。概ね5台は大丈夫かと思います。看板のある登山口は舗装はしてありませんが作業用の道路をしばらく歩きます。途中、コンクリ舗装となりますが、ここを通過するといよいよ林道から離れて普通の登山道になります。ここまで約20分(ただし、20kgのボッカだったので普通の荷物ならもう少し早いと思います)。
 稲積山で見かけた「宇佐ふるさと登山会」の看板を見ながら登山道に入っていきます。この時の注意点はテープが赤と白、ピンクのビニルテープの3種類がありますが、白いテープだけは「樹名」を書いてあり目印ではありません。また、ピンクのビニルテープは少し色あせていて見つけにくいので注意してください。
 登山道は最初、少し分かりにくい印象がありましたが、当初予想していた程の藪こぎは無く登る程、道はしっかりしてきて、目印が無くても大丈夫なほどです。途中、岩場で景色が良い場所があり振り返ると石井山、鬼落山が目の前に見えます。今日の天気は今イチだったのですが、もっと遠くが見えると思います。ここから山頂まで標高差で100mほどで、傾斜も急になり岩も多くなります。里山特有の直登コースですが、しっかりロープが設置されているので大丈夫です。2年前歩いた時もほぼ同じ場所を歩いているのですが、全く整備されていませんでした。
 山頂は改めて観察すると2段もしくは3段になっているようです。周辺は人工的と思える石積みと山頂側にも巨石が寄せ集められています。ただし、他の山にあるような記念碑的なものは無く、巨石には落書きが彫り込んであります。年代は昭和40年代で以前は親しまれていた山のようです。
 登山道と同様、山頂も整備されていました。以前は巨石の周辺はイバラが囲っていましたがきれいに掃除され、南北に長い山頂の北側も景色が良く見えるように木が切られていました。今日の景色は今イチでしたが、景色を楽しみながら休憩するには山頂北端がお勧めです。今回、唯一の敵は「蜘蛛の巣」でした。
 山頂までボッカ&赤テープを補強しながらということで、登りは1時間20分かかりましたが通常の荷物であれば1時間ちょいといったところではないかと思います。下りは50分でした。

 久々の踏査登山でしたが、予想していた以上に登山道が整備された良い山で、季節も涼しくなりいよいよ里山のシーズンでもあり、お勧めの一山です。

ア  ク  セ  ス
@国道10号線の法鏡寺交差点を南(院内町方面)に向かい、ローソンのある交差点を左折。
A宇佐別府道路下を通過、三和酒類(麦焼酎「いいちこ」で有名)の工場前を通過し最初の交差点を左折
 (宇佐〜耶馬渓線を耶馬渓方面へ)。
B4.5kmほど過ぎると「ほたるの宿」の看板がありこれを左折して約1.5kmで左側に看板があります。
 道路の西側には川が流れています。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合評価 登山道 標識 山道展望 山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
4.5 不要
・山頂が近くなるにつれ傾斜が急になる反面、登山道がしっかりしてきます。
    

地図の中の(番号)は、下の画像の番号の場所を示しています。

本日のタイムテーブル(移動時間のみ)
出発地点   到着地点 所要時間
(分)
登山口 山頂 80
山頂 登山口 50
 20kgのボッカ&赤テープを補強&記録を取りながらの所要時間です。普通に登れば1時間前後で登ることができると思います。
   登った高さ  440m位
   歩いた距離  3.6km 



 (1)
 宇佐〜耶馬渓線を矢印の方向に曲がります。宇佐市内では結構有名な蛍の名所に行く途中に登山口があります。


 (2)
 (1)の円の中を拡大。「ほたるの宿」方面へ。 

 (3)
 「ほたるの宿」の入り口から約1.6km(ミラで計測)のところに登山口があります。このあたりは路肩が広いので道の端に車を止めました。
 今頃から稲刈りが始まるので田んぼの入り口に駐車しないようにしましょう。


 (4)
 登山口は作業道で登りの右側に看板(円の中)が立っています。作業道を20分程歩きますが、車種によっては次の登山口まで行くことができると思います。
 ただ、駐車スペースがほとんど無いし、高い山ではないので基本的には下に駐車しましょう。
      
 (5)
 入り口の看板です。
「永禄九年(一五六六)に麻生摂津守親政は大友軍に攻められ、高尾城に立てこもって抗戦しました。しかし、大軍の前に敗れ、自害しました。標高四六七メートルの高山山頂部は平坦になっており、城跡と考えられます。」
 ひとつ疑問。地図では480mとなっているのに・・・・



 (6)
 作業道路を歩いていくと正面には「鬼落山」が見えます。
 さらに進むと一部だけコンクリ舗装しており、ここを通過するといよいよ本当の登山道に取り付きます。

 (7)
 コンクリ舗装が終わってまもなく登山口の看板が見えます。
 最初は左に数十メートル、次に右にほぼ直角に登ります。



 (8)
 看板のアップです。看板の柱には「宇佐ふるさと登山会」と記されています。

 (9)
 登り始めて間もなくは風倒木を処理した残骸が登山道に転がって少し歩き難くもありますが、道は明確です。




 (10)
 次第に道もはっきりしてきます。


 (11)
 石井山と高山の鞍部の看板です。ここには何なのかよく分かりませんが直径3〜5m、深さ1m前後の穴が3っつあります。



 (12)
 鞍部から先は傾斜が次第に増してきて、ロープが張られている場所が多くなります。


 (13)
 山頂に近づくにつれ傾斜が増します。登山道からの景色は開けませんが、少し逸れれば景色は良いはずです。ロープもきちんと張られていて特に下りは利用させて頂きました。


 
 (14)
 山頂。山頂付近は2段で高くなっている印象です。円の中は山頂の看板です。

 (15)
 山頂は南北に細長く、北側は結構開けています。北の端の様子です。



 (16)
 山頂部の巨石です。ぐるっと歩くと人工的な感じがしますし一段下も同様な印象です。

 (17)
 途中、山頂まで100mの場所に展望が開ける場所があります。
 右が石井山、左が鬼落山です。