本来の予定は5月に実行するはずでしたが、当初予定していた時期は天気もすぐれずグダグダしているうちに時期を逃してしまいました。今回もやるならここしかない、と考え3連休の中日としたところです。3連休の初日は仕事上の農作業、3日目は夜に仕事が入るなどの諸事情もあってのことでした。とりあえず、毎回のレポと同様まずはエキスから。 (過去レポ→ 2012.5.11 2012.10.5 ) 【Part1】決めごと 上畑健男神社前を出発点にし、ここまで戻ることにしました。 @主要な山頂を通過(前障子岩、大障子岩、祖母山、障子岳、古祖母山、本谷山、傾山) A三坊主尾根を通過する、 B24時間以内に周回する、 この3点です。 【Part2】 通過タイム等 1.タイム 上畑健男神社前(3:56) 〜 地積図根(5:10) 〜 前障子岩(5:44) 〜 大障子岩(6:37) 〜 宮原分岐(7:53) 〜 祖母山(8:37/8:47) 〜 障子岳(9:41) 〜 古祖母山(10:15/10:28) 〜 尾平越(11:06) 〜 ブナ広場(11:23/11:40 水補給) 〜 本谷山(12:42/12:57) 〜 笠松山(13:32) 〜 九折越(14:16/14:31) 〜 傾山(15:33/15:48) 〜 三尾(17:24/17:34) 〜 九折登山口(18:36/18:40) 〜 上畑健男神社前(19:18) 合計 15時間22分 ※1 標高は歩いたルートで地図から読み取った値です(GPSでは過大に値が示される傾向があるため) ※2 距離はGPSデータを活用 【Part3】 持参したもの、格好 @携行品 グローブ(2種類)、アンダーウエア長袖上、ダウン(上のみ)、極薄ウインドブレーカー上下(モンベル)、タオル1枚 ヘッドランプ大小2個、GPS、デジカメ(コンパクト)、予備電池(単3×2本、単4×3本) テーピング(伸縮性有)、地図、ストック2本、簡易浄水器、トイレットペーパー、絆創膏、痛止め 易浄水器は気休めかもしれませんが鹿(ふん)による水の汚染を気にしてのことです。予備電池は携帯の充電器も兼ねています。 伸縮性のあるテーピングは左膝に違和感があったので最初から膝に貼りましたが効果はあったようです。 A格好 上 ノースリーブ1枚、腕のサポーター、 下 ランニングタイツ、ふくらはぎのサポーター 手 手袋(薄手)、 足 靴下(ファイントラックのラミースピン)、 靴 トレラン用(アシックス) B食料(別途写真あり) 食べた→ みかん4個、クレープケーキ1個(コンビニ)、メロンパン、PITINゼリー2個 パワージェル1個、クッキー3枚、飴類 残した→ PITINゼリー1個 パワージェル1個 SOYJOY2本、バランスパワー2袋、クッキー1枚、飴類 その他 運動補助剤として アミノバイタル2000×4袋、36002袋 を持参し2000を4袋補給しました。 感想:水分多めの食料は重くなりますが喉を通りやすく、今回初めて利用したPITINゼリーは良かったです。パワーゼルは喉越しが重く単体では辛く感じました。 一般食料ではクレープケーキは良かった〜(あくまでも個人的感想です)。今回持参したクッキーは口の中がぱさつかず良かったです。 C水 出発時 スポドリ1.5L+水500ml 補充 ブナ広場で0.6L(簡易浄水器へ補充) 感想:前回スポドリばかりだったため、途中から口のなかが変になり水分補給が辛くなってきました。普通の水も必要です。 【Part4】駄文長文 (読み飛ばして結構です) 冒頭でも書いたように、春の陣は都合により延期したため今回の秋の陣となりました。当初は10月下旬に近場で開催されるフルマラソンに参加するつもりで昨年よりも早めに距離を走っていたこともあり、足は多分大丈夫のつもりだし、ちょっと前には鶴見岳、由布岳を縦走したタイムも昨年より早かったので、登る方もそこそこ行ける、との判断です。 前日の夜、健男神社前に車中泊。体がガソリン切れにならないよう炭水化物中心の食事ということで助六寿司と途中のコンビニでスパゲッティを購入し明日に備えます。仕上げは缶ビールを飲み、眠気を誘うため、今になってちょっと旬な堀辰雄の「美しい村」を3ページほど読んだところで見事に催眠術に掛かりました。夜中に目が覚めて外を見上げるとまさに満点の星星星。まだまだ、こんな星空を見ることが出来るんだ〜、としばし見とれていました。3時に起床、まずはドリンク剤を飲みあれこれ準備し出発時間は4時前。とにかく寒いのですが出で立ちは半パンタイツにノースリーブのシャツと腕のサポーター、それに手袋でいざ出発! 今回、最も気になったのが3連休の中日で縦走組が祖母傾間を歩く日程になるので、すれ違いに時間が掛かるかな〜、と思いましたが5月のアケボノツツジの頃に比べるとさほど人も多くなく山行はスムーズに進みました。といっても、3連休だったので普段に比べると色んな時間と場所で登山客に遭遇したし、上畑、九折登山口の駐車場は満杯状態でした。九折登山口ではどこかで見た車種、ナンバーを見かけたのちょっと書き置きを。 前障子岩までは先月、ルートを確認していたので迷うことも無く順調に登っていきます。前障子岩に着いた頃東の空が赤く染まり荘厳な雰囲気に包まれた東の空で、毎回ながらゆっくり写真を撮りたいな〜、と、ちびカメで撮影。大障子岩に着く頃には傾山山頂の脇から陽が昇ると共に裾野には稜線の影が映り感動的な夜明けでありました。足は順調か? と思いながらなんだか太ももの裏が筋肉痛でありまして、昨日の農作業の後遺症です。まぁ、これもご愛敬ということで・・・ と、池之原展望台で景色を眺めていると、すでに人の声が・・・恐らく、1日早く山に入った方々かと。本日、最初の登山者でした。8時40分頃、祖母山頂に着くとまだ時間が早いせいか思ったより人が少なく、ちと気が抜けたところです。 ところで、紅葉はというと正直微妙です。昨年の秋の写真と比べると明らかに色づきが遅い感じです。加えて、先日までの干天で紅葉というより枯れている印象の木々も少なくありませんでした。所々で赤や黄色に変わった木もありますが全体としてはもう少し先の印象でした。 障子岳あたりから登山者の皆さんと遭遇することが多くなりましたが、自分のトレランの格好を見て反応は様々です。普通にあいさつされる方が多いのですが、一方で挨拶しても全く無視の方もいるなど、何かの本で読みましたがどこか相容れない部分があるんでしょうね。その一方で九折越から傾山へ登っていると、 相手「ピストンですか〜?」、 自分「上畑までです」、 相手「坊主を越えるんですか?」 自分「はーい」 相手「気をつけてくださいね〜」 自分「ありがとうございま〜す」 と優しい言葉で気遣ってくれる方もいらっしゃり自分としては励みになりました。 前後して九折越で休憩していると、側で休憩している方がまるで知り合いに声を掛けるように右手をあげ 相手「いや〜、傾山は素晴らしかった!これまで○○山(多分北アルプス?)など登ってきたけど最高だったよ」、 自分「今からどちらへ下りますか?」 相手「こちらの方へ(カンカケ谷方面をさして)」、 自分「谷あたりは分かり難いので気をつけてくださいね」 相手「実は登る時に道に迷って、15分ほど道を探しましたよ・・・、でも本当に素晴らしい山だったなぁ」 とえらく感動されていました。登山口にタクシーを呼んでいたので県外から来られた方のようですが、こうしていつも登っている山を評価されると「そーなんだ〜」と得した気分になりました。 傾山には15時半頃到着。ここではさすがに記録短縮のために、なんて野暮なことは無しで誰も居なくなった山頂で、最後のみかんを頬張りながら今日のコースを眺めていました。この先、誰にも会わないよな〜、と思いながら三尾付近でちょうど陽が落ちました。ふと見ると寝袋が2体転がっていたので勝手に記念写真を撮るとフラッシュの光で気が付いたようで、男性二人組でした。 相手「今から何処へ行かれるんですか〜」、 自分「上畑までです〜、どちらから?」 相手「北谷からここまでほとんど寝ずに歩いてきたので仮眠中で、この後、北谷まで戻りま〜す」、 自分「北谷から! ですか?」 この後、お互いの無事を口にして分かれ、自分はヘッドランプの光を頼りに登山道を下っていきました。 林道を横断し川を渡る時、向こう岸をヘッドランプで照らすと2個の目玉が青白く光っていたので近づいてみるとイタチ(多分)がじっとこちらを見ています。カメラを向けても一向に動じず、じーっとこちらを見ているので記念写真を1枚頂きました。暗闇の中、九折登山口に着くとほぼ満車状態の車にどこかで見たような車が・・・ナンバーから持ち主を割り出し、縦走ならどこかですれ違っているはずなのに、と思いながら心当たりも無く書き置きを残し、最後の車道ラン&ウォークで15時間は切れませんでしたが前回より少し早く到着です。 諸般の状況を考慮するとまずまずの結果だった、と自己満足し帰路につくと共に、エビスビールを飲みながら今日一日を締めくくりました。 |
(1)3:56 上畑出発 |
(2)5:10 地積図根 まだまだ周囲は真っ暗でした。 |
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(3)5:44 前障子岩 東の空を見るとうっすら明るくなり始め、水平線は赤く染まりつつありました。 |
(4)前障子岩より本日の最後の山となる傾山方面を撮影。 |
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(5)大障子岩手前にて。 |
(6)6:37 大障子岩。 祖母山方面が朝日で照らされていました。 |
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(7)祖母山方面。 |
(8)大障子岩のシルエット。 |
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(9)鹿ノ瀬。今日は乾いていて歩きやすかったです。 |
(10)池之原展望台より祖母山。ここで、本日初めて人に会いました。 |
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(11)ブナ |
(12)馬の背より祖母山。 |
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(13)8:37 祖母山 時間の割にはまずまずの人出でした。 |
(14)これまでの山並みとゴールの傾山方面。 |
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(15)それにしても本日は良く見えていました。雲仙、市房や霧島方面、四国も見えていました。 |
(16)9:41 障子岳 リンドウ。障子岳山頂付近にて。 |
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(17)障子岳付近の露岩より。 |
(18)10:15 古祖母山頂。 |
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(19)尾平越へ |
(20)毎度登場のブナ。 |
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(21)少しフラットで天気が良いと気持ちの和む場所です。 |
(22)振り返ると祖母山。 |
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(23)12:42 本谷山 ここで少し休憩。 |
(24)13:32 笠松山 |
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(25)笠松山山頂より傾山。 |
(26)木立から祖母山。 |
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(27)九折越 14:16 毎度の事ながら、靴下を脱ぎ短時間ですが大の字になって休憩です。 寝そべっている方がいたく傾山に感動された方です。 |
(28)行くぞ〜 傾山・・・はかけ声だけで大分へろへろ状態です。 |
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(29)傾山 15:33 |
(30)みかんを食べて少し元気になったかも〜 |
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(31) 裾野の紅葉はごく一部でした。 |
(32) 坊主尾根から祖母山。 |
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(33)17:24 三尾 ここまで来ると安心です。日が暮れたので長袖のシャツを着てヘッドランプを装着です。 |
(34) 見ると仮眠中の寝袋が2体。カメラのフラッシュで起こしてしまいましたm(_ _)m |
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(35) 下山途中、夕陽を背景に大障子岩です。 |
(36) イタチかな〜 逃げもせず撮影に応じてくれました。 |
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(37)19:17 愛車に到着。 |
(38) 左が食べたもの、右が残った食料。 |
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大障子岩にて |
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祖母山頂にて |
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黄葉。ちびデジでもまずまず写り満足。 |