大分県と福岡県境に横たわる英彦山、犬ヶ岳、経読岳の山並みは、シャクナゲの頃を中心に概ね7割方歩きましたが、その中で興味はあるものの・・・以外と情報が少なくなんとなく取りつきにくかった「古峠」周辺。最近はあまり足が向いていなかった耶馬渓方面です。 そんな時にしゅぷ〜るさんから、最近、英彦山周辺から県境方面を踏査していて、経読岳から雁股山まで歩くので車2台でいかがで、とお誘いのメールがあり、たまにはこちらも良いか〜、とそれと噂に聞いていた「古峠の景」も歩けるので二の返事で御一緒することにしました。 さらに計画を練ってる間に大平山まで歩くことになり、これまた全然深く考えず、良っすよ〜 的な返事をしましたが改めて、帰宅後GPSのデータを確認すると歩いた距離は約20km、登った高さ1,300〜1,400m程度とまずまずのアルバイトとなりました。 しゅぷ〜るさんとは道の駅で合流しまずは大平山登山口に車をデポしてから経読山方面に移動です。県道(福岡県)32号を求菩提山方面に進むとアジサイの里の看板がある枝川内から川沿いに林道を登っていきます。途中、分岐がありますが鎖が張られたりしていて基本道なりに県道32号を曲がってから約7.3km程でゲートで完全に行き止まりになるのでここに駐車します。大平山登山口からここまで約1時間でした。 右側のゲートを越え林道を30分ほど歩くと左側に壊れたゲートのある以前林道だったような道があり、このゲートに登山口の看板が設置されていました。ここから約20分で林道の道が狭まりながら県境の縦走路へ、さらに30分ほどで経読岳山頂に到着です。当日の天気予報は晴れだったのですが、なんと朝の内は雨、経読岳付近まではガスがかかり古峠の景を楽しめるか少し心配です。ここでひとつ問題が・・・二人ともどの辺りが「古峠の景」なのか確信を持てないのであります。 9時も過ぎると雨も止み所々で青空が見え始め天気も次第に回復しつつあります。経読岳から一気に下り途中鎖場を通過しながら9時半過ぎ景色が開ける岩場に出ました。2箇所の露岩から景色を楽しんだり、ぱっくり割れた岩場をまたいだり、山の同定など、しばし楽しみました。 実はこの辺りが「古峠の景」だったのに、この先もまだこんな景色が続くんだ〜、と思いこんだ二人は「先を急ごう」と歩き始めました。 すると、しゅぷ〜るさんが予習で確認していた縦走路を迂回する場所に着いたことが判明。ということはさっきの岩場あたりが「古峠の景」!!とわかりしゅぷ〜るさんが泣く泣く・・・次に、迂回することになっているこの先は?と興味をもったものの、すぐ下に林道が見えていたので予習どおり林道へ迂回し、あっというまに縦走路に戻りました。ここを「新古峠」と呼んでいるようです。 看板には、雁股山まで4.3km、2時間20分、健脚向きとの記載されています。ここからは、特徴のある景色はありませんが、岩場を迂回したり、雁股山を直前にして道は大きく迂回して思わず確認したりとこちらの思い込みもいけないのかもしれませんが、思わずGPSと地図を取り出して何度か場所を確認したりした場所でもありました。 さて、時計を見るとそろそろ12時です。前回、初めてしゅぷ〜るさんと御一緒した時、「昼を過ぎると腹が減って動かない宣言」をされたので、今回もそろそろ、と思いながら三角点のある雁股山山頂で休憩しようかなぁ、と思っている矢先、「ここで昼食!!」宣言発令。西峰で昼食です。おにぎりとしゅぷ〜るさん提供の生パインアップルのご相伴にあずかり体もリフレッシュです。 雁股山から雁股峠までは以前歩いたことがありますが、ほとんど覚えてなくて新鮮な気持ちで歩きました。峠を過ぎた辺りからだったでしょうか、なんとなく後ろから聞こえてくる足音がだだをこねる子どものような足音なんです。「眠い・・・」。縦走路は頻繁にベンチとテーブルが設置されているので次にベンチが出てきたら「寝る!」宣言。 でも、こう言う時に限ってベンチ空白地帯でありまして、前の休憩から1時間ほど経っていたので休憩を兼ねてベンチ抜きの「お昼寝タイム」です。といっても正味10分ほどの時間でしたが、次回からは行程表を作成する時は留意したいと思います。 目覚めてからは快調に歩き始めあとはひたすら大平山を目指すばかりです。途中、県道を横切りますがそこの看板には「防火線上を歩くコースで景色を楽しみながらのんびり歩いてください」と書かれています。が、両側が植林と雑木林で遠くの景色は何も見えず、看板に偽りありです。 しばらく、歩いているとしゅぷ〜るさんが足が攣ったらしく、場所も膝の裏辺りであまり攣らない場所なのでどう対処したらよいか解らず見守るばかりです。しばらくして痛みも落ち着いたところでおもむろに「塩分補給」タブレットを口にすると曇り空が一気に晴れたかのように「良くなった!!」と。本人は塩分補給が不足した結果と反省していましたが、横でみている方としては人間の体って割と単純なんだ〜、と痛感した次第です。 こうして、歩き始めて約10時間、いろいろあった珍道中でしたが大平山山頂に無事到着。その後、近くの展望台で耶馬渓周辺の景色を楽しんで本日の山行を終了しました。 (2012.6.3) 登った高さ 1,300m位 歩いた距離20km 全所要時間 580分 |
ア ク セ ス |
経読林道へ @県道32号(福岡)を求菩提山方面に進み、枝川内入口で左折。 A左折後、道なりに進み約7.3kmでいずれの方向もゲートで行き止まりとなります。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4 | 5 | 5 | 3 | 2 | 3 | 4 | 4 | 5 | 5 | 2 | 不要 | 不要 |
雁股山より東側はこちらから → 雁股山レポ 大平山周辺レポ |
(1) 地図「1.出発地点」 →方向の先もゲートがあり、車の通行は不可です。 |
(2) 同左を振り返った所。車は数台停めることが出来ます。 |
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(3) 地図「2.ゲート」 ゲートに小さい登山口を示す看板が取り付けられています。 |
(4) 地図「3.石碑」 「両界山経読堂跡」の石碑と仏像があります。 |
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(5) 地図「4.山頂」 経読岳三角点です。ここから先は二人とも未知の世界です。 |
(6) 地図「5.林道横断」 しばらく激下りとなります。 |
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(7) 苔むした登山道。 下る途中で見事に尾てい骨から落下しました。後ろで見ていた、しゅぷ〜るさん「なんで、尾てい骨なんて残ってるんやろ〜」 確かに・・・ |
(8) 地図「6.鎖場−1」の直前の尾根 |
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(9) 地図「6.鎖場−1」 途中で7箇所ほど鎖場がありましたが、印象に残った鎖場に便宜上番号を付けています。ここは足場が滑りやすく、鎖を頼りに下りました。 |
(10) 地図「7.鎖場−2」 今回は登りで使用しました。 |
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(11) 地図「8.古峠の景」 展望を楽しめる岩場が数カ所あり、「9.鎖場−3」もその一つになります。 |
(12) ちょっと股間が涼しかった岩場・・・正直、落ちると洒落にならない高さです。 (しゅぷ〜るさん提供) |
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(13) 地図「10.古峠」 行き止まり看板で、ここで北側の林道に降ります。林道はすぐ下に見えます。 |
(14) 地図「11.新古峠」 林道が縦走路を横断、ベンチ、看板が設置されています。 |
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(15) 新古峠の看板 |
(16) 地図「12.三角点鋸岩」 三角点から少し離れると展望が開け岩峰が見え、これを「鋸岩」と読んでいるようです。登山道は岩場を巻きます。 |
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(17) 鋸岩下の巻き道を登ります。 |
(18) 地図「14.送電線&ベンチ」 新しい地図には送電線の記号が無くなりましたが、でっかい鉄塔が立っています。 |
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(19) 地図「15.展望良」 |
(20) 雁股山西峰。ここで昼食タイム。 |
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(21) 雁股山三角点 |
(22) 雁股峠で休憩する親方、もとい しゅぷ〜るさん。 |
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(23) 気持ちよい木立が続きますが景色がほとんど見えず、次第に単調に感じてきます。 |
(24) 県道を横断します。 |
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(25) 看板のアップ。どの景色を楽しむんじゃい! と。 |
(26) 看板からいきなり急登です。 |
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(27) 防火線なので確かに広々としています。 |
(28) 大平山山頂。 |
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(29) 展望台から景色を楽しみ本日の山旅も終了です。 |
(30) 大平山キャンプ場。トイレ、電気付きの小屋もあり結構快適なキャンプサイトです。 |
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