(1) 掩体壕

 現在10基が残存しています。
 (城井地区 4基、畑田地区 5基、森山地区 1基)
 航空隊の飛行機を 敵の攻撃から守るために造られた小さな格納庫です。
 掩体壕は木材等を組み上げて型枠を造り、その上部に鉄筋を組んでコンクリートで固めて造る方法と、土を小山の様に盛り、その上をコンクリートで固めた後、中の土を掘り出して造る方法。また、その両者を併用する方法とがあります。
 出来上がったコンクリート製の掩体壕の上には、掘り出した土をかぶせてあります。
 表面には草が生えているので、空から見るとただの小さな山の様に見えます。


 「掩体壕」は地域によって呼称が異なっていて、関東では「掩蔽壕(えんぺいごう)」、四国では「掩体(えんたい)」と呼ばれていますが、最近では「掩体壕」として表記されつつあるそうです。




<城井地区掩体壕>ほとんどは民間の倉庫として使用されています。


  <森山地区掩体壕>  

  森山地区の掩体壕は他の9基の 掩体壕よりも大きく
一式陸上攻撃機用だと言われています。

   高さ    9メートル
   幅    40メートル
   奥行き 23メートル


  森山地区の大きな掩体壕は他の小型戦闘機用の掩体壕が民間人によって造られたのとは異なり、軍により建設されたそうです。
 


 ← 後ろから
   (2012.5.12 平和ウォーク) 
実際に内部に入ってみると、普通の掩体壕に比べてかなり大きいことがわかります。
 
 (2009.5.10 平和ウォーク)
 通常は入ることが出来ません。

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