尾根伝いに岩場を歩きます

※5年ほど前に登った里山レポ。掲載しなければ、と思いながら・・・

 「登る山の基準は何?」と自問自答。
 自分としては国土地理院による三角点、三角点が無くても地図に山の名称が付されている、この2点で選定してきました。でも、どうしても以前から気になる山があるのですが、上記の「根拠」となる「三角点」、「山名」が無かったのでなかなか踏み切れなかった山がありました。情けない理由かもしれないのですが・・・

 よくよく考えるといつの時代からか信仰の対象や山城の築城や山の名前は後から付いたものと思うと、やっぱ〜「そこに山があるから」は名言だ〜、のこころで登山口の確認に向かいました。
 
 レポです。
 気になっている方もいるのではないでしょうか。宇佐別府自動車道を大分方面に進むと院内IC通過、左側にそそり立つ低山があります。眺めるたびに格好のいい山やな〜、と思うたびに地図で確認するも274mの標高点があるのみです。そばにある三角点は「大轟(おおとどろ)」で点の記を見るも、それらしい情報が得られないので現地確認へ向かいました。

 たまたまユズを収穫されていた地元の方がいたので、
 「あの山に登りたくて登山口の確認に来たんですが、山の名前はご存知ですか?」と聞くと、
 「もう少し奥から山を見上げると山の形が熊の頭みたいなんで「熊ノ頭」と書いて「くまんたけ」と呼ぶんで。昔、大友軍勢がこの辺りを治めていた頃(15世紀頃)に命名したらしい。登山口は反対側(南側)の広瀬地区が明治の頃までは中腹に住んでいたから、広瀬集落からの方が登りやすいのではないかな〜」
 と、歴史的な視点も踏まえ丁寧ご教授頂いたうえに、収穫中だったユズまで頂き恐縮でした。

 正式名称で無いにしろ、そのような貴重な情報を得て翌日、さっそく三俣山の帰りに登ることにしました。登山口は地元の方に聞いた広瀬地区から。宇佐別府道路を越える橋を渡り行き止まりの場所に車を停め、周辺を確認すると確かに山の方へ里道が通じています。

 登山口は広瀬地区から高速を越える橋があり、その手前広瀬地区寄りの場所に広い場所があるので、そこに駐車をお勧めします。真っ直ぐ進むと、橋を渡るとすぐにコンクリ舗装が終わり、山道となります。

 5分ほどで分岐があり、左側に下り気味に進み、分岐から数分で谷がありこれを渡ってからは山頂方面に狙いを定め急登を登っていきます。最初は、やや藪こぎではありますが、それほど大した抵抗はありません。

 登っていて感じたのは時折斜面とはいえ階段状になっている場所もあり、人工的な印象を受けました。中腹あたりに炭焼窯の跡があり、そこから5分ほどで細長い山頂に到着、特に目印となるようなものはありませんでした。

 下山は、来た道を戻ろうかとも思いましたが、国土調査の跡と思われるテープ、杭があったので東側の尾根伝いに下りました。尾根上の道はわかりやすく、歩きやかったですが、さて、そろそろ右折しないと・・・、とこの場所が解りづらいのと7〜8にかけてややルートが分かりにくくもあります。溜池まで出れば谷添いに下るか、堰堤を渡り大轟三角点の道を利用して戻るルートも考えられます。ただ、基本的には1〜5の往復が良いのでは、と感じました。 (2010.12.12)
 
      登った高さ 200m  歩いた距離3.3km  全所要時間 130分

ア  ク  セ  ス
@国道387号を院内町から国道500号へ曲がり、0.8km付近「原口水路橋」の看板の有る場所が登山口。
A駐車は看板の少し手前に路肩の広い場所があります。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
不要 3個
 


本日のタイムテーブル(移動時間のみ)
出発地点    到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 5.熊ノ頭 30
   登った高さ  200m位
   歩いた距離  3.3km



 (1)
 地図「0.駐車スペース」
 高速道路を渡る橋の手前から。

 


 (2)
 地図「1.登山口」
 橋を渡り、舗装が終了する手前にも駐車スペースがあります。




 (3)
 まずは、杉林の中です。

 


  (4)
 地図「2.分岐・左へ」 
 分岐があり左に下り気味に曲がります。




 (5)
 地図「4.炭焼釜跡」

 


 (6)
 岩があったりします。道、目印は無かったのでひたすら高い場所を目指します。 




 (7)
 地図「5.熊ノ頭(くまんたけ)」
 山頂の様子。景色はほとんど見えません。
  


 (8)
 ここからは、山頂東側です。
 地図「6.石柱」




 (9)
 地図「8.ため池」
 あまり使われなくなっているようにも感じました。
 



 (10)
 地図「9.ため升」
 この谷を進と、間もなく登った道に合流します。