ある日の職場でのこと。 我が上司「おい、おまえマタタビ取りに行かんか」。意味が解らないので「何っすか、それ?」と自分。 すると上司はマル秘の資料を持ち出し、しばし、マタタビの説明を始めました。 漫談みたいな上司の話を端的に説明すると「アブラムシの被害を受けたマタタビは本来の形からは全く異なる形を呈し、別名モクテンリョウと呼ばれる。マタタビ自体滋養強壮精力増強に良いが、モクテンリョウはさらにその効果が倍増し、退職前の上司の年齢でもそれなりの効果がある。」 らしい。 上司が言うには、田舎では松茸が生える場所を教えないように、モクテンリョウを採取できる場所を教えてくれないらしい。 自分:「どこに取りに行くんですか?」 上司「求菩提山下の犬ヶ岳の登山口あたりから山に入るとあるはずや。」 自分:「ほな、行きましょう(2回連続の犬ヶ岳だが福岡県側からは初めてだからこりゃラッキー)」とお互い、すけこましな目的を胸に抱きながら上司はひたすら「モクテンリョウ」、自分は「モクテンリョウ、犬ヶ岳〜求菩提山縦走」を唱えながら山に入ったのでありました。 コースは恐淵コース〜犬ヶ岳〜一の岳〜求菩提山です。前回、大分県側から登りましたが、福岡県側の方が登山道、周辺の自然も豊かな印象を受けました。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
4.5 | 4 | 5 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 | 2 | 3 | 5 | 5 | 5 |
(1) 登山口駐車場は30台は大丈夫です。 トイレ付き。 |
(2) 登山道を阻む増水した川の前で考える我が上司の後ろ姿。 |
||
(3) 谷をわたす橋を渡る。 |
(4) 鎖を持って渡っていますが、増水していなければそれほどの危険ではありません。 |
||
(5) 林道に出て少し歩くとテーブルのある登山口に到着。 上司はここで引き返しました。 残念ながらモクテンリョウはここまでで発見出来ませんでした。 |
(6) 大竿峠。 |
||
(7) 山頂着。当然のことながら前回訪れたときと同じです。 |
(9) 犬ヶ岳から大竿峠に向かう途中にちょっとだけ晴れた時の景色です。 |
||
(10) 一の岳までの縦走路は気持ち良かったです。 |
(11) 一の岳。 見通しは良いようですが、この日はガスで下界は見えませんでした。 |
||
(13) 杉の宿までの縦走路。縦走路というより天然林の中を歩く趣です。天然林は杉の宿まで続きます。 |
(14) 虎の宿。この前後あたりから杉林になります。 |
||
(15) 胎蔵界護摩場あと。ここから求菩提山山頂まですぐで、ここからはうっそうとしした自然林です。 |
(16) 求菩提山上宮。ちょっとした広場があります。最高点は上宮の裏のようです。 |
||
(17) 普賢窟。このあたりにある5窟の一つで、女性に見立てた窟だそうです。 |
(19) 一般道路に降りついたところで、目印のところに看板があります。ここから山手に登っていけば犬ヶ岳駐車場まで15分程度です。 |
出発地点 | 到着地点 | 所要時間 (分) |
|
駐車場 | → | 林道 | 110 |
林道 | → | 大竿峠 | 15 |
大竿峠 | → | 犬ヶ岳 | 40 |
犬ヶ岳 | → | 大竿峠 | 30 |
大竿峠 | → | 一の岳 | 15 |
一の岳 | → | 杉の宿 | 40 |
杉の宿 | → | 虎の宿 | 35 |
虎の宿 | → | 胎蔵界護摩場跡 | 20 |
胎蔵界護摩場跡 | → | 求菩提山 | 15 |
求菩提山 | → | 登山口 | 60 |
登山口 | → | 駐車場 | 15 |
全所用時間 8時間(休憩、またたび取り含む) | |||
マタタビ取りの時間を割いても、7時間程度。 歩いた距離 13.4km 登った標高 1190m |