本日4山目、最初は高平山を経て三角点「中川原」まで歩く予定でしたが、結局、勢い仙崎山まで歩いてしまいました。これも、ちょっとした勘違いが原因です。各三角点の「点の記」を確認していると三角点の近くに砲台跡があるとの記録があり、これが「中川原」と思いこんでいましたが、帰宅して確認すると高平山のことでした。しかし、仙崎山まで歩いたことで、3基の砲台の跡を見ることができ感慨深いルートとなりました。午前中の名古屋崎三角点までのルートと少し様子は違いますが、基本的に尾根は遊歩道のように整備されてい歩き甲斐のある海上ルートです。 登山口となる「高平展望公園」は国道388号、佐伯市蒲江の高山トンネルの川内湾側に出てすぐに山側に入る道がありこれを登ります。入口には「高平キャンプ場」などの看板がありこれに従います。終点には「里の駅」やバンガロー、展望台などがあり元猿海岸方面や川内湾などなかなかの景色です。 登山口(遊歩道入口)は里の駅の建物の南側をとおり東に進みます。木製のゲートがありここをくぐり遊歩道に従って歩くと、左側に小さいモノレールがあります。10分ほどでパラグライダーのゲレンデがあり周辺は芝生が綺麗に手入れされ、ベンチもあり景色も良く元猿山と青い海のコントラストでなかなかの景色で、山に登らなくてもここまで歩くことをお勧めします。 その後、登山道というより広い遊歩道をのんびり歩きパラグライダーのゲレンデから10分弱で高平山山頂に到着します。山頂には三角点の他に展望台と三角点の北側に建造物があり、「点の記」によるとこれが砲台の跡のようです。 高平山から階段を下るとベンチや東屋や石碑のある広場を通過しサイクリングロードに出ます。ここを200m程歩いた後、仙崎山方面に向かって右側に取り付けそうな場所があったのでここから再び尾根を歩きます。 最初はやや不安を感じますが、すぐに気持ちよい尾根道となりますが、少し行くと崩壊地がありここだけは、えぐれた状態となっており海岸まで落ちそうなので少し尾根をはずして歩きました。あとで振り返って見ると、あそこから落ちると洒落にならん、と思うくらいの絶壁でして、ここだけは要注意で、遊歩道の地図を見てもここは外しているようです。 しばらく、尾根道を歩くと「中川原」三角点に到着、ここには遊歩道の地図があり尾根道はここが起点になっているようです。ここまで来たならこの際、仙崎山まで行ってしまい帰りはサイクリングロードを歩いて帰ることにしました。途中、展望台がありその先は広場があり、後で分かりましたが「つつじ公園」になっていました。ここを通過するとトイレや舞台がある広場に到着、ここを突っ切ると奥の橋を渡ると間もなく砲台跡に到着します。同じ、サイズの円形のコンクリ製の建造物があり旧海軍のものであることなどが説明されています。その他、歩きながら良く見ているとコンクリ製の建造物が随所に見られ戦時中の遺構のようです。 この砲台跡から10分も歩くと仙崎山の山頂に到着します。山頂から景色は見えませんが東屋があり一休みするには良い場所です。帰りはサイクリングロードを歩きましたが、落石が多く基本的に通行止め状態であること、鹿よけネットが7〜8箇所ほど設置されていて歩くのに支障ありませんが、チャリは無理のようです。 午前中、未整備の名古屋崎まで歩いたのに比較するとやや野性味が劣るものの戦時中の遺構を見ながら歩くことができるコースであり、自分としては満足のコースでありました。 (2010.4.29) 登った高さ 800m位 歩いた距離10.0km 全所要時間 190分(休憩時間を含む) |
【本日の食料事情】 @登山口まで:サンドイッチ、缶コーヒー A行動中 名古屋崎△点:クッキー2袋 明石山:なし 米突山:クッキー1袋 高平山〜仙崎山:おにぎり1個 B帰宅中 クッキー2袋、缶コーヒー |
ア ク セ ス |
@国道388号を蒲江から佐伯市街地方面に進み、高山トンネルを抜け看板に従ってUターンするように右折します。 A右折後、約2.2kmで「里の駅」い到着します。駐車場、トイレありです。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 2 | 4 | 2 | 5 | 5 | 5 | 不要 | 不要 |
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(1) 地図「高平キャンプ場入口」 国道388号からの入口、で車の方向へ曲がり、写真(3)の里の駅まで進みます。 |
(2) 写真(1)の看板のアップ。 ※サイクリングロードは人間の足では大丈夫ですが、基本通行止めとなっていました。 |
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(3) 地図「高平展望公園」 白い建物が「里の駅」で、登山道は矢印の方向に進みます。 |
(4) 写真(3)の矢印の奥にこのような建物があり、実線が登山道(遊歩道)、点線がサイクリングロードとなります。駐車は写真の右側にもありここの方が良いかもしれません。 |
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(5) 地図「1.パラグライダー場」 芝生がしかれ綺麗に手入れされており展望も良好です。 |
(6) 高平山への遊歩道は歩きやすく広い道です。 |
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(7) 地図「石垣」 道沿いにこのような石垣があり、ここの他にも数カ所で見られました。 |
(8) 地図「2.高平山」 三角点の他に展望台があり、ここからの景色もgoodです。 |
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(9) 三角点の北側にこのような建造物があり、点の記によれば砲台跡とのことです。 |
(10) 地図「3.公園」 東屋と石碑があり海岸に近い方には柵がありここからも海を見下ろすことが出来ます。 |
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(11) 「3.公園」から一旦、サイクリングロードに出て、200m程歩いてやや強引に右側の尾根に取り付きました。最初はやや足元が不安ですがやがて歩きやすい道となります。 |
(12) こんな道です。 |
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(13) 奥のピークが高平山、手前の点線のピークが崩壊地で、恐らく足を滑らすと海まで落ちることが出来ます!? |
(14) 地図「4.崩壊地」 こんな状況のため遊歩道からはずれているようです。 |
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(15) 地図「5.中川原△点」 そばには遊歩道の看板があり、サイクリングロードからまずはここに登ってくるようです。 |
(16) 途中にもこのような広場があります。 |
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(17) 地図「6.展望台」 |
(18) 地図「7.公園」 トイレ、ステージ、駐車場などがありここまで車で登ってくることができます。 |
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(19) 公園の中を仙崎山方面に進むと、一般道を渡る橋があり矢印の方向に進みます。 |
(20) 地図「8.砲台跡」 同じ規模、形体の施設が3っつ並んで設置されていました。 |
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(21) 外側から見た砲台跡 |
(22) 地図「9.仙崎山」 松の木の側に三角点が設置されています。 |
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(23) 地図「10.サイクリングロードへ」 つつじ公園から遊歩道を歩いた後、地図「10」地点でサイクリングロードに出ました。 |
(24) 通行止めのロープが張られたサイクリングロード。歩行には問題ありません。 |
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(25) 里の駅に到着です。 |
【仙崎砲台跡】の説明書き 町指定史跡 仙崎砲台跡 指定年月日 昭和52年6月1日 所 在 地 蒲江町大字西野浦 仙崎砲台は、佐伯海軍防備隊の前線基地として、昭和14年に着工築造された。砲台には砲塔が3基、岬側から第一、第二、第三砲台と呼称した。30cmカノン砲が装備されていたともいわれるが、実見した人の話、残っている砲弾などから、15cmカノン砲、もしくは旧式の15cm臼砲と推測されている。 旧郡部は、日本各地の海峡に砲台を気付き、敵潜水艦の浸入に備えた、豊予海峡一帯の砲台は、豊予要塞司令部(陸軍)に属したが、仙崎砲台は唯一旧海軍が保有した特異な砲台となっている。 岬の突端には、防備衛所があり、水中聴音機で海峡に浸入する敵潜水艦を探知した。 平成10年3月 蒲江町教育委員会 |