国境の山です。

 いよいよGWを迎え最初の休日、本来なら30日に休みを取りテント泊でもと考えていましたが、仕事が入ったので29日のみの山行となりました。天気の具合などを考えるとくじゅう方面に写真でも、と思う一方で県南の低山で気になる場所があり、結局、本格的に暑くなる前にということで、県南の海上アルプスを歩くことにしました。
 ちなみにこの日は祖母山の霧氷の様子が地元TV局のローカルニュースで放送されていました。

 今回は当初、本レポの高森山〜名古屋崎三角点、米突山、高平山〜中川原三角点を歩く計画でしたが、「本日の食糧事情」に記載したとおり、途中、明石山の看板を見かけたこと、勢いで仙崎山まで歩き、トータルとしては結構な距離を歩くことになりました。

 さて、名古屋崎三角点。
 実は、かなり前から気になっていました。何が気になったかというと三角点よりもその少し前にある神社の印で、地図にはここまで歩道の印が伸びていることから、どんな場所かなぁ、どんな祠があるのかなぁ、と単純な疑問だったのですが、見るたびに気になり今回の山行となりました。
 途中、この半島の最高点となる高森山があり、ここまではかなり密に赤テープが巻かれていて迷うことはありませんが、景色が見える訳でもなく、いわゆるピークハント用で、ルート評価で言えば「2〜3」程度。一方、高森山から先は赤テープは全く巻かれていませんが、尾根歩き主体で先に行けば行くほどルートも面白く、景色も良くなり、感動のルートでした。

 登山口は、蒲江の越田尾の旧道(多分)のトンネルの東側になります。トンネルの手前が広いので通行の邪魔にならないように路肩駐車します。付近の電柱には「高森山登山口」の看板と木に赤テープが巻かれており、これに従って歩けば高森山までは全く問題なく到着します。登り始めて直ぐは杉林の急登で尾根に上がってすぐに風倒木があり大丈夫かなぁ、と不安を感じますが、次第に道は良くなる傾向です。地図「2.ピーク」は頂上を踏むも良し、巻くも良しです。
 高森山山頂は国土地理院の観測のため木々が伐採され広くなっていますが、景色は見えません。

 高森山から先は目印は全くありませんが、プラスチックの白い杭があるのでこれを頼りにしていけば大丈夫です。また、ここから先は基本的に尾根道なので迷う場所はあまりありませんが、等高線の密な場所は急斜面というより岩場、といった感じで、名古屋崎三角点手前は急登の岩場でした。また、場所によっては断崖絶壁に近い場所があるので要注意です。その一方で、地図を見てもわかるように景色の良い場所が多くなり、神社の印のある場所は絶景でした。

 迷いやすい場所は地図「4.広場」と名古屋崎手前の尾根が広くなった場所です。特に、地図「4.広場」は広場周辺がシダに囲まれていること、本来の進むべき方向に踏み跡が無く、急斜面になっているため少し躊躇しますが、そこは各自の判断で進んで下さい。逆に、帰りは問題なく通過すると思います。
 標高点158mの場所を皮切りに、途中に展望台の様な場所がありついつい足が止まってしまいます。同時に、道も厳しくなる傾向でした。鈍頂のピークを過ぎ、名古屋崎三角点手前の鞍部は尾根が不明瞭となります。そして、最後にヤセ尾根の急登の岩場を乗り越えると山頂に到着です。山頂は木が伐採され東側の展望が良好でした。

 さて、冒頭でも書いた神社印はいかに・・・何もありませんでした。ただし、ここからの景色が最も良くここに神社があった理由が分かるような気がしました。  (2010.4.29)

   登った高さ 650m位  歩いた距離7.0km   全所要時間 220分(休憩時間を含む)
【本日の食料事情】
 @登山口まで:サンドイッチ、缶コーヒー
 A行動中  名古屋崎△点:クッキー2袋  明石山:なし  米突山:クッキー1袋  高平山〜仙崎山:おにぎり1個
 B帰宅中  クッキー2袋、缶コーヒー

  
  ア  ク  セ  ス
@佐伯市蒲江の越田尾の旧道のトンネルの東側が登山口。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
2〜3 不要 不要
4〜5 4〜5 3〜4 ※要 不要
@ 上段:高森山まで  下段:高森山〜名古屋崎三角点
A 複数で登る場合はロープを携行した方が良いかもしれません。


出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 3.高森山 35
3.高森山 4.広場 10
4.広場 6.景色良T 20
6.景色良T 9.景色良W 15
9.景色良W 10.名古屋崎△点 20
10.名古屋崎△点 1.登山口 80
    時間合計(休憩除)  170 
      参考:全所要時間  220
 ※アップダウンが多いので登った高さの割に疲労感があります。
 ※安全のため天気の良い日をお勧めします。

  @ 登った高さ     650m
  A 歩いた距離   7.7km


最高点が高森山、右端のピークが名古屋崎△点です



 (1)
 地図「分岐」
  矢印の方向へ。旧道なので道が狭いので運転には要注意です。




 (2)
 地図「1.登山口」
 集落を抜けると、右側に神社へ登る階段、左側に電柱がありこの辺りだけ道が広いので邪魔にならないように駐車しました。
 コンクリののり面が切れた場所から取り付きます。○には看板が設置されています。



 (3)
 写真(2)の○の中の看板。
 
 



  (4)
 取り付いてすぐは杉林の中の急登です。




 (5)
 高森山までは赤テープが誘導してくれます。 


 


 (6)
 地図「3.高森山」
 山頂周辺の木々は伐採されていますが、景色は見えません。
 残念!!

 (7)
 高森山の三角点のアップ。


 (8)
 登山道は高森山から先は狭くなると同時に明るくなります。




 (9)
 地図「4.広場」
 フラットな場所で、進行方向にシダがあり急斜面のためどう進むか、ちと悩ましい場所です。一旦左側の緩斜面を下るか、右側のやや急斜面を下るか・・・判断はお任せします。



 (10)
 地図「4.広場」から少し下ると岩場がありここからの景色です。

 (11)
 時折、岩場のヤセ尾根なども出てきます。




 (12)
 こんな場所もあり、点々とツツジが咲いていました。
 

 (13)
 露岩





 (14)
 地図「5.大木」
 本コースの中で最も存在感のあった大木で、同サイズの木がもう1本すぐそばにあります。

 

 (15)
 地図「6.景色良T」
 標高点158mの場所です。
 



 (16)
 地図「8.景色良V」
 見えているピークは地図の鈍頂です。

 (17)
 岩場も多くなります。





 (18)
 地図「9.景色良W」
 自分としては後先、ここが最高の展望でした。そして、ここが恐らく神社があった場所です。
  ※高森山方面に振り返って撮影

 (19)
 名古屋崎三角点手前の岩場。複数人で岩場が苦手な方がいらっしゃる場合はロープが欲しい所です。特に、下りの場合。
また、岩がもろいので足場の確認、落石には要注意です。




 (20)
 地図「10.名古屋崎△点」
 ここも景色はまずまずで、西側に木があるので風を避けて休憩するには良い場所かもしれません。10名程度はOKです。

 (21)神社跡からの展望です。
 


ツツジはちょうど見頃でした。