庄内町と直入町の境界の山

 1等三角点を有し、山頂からは360℃の展望で地球が丸く見える、国木田独歩が佐伯に10ヶ月滞在中、2回登りあまりの景色の素晴らしさに感涙した、国土地理院の調査員が三角点からの眺望は全国でも4本の指に入る、九州百名山等々、581.5mの標高の割には登高意欲をそそるエピソードとしては十分な山であります。
 先週、そよかぜ姉さんからお誘いがあり、県南の山にはあまり登っていないのでこの機会にと思いましたが、所用があり登ることが出来ず今週、「勝手に県南の山ツアー」ということでそれぞれの地域を代表する彦岳、鎮南山と3山セットで登りました。

 3山を同じ日に登って感じたこと。
 山に対する評価基準は登山道の様子、山の雰囲気や自然の状態等、色々あるので断言はできませんが、あえて誤解を恐れずに言うと、色々なエピソードが無い白紙の状態で登った時に元越山の評価ってどーなんだろう・・・
 自分のHPでも「独断と偏見きわまるルート評価」にも複数の項目を設けて勝手に評価する中で、山頂の景色も重要ですが、やはり自分としては途中の登山道の状況や景色、自然を含めた過程も考慮しています。

 したがって、元越山の山頂の眺望は確かに優れるものの登山道や周囲の雰囲気まで考慮すると、一番メジャーなルートとなっている今回のコースは彦岳、鎮南山に比べると物足らなかったことは否定できません。その他にも登山ルートがあるので今後はそれらも含めた評価も必要だと思います。しかしながら、木立地区を中心にしたボランティアによる登山口までの案内板、トイレ(綺麗)、駐車場、ガイドマップ(パンフレット)、登山道の看板等々の整備は本当に感謝するばかりです。
 
 元越山登山口には夜明け前に到着、周囲がうっすらし始めた7時、登山口にあったガイドマップを頂き出発。登山道は随分昔から使用されているためなのか、かなりえぐられていて、背丈ほどの深い溝の中を歩いている部分があります。さらに、底の部分がえぐられたようになった部分もあり以外と歩きにくい部分もあります。

 あと、勝手に県南の山のイメージを抱いている自分も悪いのかも知れませんが、山頂までほとんど杉の植林地帯を歩くので、自然林の中の歩きを期待していた自分としては期待はずれでした。途中、ガイドマップにもある林道を横断、お地蔵様に挨拶しながら1時間20分ほどで山頂に到着です。本日は、天気は悪くないのですがいわゆる「元越日和」とまではいかず、やや期待はずれの景色でした。
それでも、山頂を右往左往して元越山山頂を楽しみました。(2010.1.30)

   登った高さ 600m位  歩いた距離 6.5km   全所要時間 165分(休憩時間を含む)
【本日の食料事情】
 @登山口まで:サンドイッチ、バナナ(小ぶり)、缶コーヒー
 A行動中  元越山:なし  彦岳:レギュラーコーヒー、SOYJOY(バナナ味)、ビスケット2個  鎮南山:なし
 B帰宅中  おにぎり1個、パン1個、缶コーヒー

  
  ア  ク  セ  ス
@佐伯市内から国道388号を進み、県道501号沿いの岡地区から表示に従って行けば、登山口に着きます。
  ※県道から登山口まで道が狭いので運転には要注意です。   ※国道388号からも登山口へ行けそうです。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
不要 不要

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 2.入角地蔵 40
2.入角地蔵 5.中の地蔵さん 15
5.中の地蔵さん 7.元越山 20
7.元越山 1.登山口 60
    時間合計(休憩除)    135
      参考:全所要時間    165
  



 (1)
  県道501号からの入口で、佐伯市方面から見たときの様子です。


 (2)
 写真(1)の○の中のアップです。ここから要所要所に看板があるので迷うことなく登山口に行けます。




 (3)
 地図「1.登山口」
 左側に登山口、右側に広い駐車場があります。トイレは手前にあります。パンフレットは登山口のボックスに入っています。
 




  (4)
 登山道はかなり使用されているせいか、溝のようになっています。


 (5)
 同じくで溝のような登山道は両側が背丈ほどあり、シダが多く見られます。

 


 (6)
 手前に木が伐採された場所があります。


 (7)
 地図「2.入角地蔵」

 



 (8)
 地図「3.林道へ」
 林道を矢印方向に50mほど進むと写真(9)のように取り付きます

 


 (9)
 林道からの取り付き。

 (10)
 地図「5.中の地蔵さん」 
 



 (11)
 地図「6.小ピーク」
 この先一度、下ります。石柱には「三一」と刻まれています。




 (12)
 地図「7.元越山」
 広々とした山頂で、景色もまずまず。「元越日和」ではないのが残念でした。

 (13)
 うっすらと見えた米水津湾方面



 (14)
 山頂の石碑。国木田独歩の碑文と横面には山頂から見える山の様子が刻まれています。