登山口に着くと予想外の展開に・・・   

 大分県の難読山の一つで「かんとうだけ」と読みます。「日本異様難読山名コンテスト」で投票により難読山名全国第3位(ちなみに1位は一尺八寸山(みおうやま)、日田市)に選ばれた山で、謂われはあちこちで紹介されているので割愛します。
 日田市月出山(かんとう)集落が入口となり、集落の公民館の横に日田市老人福祉バスの停留所の正面に登山口の看板や月出山岳の由来が書かれた説明書きがあります。山頂は1番〜3番まであり2番が玖珠町と日田市の境界となり三角点のある三番坊主は玖珠町、1番坊主は日田市で確かに三番坊主からは玖珠町方面、一番坊主からは日田市方面を眺望できます。

 最初の看板の他にその後の看板が無いこと、地図に無い道ができていることもあり最初は少し右往左往してしまいました。本来の林道を登り始めるとかなり上まで登っていき、いったいどこまで、と思いながら「月出山」の看板が出たのでGPSで場所を確認してみるとほとんど山頂の横で、結局、登ると言うより散歩程度でした。それかといって、集落から歩くにはちょっと遠慮したくなるような道なので、今回は車フル活用のレポです。
 看板があるのは三角点のある三番坊主と二番坊主の間になります。4駆であれば、その先の作業道を進むと山頂のすぐそばまで乗り付けることができます。今回はとりあえず作業道を歩いて山頂へ、戻りは国土調査で切り開いた土塁の横を通りました。国土調査の切り開きは笹を刈った高さが高くて歩きにくいし、もし転けたときは傷だらけになりそうなのであまりお勧めできません。

 いったん、作業道を横切りここから先の切り開きは歩きにくい事もなく山歩きの雰囲気です。歩いていくと「九州移動無線センターMCA日田制御局」の看板が掛けられた施設がありここがおそらく二番坊主付近で一番高そうな場所にある岩の上に国土地理院の印が打ち込まれています。また、駐車した場所からこの施設まで道があります。
 その2番坊主から下降気味に西に進むと岩が出てきて、岩の上に石灯籠の残骸などがあり昔から活用された山であることがわかります。最後に少し登った場所が一番坊主となるようで日田市方面の眺望が優れます。

 難読の山ゆえに、簡単に山頂を歩きたいとの希望が多いためか一尺八寸山と同様に山歩きとしてはあまり面白くない内容となりました。難読の山を歩く、ピークハント、景色を手軽に楽しみたい等の目的であれば全くOKです。
(2009.2.1)
    全所要時間 40分  登った高さ 60m  歩いた距離1.5km

  
  ア  ク  セ  ス
@月出山集落までなんとかして行けばあとはなんとかなります。
A今回は大分自動車道、「天瀬高塚」ICで降り、高塚地蔵の横を通り月出山集落へ行きました。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ
不要 不要
※山登りとしては今一つですが、山頂でのんびりしたい方には良いかも〜

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 2.月出山岳三角点
2.月出山岳三角点 3.二番坊主 10
3.二番坊主 4.三番坊主
4.三番坊主 1.登山口
    時間合計(休憩除) 25
      参考:全所要時間 40
※「a.入口」から「1.登山口」までは普通車で通行可能です
累積標高 60m位  歩いた距離 1.5km位



 (1)
 月出山集落の入口です。
 






 (2)
 地図「a.入口」
 (1)から2.7kmの場所にバス停があります。
 写真の右側は広くなっています。○印には「月出山岳」の由来が書かれています。矢印の方向へ

 (3)
 地図「1.登山口」
 地図でも解るようにほとんど山頂付近まで道があります。
 ○の中に看板があり右側に登っていくと三角点のある山頂へ行くことができます。さすがにここからは歩くことにしました。




 (4)
 (3)の○の拡大。

 (5)
 三角点への道。しっかり轍があります・・・




 (6)
 地図「2.月出山岳三角点」
 登山口から歩いて5分です。



 (7)
 山頂から登山口方面に戻るときは国土調査により切り開かれたスズタケの中を歩きましたが、スズタケの切り口が高く転けると危ないのであまりお勧めできません。




 (8)
 地図「3.二番坊主」
 左にアンテナ、右に岩があり国土調査の目印が打ち込まれています。多分ここが玖珠町と日田市の境界です。



 (9)
 三番坊主へ。





 (10)
 地図「4.三番坊主」
 このあたりが三番坊主で、3つのピークの中では一番味のある山頂でした。日田市方面も良く俯瞰できます

 (11)
 日田市方面が良く見えます。




 (12)
 地図「1.登山口」に戻ってきたところです。
 アンテナまで道がありました。