日本一難読の山 みおう山 そんなの読めるか!

 午前中、福岡県境、英彦山の横にある鷹ノ巣山に登った後、日本一読み方が難しいと認定された「一尺八寸山(みおうやま)」、以前から登山口が解っていたので、一度お邪魔しようと思い登ることとしました。
 登山口の看板は中津から日田に向かう国道212号沿、「奥耶馬トンネル」の手前にも看板が設置され、そこを左折、1.8kmほど狭い舗装道路を進むと登山口に一尺八寸山の由来が書かれた立派な看板がります。なお、この道をそのまま進むと「長小野」集落を経て、旧山国町役場に着きます

 これといった駐車場が無いので、登山口の看板を右に見て100m程東に進むと少し路肩の広い場所があり、ここに車を停めます。駐車スペースは普通車で2〜3台程度です。登山口看板の奥の杉林の中では多くの椎茸が栽培されています。椎茸畑を右に見ながら杉林の中の広い道を登っていきます。
 10分もしない内に分岐点がありここは右へ進みます。登山道は次第に狭くなる感じがする一方で、林道の延長のような道を進みます。20分ほど歩いたところで杉の植林地に道が進むと間もなく林道に合流します。合流した林道をそのまま進むと、林道終点の標柱と一尺八寸山への看板が設置され、林道から鋭角に曲がるように登山道が延びています。

 桧の樹林帯の間を縫うように5分ほど歩くと、道の両側に柱が立っており、いかにも山頂への入口といった感じで、ここだけは少し広場のようになっていますが、植林に遮られて景色は良く見えません。「門」から3分ほどで山頂、山頂にはどこの有名な山だか、というぐらい立派な看板がたくさん立っています。が、景色は全く見えません。

 「難読」だけが先行した感じのある山で、もし山の名前と同じ様な期待をされている方には水を差すようで申し訳ありませんが、そこそこに・・・。 日本一難読の山の山頂を踏む、位の気持ちで出かけた方が良さそうです。
  
  登った高さ 200m   歩いた距離 3.6km  全所要時間 1時間10分(休憩時間を含む)
  
  ア  ク  セ  ス
@国道212号線を中津市から日田市方面へ進み。奥耶馬トンネルの手前を左折。
A左折後1.8km程進むと登山口があります。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ
1.5 1.5 1.5 不要 不要

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 山頂 35
山頂 1.登山口 30
    時間合計(休憩除) 65
      参考:全所要時間 70
累積標高 200m位  歩いた距離 3.6km


 (1)
 国道212号、奥耶馬トンネル手前(中津市寄り)を左折。
 ○の中には看板があります。




 (2)
 看板のアップです。

 (3)
 地図「1.登山口」。
 車はここから少し先に路肩が広い場所があるのでそこに駐車した方が良さそうです。青いネットの奥には椎茸が栽培されています。




  (4)
 最初は杉林の中の登山道です。



 (5)
 「地図2.分岐」
 良く見ると赤テープがあったりして迷うことは無いと思います。右へ。

 (6)
 分岐を過ぎると次第に雑木林の中を歩きます。時折タニフタギの白い花が咲いていたりします。



 (7)
 地図「3.林道へ」の少し手前で杉の植林となります。




 (8)
 (7)の植林を過ぎると林道に飛び出すので、その方向で進みます。

 (9)
 地図「4.林道終点」
 (8)の林道を進んで来ると林道終点の標柱と一尺八寸山への看板が立っていて、これに従ってヒノキの植林の間を歩いていきます。

 (10)
 地図「5.門柱」
 なんとなくいかめしい様な、山頂への入口といった感じです。ここは休憩所的な感じで少し広くなっています。




 (10)
 客観的に見れば普通の里山ですが、ネーミングで大成功といった感じの一尺八寸山。看板は立派です。

 
【登山口の看板より】

一尺八寸山の景
  名勝耶馬渓  昭和十一年(一九三六)指定

 一尺八寸山は、山国町の南端と隣接する日田市と玖珠町にまたがる標高七〇六.七mの山で、この地区に多い卓上台地である。頂上部の広いmesa(メサ)と呼ばれる部類にはいり、町内の標高の高い地点からは、この山頂部がみごと、水平であるのが見て取れる。 この地域には、同じ卓上台地でも頂上の狭いbutte(ビュート)も見られ、いわゆる旧耶馬渓溶岩台地を作っている。
 この地域の山は、第三期中新世以降の火山活動による噴出物が、幾層も重なって広い溶岩台地となった。氷河時代、氷が溶け始めると激しい水流となって、浸食されて出来たものである。
 この山の名を、何故、「ミオウヤマ」と呼ぶかは不明であるが、伝承によると、この山に住むきつねを捕らえたら、その尾が一尺八寸あったからとか、三つの尾を持つ蛇がいて、その尾の長さを足すと一尺八寸あったからとか、田畑を荒らすイノシシ三頭をお殿様が捕らえ、その尾を足したら一尺八寸あったから、などといわれている。
 この呼び名は、「日本全国難読山名コンテスト」で日本一になった。
     ※一尺八寸・・・・・ほぼ六八cm
                       中津市教育委員会
 

 (11)
 タツナミソウ。



 (14)
 たぶん「タニフタギ」。