長崎隊の皆さんのお誘いをきっかけに英彦山周辺に最近魅力を感じています。11月に裏英彦山道を歩いたとき苅又山への分岐を確認したし、どうやらそのあたりから英彦山北岳にも登ることが出来そうだったので、今回苅又山に登ってみることにしました。苅又山の情報を見ると轟集落付近から苅又山へ直登するコースと薬師林道から登るルートがあるようです。今回は裏英彦山道と苅又山をつなぎたいとと考えたので薬師林道からの取り付きとしました。 薬師林道入口に車を停め薬師林道を歩き始めます。思いの外冷え込んでいて林道を流れる水が凍っていました。予想外だったのは最後の英彦山北岳山頂付近にはなんと雪が残っていました。ということで足元に注意しながらすっかり冬景色の薬師林道を下っていきます。25分ほどで道沿いにケルンが積まれ始め、少し歩くと右側に小屋と大きな石があり、良く見ると「苅又山」の看板が立っています。参考にしたネットの地図では谷を登っていましたが、どうやら杉林の尾根を登るようです。 ここは素直に看板の「奥の尾根を」の指示に従って杉林の急登を尾根に向かって登っていきます。踏み後はやや弱い物の目印となる赤テープや切り株の上の石などがあるので大丈夫ですが、まさに直登といった様子です。それでも15分も登れば苅又山へ続く尾根にあがります。看板には「藪こぎ」の文字がありましたが、季節のせいかさほど藪ではありません。尾根に着いてから最初のうちはやや道を探すことがありましたが、山頂が近くになるほどそれは無くなりました。山頂は三角点があり今イチですが、山頂少し手前は綺麗な林で休憩するならここで鷹の巣山方面を眺めながらのんびりしたいところです。尾根に登り着いてから山頂まで40分です。 山頂を折り返し、まずは裏英彦山道との合流を目指します。何も考えずに歩いていると急に道が下り始めここからが本日の新しい道となります。ここからは苅又山の尾根道に比べると明らかに踏み跡が弱く尾根をはずさないように歩くようにします。目印もありますが時折見逃すことがあり、さらに目印がテープだったり、ヒモだったり連続性に欠けるため途中から参考程度にして歩いた方が楽だったりします。分岐から下り一度、小さいピークを越えますが、ここまではやや低木や風倒木で歩きにくい区間でもあります。その後、裏英彦山道までは杉と自然林の境を歩き易い場所を進んでいきますが、次第に地図のとおり急登となり最後はスズタケに掴みながら狭い道を登っていくと裏英彦山道に出逢います。苅又山山頂から裏英彦山道との合流地点まで1時間10分ほど。 合流点でどうしようかなぁ、と考えましたがここまで来たなら英彦山北岳まで、と思い一歩踏み出した途端手足をフル活用する急登です。しばらく進むと「マジっすか〜」と思いたくなるようなスズタケの急登(直角に近い)と海に溺れながらなんとか北岳北東の肩に到達です。20分ほどの格闘でしたが予想外の状況だったので、ちと疲れました。ただ、スズタケの深い場所は目印が短い間隔で付けられているのと踏み跡はしっかりしていて概ね大丈夫です。あとは普通の登山道に飛び出した後10分そこそこで英彦山北岳到着です。 英彦山北岳で小休止後は豊前坊経由で駐車場に戻りました。北岳から豊前坊までは4年ほど前に歩いているのですが、記憶力低下のせいか断片的にしか覚えていませんでした。駐車場に着くと満杯でした。(2008.12.20) 登った高さ 850m 歩いた距離 8.6km 全所要時間 3時間50分(休憩時間除く) |
ア ク セ ス |
@野峠から4.3km付近に薬師林道の入口があり、今回はここを起点にしました。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
4 | 4 | 2.5 | 3 | 2 | 3 | 3 | 3 | ? | 4 | 3 | 微妙 | 3 |
「裏英彦山道」のレポは地図からリンクできます。
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(1) 新緑の頃の薬師林道入口前の駐車スペースです。あとは林道入口に数台駐車可能です。 |
(2) 薬師林道。噂には聞いていましたが歩くには気持ちよい林道です。時折壊れている場所があるので注意しましょう。 |
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(3) 登山口が近くになると道ばたにケルンが多くなります。 |
(4) 地図「1.登山口」 手前に右側にトタン小屋があり正面には大きな石が目印です。林の中に高さ50cm程の登山口の看板が立っています。○の中。 |
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(5) (4)の看板の拡大。 この時期だったせいか、書いているほど藪こぎは無かったです。 |
(6) 地図「2.杉林急登」 里山特有の直登です。目印も概ねあります。 15分ほどで尾根に到着します。 |
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(7) 尾根道。道というか踏み跡はしっかりしています。 |
(8) 左側にはずーっと木の間から鷹ノ巣山が見えます。 |
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(9) 山頂手前は自然林が綺麗です。山頂は杉林なので休憩するならこのあたりが良いかも知れません。 |
(10) 地図「5.苅又山」 三角点の回りは杉林でおまけに私設看板があちこちに掛かっています。 |
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(11) 地図「3.尾根」を通過し、小さなピークを過ぎて本格的な登りが始まる前の鞍部です。 |
(12) このように広い場所もあります。英彦山に向かって右側に杉林、左に自然林でテープがややまばらです。 |
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(13) 次第に勾配が急になり、最後はスズタケの中をスズタケを掴みながら登るような場所もあります。 |
(14) 地図「6.裏英彦山道合流点」 のちょっと手前です。崖が見えているのは裏英彦山道でも紹介している崖です。 |
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(15) 裏英彦山道を北岳方面に進むと道を示す赤の←があり、ここを直進すると踏み跡があります。とにかく素直にこれに従っていくといきなりの急登です。しばらく直進すると岩にぶつかるのでここを左にトラバースしながらスズタケの森を進みます。 |
(16) スズタケの森。 トトロの森風に座り込んで撮影してみました。 |
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(17) 北岳の肩から一般登山道に飛び出したところ。 看板の方向に降りると木製の階段があります。 |
(18) 地図「8.英彦山北岳」 雪が残っていました。 帰りは豊前坊を経由して「0.薬師林道入口」に戻りました。 |
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北岳から豊前坊方面に下るときに見える苅又山 |