先々週、裏英彦山道を歩き綺麗な登山道に感動した長崎隊から、その先を御一緒にいかが?、とのお誘いがあり自分も同様に感動した一人として前回の続きとして参加させて頂くことにしました。岳滅鬼山と猫の丸尾のとちゅうまで今年6月に一度登っていますが、以前からその先、英彦山まで歩けそうと思いながら、今回、お誘いが会ったとき思わず欲張って、英彦山に登り豊前坊まで行けそうと思いましたが、大層な距離と累積標高となったのでまずは籠水峠までとしました。 今回、岳滅鬼山までは福岡県側からの取り付きということで、前回の裏英彦山と同様、鬼杉の入口に車を停め、まずは大南林道を歩きます。もう少し下から岳滅鬼山登山口もあるのですが、鬼杉経由で下山することからということでの判断です。林道とはいえ自然林に囲まれ趣のある道で鹿に遭遇しました。また、途中にはゲート、プレハブ小屋があります。約40分で岳滅鬼山登山口に到着、少し荒れ気味の林道を岳滅鬼峠に向けて出発です。途中、林道から杉林に入り普通の登山道を歩き始め20分ほどで岳滅鬼峠に到着です。当日は寒気の流れ込みで気温もこのあたりで2〜3℃で足元を見るとうっすら雪らしい白いものが粉砂糖の様に枯葉に掛かっています。気温はその後もほとんど上がらず、恐らく山の中では最高でも5℃程度だったと思います。 岳滅鬼峠から岳滅鬼山までの間のはしご場、ロープの設置箇所はそれなりに緊張感もあり今回も再認識したところです。一旦、峠に戻りいよいよ猫の丸尾への出発です。いきなり「998m」のピークへの急登、急降下に加えスズタケにも覆われアップダウンの繰り返しです。また、前回も報告した岩場とその付近はヤセ尾根で慎重な行動が求められる場所です。 なお、岳滅鬼峠から岳滅鬼山までと上塚山分岐までの詳細は平成20年6月のレポを参考にしてください。 上塚山への分岐を過ぎてもしばらくスズタケが続くと共に、「石楠花の頭」と呼ばれる1020mのピークの手前も登りにくい岩場で向かって左側にトラロープが下がっています。ちょっと寸足らずですが岩にしがみつきながらなんとかこのロープを頼りに登ることが出来ます。ピークを過ぎ下り始めると次第になんとも言えず落ち着いた雰囲気の場所にたどり着きます。ちょうど最低地点には「避難路」の看板があり大南林道に降りつく説明が書かれています。自分としては今回このあたりが一番のお気に入りの場所で寒くなければもっとゆっくりしたい場所でした。 この後も、同様な風景が続きます。このあたりから腹減ったコールが・・・しかし、HPでレポを読むとどうも猫の丸尾でゆっくりしているイメージがあるし、当日は猫の丸尾は日当たりが良さそうなので、なんだかんだ言いながら強引に丸尾まで頑張って頂くことにしました。 猫の丸尾の手前のピークまでは踏み跡はやや不明瞭ですが、良く見ると道があるし道が無い場所でも一番高い場所を目指せば「補点」のある場所に着くと思います。そこから左折(西進)、一旦下ったあと最後の一登りで山頂です。枯れた木にりっぱな木に達筆で「猫の丸尾」と書かれた看板が掲げられ本日歩いたルートも含め270℃のパノラマが開けます。ここでようやく大休止、ひなたぼっこをしながらのんびり昼食です。日当たりが良いのですが、やはり山頂の風は冷たく、お湯をわかし暖をとります。40分の休憩後出発です。 途中、小さなピークを過ぎたあたりから目の前に大きな岩が見え始め以前見たことがある風景で、約20分で籠水峠に着きました。先々週はまだ紅葉が残っていたこのあたりもすっかり落葉してしまい森も明るく感じます。ここから鬼杉を経由、駐車場に戻ります。 今回、初めて歩いた場所は上塚山分岐から籠水峠までですが、岳滅鬼山から籠水峠までの間は難所あり、緊張する場所あり、ブナの綺麗な森があり、と変化に富み飽きの来ないルートであることを再認識したところです。 登った高さ 900m 歩いた距離 10.3km 全所要時間 6時間15分(休憩時間を含む) |
ア ク セ ス |
@国道500号線しゃくなげ荘入口から2.5kmの鬼杉入口に車を停め大南林道経由で登りました。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
4.5 | 5 | 3 | 3 | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 微妙 | 不要 |
「上塚山へ」、「裏英彦山道」は地図上からリンクして下さい
男性3、女性4人で歩きました。平均年齢=アラウンド50 |
(1) 鬼杉入口の駐車場。駐車スペースは5台程度です。 |
(2) 地図「2.岳滅鬼山登山口」 鬼杉入口から大南林道を歩き始めて40分ほどで到着します。 |
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(3) (2)と同じ場所を反対方向から見たところです。 |
(4) 始めは林道のような道ですが、途中で看板があり杉林の中の登山道を進みます。地図の中で2と3の間の白丸の場所で杉林に入ります。 |
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(5) 杉林の中の登山道。 |
(6) 杉林を抜け急登になると間もなく岳滅鬼峠です。 |
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(7) 岳滅鬼山方面に進み、「はしご1」の上の展望が開ける場所からの眺望です。緑の矢印が猫の丸尾です。 |
(8) 「はしご場2」を登っているところ。 |
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(9) 同じく「はしご2」を下っているところ |
(10) はしご2の下に急な坂がありロープがないと厳しい場所です。そー言えばだれか滑ったような気がする・・・ |
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(11) 岳滅鬼山山頂 すっかり落葉してしまい冬の景色です。 |
(12) 地図「4.岩場」 ちと厳しい場所ですがこの手前もヤセ尾根で注意が必要です。また、ここを通過した後も滑ると洒落にならないので岩場を通過した後も気を抜かないようにしましょう。 丸の中は人が歩いています |
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(13) 地図「6.岩場2」 登るのも下るのも要注意です。できればお助け紐が欲しい場所です。 また、この辺りまではスズタケも多く歩きにくい場所が点々とあります。 |
(14) 地図「7.最低鞍部」 1020mのピークから下るとブナを中心とした綺麗な森にたどり着きます。 もう一度歩きたい・・・ |
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(15) (14)にこのような看板があります。大南林道へ行けるようです。 |
(16) しばらくは気持ちよい登山道です。 |
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(17) 猫の丸尾手前のピークへ。 下草は低いので道が不明でも高い場所を目指して歩けば概ね大丈夫です。 |
(18) 猫の丸尾手前のピーク。 補点が設置されています。ここで西進し、間もなく猫の丸尾です。杉林の奥は綺麗な手つかずのブナ林が広がっていました。 |
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(19) 目の前が猫の丸尾 。 |
(20) 地図「8.猫の丸尾」 猫の丸尾に着きました〜。今のところ南側を中心に遮る物は何もありません。のんびりするには良い場所です。 |
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(21) 最後の登り |
(22) 地図「9.籠水峠」 ようやく先々週歩いた籠水峠に到着です。 |
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(23) すっかり落葉した登山道 |
(24) 駐車場に到着です。 |
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