今年70才になる母が小学校の時遠足で登っていたそうです。我が家からも見えるし、大分方面に向かう途中、左側にそびえ立つ岩山を見るたび、低山ながらその威容には存在感があります。 最近のガイドブックを見ると八十八カ所巡りとセットで必ず紹介されており、そのせいか、以前は人に会うことは無かったのですが、平日に登ったにも関わらず4〜5組の方々に出会いました。 我が家から登山口まで20分程度の名山で、植生も素晴らしいものがあります。「津波戸山U」では、すべてではありませんが、番所と尾根のルートをGPSで測定しています。(2003.9.30) |
ア ク セ ス | |
宇佐方面から | ローソンから約1.5kmの最初の信号機を左へ。 |
大分方面から | あすかうどんから約2.0kmの最初の信号機を右へ |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
5 | 5 | 4 | 4 | 4 | 5 | 5 | 3〜4 |
4 | 2 | 5 | 不要 | 4 |
(1) 国道の信号機そばの入口看板です。 |
(2) 国道入口から見た津波戸山です。季節はそろそろ稲刈り時期。 |
||
(3) 松尾地区公民館で、ここの前が駐車場です。 ※その後、そばに20台程度駐車できるスペースが確保されています。なお、トイレ、水場はありません。 |
(4)8:51 公民館そばの看板です。 |
||
(5) 津波戸山のあちこちで鎖場がありますが、大変よく整備されています。 |
(6) あちこちに見られる岩場です。 |
||
(7) 八十八カ所巡りから見た由布岳、鶴見山です。 |
(8) 皆さんのHPでも良く紹介されている石橋です。先端に仏像があります。 |
||
(9) 岩場先端の仏像は十番所でした。 |
(10) 大師像。 ここに来るまで少し迷いました。 他のHPでもこのあたりが少し道を読みにくいようです。 |
||
(11)10:28 二十六番所を後にさらに次の番所へ・・・ |
(12)10:46 奥の院です。奥の院の左側に硯石水が湧いています。 |
||
(13)11:00 山頂の西端から見た宇佐平野です。 手前のピークは両戒山です。 |
当日の日誌より 「全所要時間:3時間30分(頂上の休憩時間含) 登り 2時間10分(西端の展望所まで) 下り 50分 おそらく、普通に登山道を登れば1時間10〜20分ぐらいかなぁ・・・」 当日は左半分の番所巡りでした。 八十八カ所を全て回ろうとするとかなりの時間が掛かるのは容易に想像できると思います。 そのうち、GPSで八十八カ所を特定したいと思います。 |
登山口にある津波戸山の説明看板の内容(全文。ただしホンモノは縦書きです) 津波戸山(つわどさん) 津波戸山は、山香町大字向野(むくの)町松尾地区にあり、標高五二九.四m。集塊岩が浸食された奇岩絶峰が屹立し、 県の自然公園に指定されている。現在地は向野字小屋敷(こやしき)から歩いて一二〇〇mこれから谷間を一二〇〇m程登れば、山上近くの水月寺(すいげつじ)奥の院と伝えられる観音堂に着く。途中両岸に苔むした巨岩がそびえる枯川の谷間に大きい弘法大師像が安置された霊場があり、両側の岩山には津波戸山弘法大師八八カ所が安置されている。観音堂から八〇m程で山上に達し、左に一〇〇m程登ると素晴らしい眺めの津波戸山展望所に出る。下山は往路を逆に下る。 一.津波戸山水月寺跡 養老年間、仁聞(にんもん)菩薩が国東の六郷満山六五カ所寺を開き、寺を本山中山末山とし、それぞれに本寺末寺を配したが、水月寺は本山本寺であり、この海蔵寺(かいぞうじ)境内跡地に在ったと六郷満山の霊場記にある。 二.水月寺奥の院と硯石水(けんせきすい) 奥の院の本尊は、十一面千眼観世音菩薩で現在海蔵寺の本堂に安置されている。(町指定有形文化財で旧暦正月十日に開帳される) 硯石水は奥の院といわれる観音堂近くの岩根からわいている清水のことで、これは、 仁聞菩薩が写経した時水が無くなり筆軸で岸壁を突いたところ、そこから清水がわいたので硯石水という。今でもこの霊水で字を書くと上達すると言われる。 三.銅経筒(国指定重要文化財個人蔵) 平安時代後期永保三年一〇三八の銘があり津波戸山で出土した。 四.津波戸山海蔵寺跡 享保二年立石藩木下侯の祈祷書として現在地に再興。昭和五七年松尾の小屋敷に転住した。 五.津波戸山弘法大師八八カ所 大正初年、津波戸山に土地所有の有志八人が諮って多額の喜捨を募り津波戸山山腹の奇岩絶壁の間に、弘法大師八八カ所霊場を開創し大師像を安置してある。先祖が残した由緒深い霊場の廃滅を嘆き、山香町向野地区町づくり推進協議会が、町当局や議会のご理解とご協力のもと地区住民一致して、登山道参道の整備に取り組んだ。 平成七年十一月吉日山香町向野地区町づくり推進協議会 |