4.今でも残る戦争の跡−2
 2009年5月10日、「第5回宇佐航空隊平和ウォーク」に参加しました。
 主催は「豊の国宇佐市塾」で宇佐市江須賀にある柳ヶ浦農村公園スタートして約10kmのコースを歩きながら宇佐海軍航空隊に関連した掩体壕を始め空襲などで被害を受けた跡などを判りやすい説明や逸話などを聞きながら見学、平和を考える行事です。
 距離は全コースを歩くと約10km、途中、塾長の実家(?)でもある教覚寺でおにぎりを頂きながらの休憩を含め約4時間の「旅」です。今回で5回目の開催となりますが、個人的には2回目で嫁さんと二人で参加しました。
 
 毎年、5月の連休明けの時期に開催されることもあり天気もまずまず、宇佐市は麦の作付け面積は九州でも1,2位を誇り、その麦の穂が初夏の風に揺れる中、適度に汗をかきながら歩くことが出来ました。日曜日の行事でもあり、子ども連れや小学生、中学生、高校生も多数参加しています。当日の主催者の公表では350名と田舎の行事にしてはなかなかの参加数だと思います。

 以下、当日の様子を報告です。


@ スタート、ゴールは「1.農村公園」です。
A 番号の順に従って歩きました。青いラインが当日歩いたルートです。
「今でも残る戦争の跡・地図」もご覧下さい。


(1)
地図「1.農村公園」
集合&出発&ゴールとなる柳ヶ浦農村公園にて。
ここで受付を済ませた後、数十名のグループに分かれて出発します。


(2)
まずは機銃掃射の跡や爆風で吹き飛ばされた石碑、航空隊の隊門が設置されている柳ヶ浦小学校に向かいます。マイクを持っているのは中津北高校の取材班



 (3)
 地図「2.柳ヶ浦小学校」
 宇佐海軍航空隊の隊門。
 手前が最近掘り出された隊門です。



 (4)
 地図「4.忠魂碑」
 柳ヶ浦高校の前にある忠魂碑。
 ここには、特攻で戦死された方々の名前が刻まれた石碑があり毎年4月16日に慰霊祭が営まれています
 宇佐航空隊の中にあった慰霊碑を戦後、柳ヶ浦高校前のこの地に移したそうです。

 (5)
 麦畑の中を歩きます。県内でもこのような景観を見ることが出来る場所は宇佐市以外に無いと思います。
 宇佐市にはうどん用の小麦の他、味噌になる裸麦や焼酎になる二条大麦が主に作付けられています。特に、二条大麦「ニシノホシ」は三和酒類株式会社の「西の星」になります。




 (6)
 地図「5.爆弾池」
 麦畑の中にある爆弾池。
 麦が作付けられている時期(秋〜翌春)は水が無くなりますが、周囲が水田となる時期には水が湛えられます。

 (7)
 ここが昔滑走路だった場所です。
 滑走路は、幅80メートル、長さ1800メートルありました。
 ちなみに、現在の道路の幅が16メートルです。


 (8)
 地図「6.掩体壕」
 城井1号掩体壕。
 公園化され今では多くの方が訪れています。



 (9)
 掩体壕の前で塾長の説明を聞いています。





 (10)
 地図「7.教覚寺」
 休憩場所となる教覚寺です。
 ここではボランティアの方々のおかげで美味しいおにぎりとお茶を頂くことができました。

 (11)
 地図「8.中型掩体壕」
 中型掩体壕へ
 一式陸上攻撃機のような中型機を入れていたので、「中型」掩体壕と言うそうです。大型は無いそうで、日本で最も大きな掩体壕の一つです。





 (12)
 「中型掩体壕」の内部です

 (13)
 地図「10.誘導路」
 掩体壕から滑走路への道路だったそうです。
 「平和公園」と呼ばれていますが実質、道路です。


 (14)
 再び、麦畑の中を歩きながら、農村公園に戻ります。




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