乙村岳・宇佐市の奥の里山

 先週の乙村岳(宇佐市)に引き続き地元低山里山探索となりました。先週、次回の山の登山口を捜しておこうと、歩いていて底なし沼に落ち込んだせいなのか、リベンジなのか妙に里山に登りたくなり先週、登山口の目星を付けておいた「牛岳(590m)」に登ることにしました。地図を見ても名前は載っていませんが、乙村岳、仙岩山、鹿嵐山に囲まれたピークです。遠くから見ると二つのピークがセットに見えますが今回は標準点のある方を目指しました。
 最初に登山口と目星を付けた場所から登り、下りは山頂から派生した尾根伝いに峠に出ようと計画していましたが、ちょっと違う方向に下ってしまいました。ただ、後からトータルで考えてみると最初に登りで使ったルートより、下りに使ったルートの方が良さそうだったので、両ルートを登りとして紹介します。

【登山口@】
 登山口となる場所にはプレハブ小屋があり、数台の駐車スペースがあります。ここから谷添いに登っていきます。最初は道は明瞭で数分もするとヒノキの植林となります。基本的に植林の中を選びながら歩いた方が歩きやすいですが、ここからは藪こぎが多くなります。
 気が付くと最初目指していた両ピークのコルより牛岳側にコースをとっていました。この辺りから杉から自然林へと変わり、この辺りが最も藪こぎで苦労しました。また、振り向くと結構な岩場が見えます。普通、自然林というと比較的登りやすいのですが、低木でイバラも多く最後まで藪こぎの山でした。とはいえ、登山口から50分程度です。
 山頂は景色に恵まれませんが、何となく落ち着く山頂で標準点らしい標柱以外に看板は一切ありません。あと、文字が刻まれた石がありますが落書きなのか、石の形からすると記念碑的にも感じます。今回はこの石の奥の方に下っていきました。

【登山口A】
 まず、お断りとして下山に使用したルートなので、実際登ってみるとレポートとは若干違和感があるかもしれませんが、画像は全て登りを前提として撮影しています。
 登山口は竹藪で最初は少し格闘しますが、ここさえ通過すれば「登山口@」から登るよりかなり楽と思います。竹藪を通過し、谷底の歩きやすい場所を選んで杉の植林で谷を登っていきます。しばらくすると1本だけ大きい広葉樹があります。次第に高度を上げていきながら次第に左の尾根に沿って植林地帯の端を登っていく感じになります。この辺りは国土地理院(?)のピンクのテープを頼りにしてもOKです。
 後半の急登になると自然林になり俄然歩きやすくなり、この辺りは赤テープを巻きましたので参考にして下さい。「登山口@」からの登りより急登かもしれませんが、歩きやすさはこちらの方が遥かに歩きやすいです。

 登山口Aまで降りて、登山口@まで約15分もあれば戻れるので、登山口@から登り登山口Aに下る、またはその逆もありかなと思います。いずれにしても登山道としての目印は全くありません(自分が部分的に付けた以外)し、岩場が多い地帯なので間違ったコースで岩場に出るとこともあるので地図と地形図を見比べながら慎重にコースを選んで下さい。
 また、地図の緑のラインは一般の車道でエスケープ場所として利用できます。新しい1/25,000の地図には記載されていますが(国土地理院地図閲覧サービス)記載されていない地図も多いので事前に確認しておいてください。(H20.1.19)

 登りの所要時間 60分程度  登った高さ 200m  歩いた距離 1.5km

ア  ク  セ  ス
・「登山口@」は鹿嵐山第2登山口を過ぎると左側にプレハブがあり目印&駐車スペースです(画像1)。
・「登山口A」は峠から0.8kmほど下った場所で、のり面が切れ竹藪があり良く見るとガードレールの端にピンクのテープが巻かれた竹があり、見上げると牛岳の山頂がちょこっと見えます(画像7)。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合評価 登山道 標識 山道展望 山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
不要
    
緑のライン=車道

本日のタイムテーブル(移動時間のみ)
出発地点    到着地点 所要時間
(分)
1.登山口@ 2.山頂 50
   登った高さ  200m位
   歩いた距離  1.5km 

【登山口@】
(1)
 登山口@。登山道は車の真正面です。
 (2)
 途中、後ろに見えた切り立った岩場。鹿嵐山の万里の長城のそばと考えれば納得。



(3)
 途中で、写真を撮るような場所もなくいきなり山頂です。
ちょっと雑然としていますが、まずまず広くのんびりできます。

  (4)
 山頂西側に標柱があります。



 (5)
 山頂の東側には人工的な岩が立っていて、落書きらしい文字が刻まれています。



【登山口A】

 (6)
  のり面が切れ竹藪になっている場所です。



 (7)
 (6)の○を拡大。ピンクのテープがあります。この辺りからとにかく「突入」してください。苦労するのは最初だけです。
また、ここから山頂が見えます。


 (8)
 途中植林されている谷の真ん中に広葉樹が1本立っています。このあたりは谷の右側のほうが歩きやすいですが次第に左側の尾根に沿って歩きます。



 (9)
 右に植林、左に雑木林を見ながら歩いていきます。

 (10)
 画像9と同じくです。赤いテープが見えますが、恐らく調査用のテープだと思います。



 (11)
 とちゅうこんな石柱があります。。

 (12)
 後半の急登です。ずーっと登っていくと画像(5)の石の裏側に登り着くはずです。



 

(13)車道を戻りながら撮した牛岳。