この山を眺めるたびに、自分が里山を歩き始めた原点に引き戻されます。「自分の家から見える山に登ってみたい」という原始的で安直な動機です。もう一つ同じ様な山があるのですが、とりあえず以前から目星を付けていたルートで挑戦することにしました。場所は和尚山のすぐ東にある里山で、地図等に山名は表記されていません。 全く資料も無いので、概ね頭にコースを描いて取り付きやすい地点から登ってみることにしました。 登山口は、最近杉を伐採するために作業道路が付けられた場所からキャタピラの跡を踏みながら谷伝いに登り、岩場に突き当たってから右手の尾根にあがります。地図の地点「2」まで15分程です。 尾根に上がると道らしい踏み跡がありますが、どうやら獣道のようです。これに伝っていくと岩場が出てきて、所々で左右に展望が開けます。山頂の展望が望めない代わりにここで充分堪能できます。 尾根をしばらく歩くと少し急斜面で少し藪こぎとなりますが、そう長くは続かず東西に細長い山頂に出会います。ここから右(東)に尾根を進むと362mの山頂に到着ですが、目印となるものは何も無いので、一番高い所が山頂ということで・・・ 珍しく、赤テープも全く巻かれておらず、今回は自分も巻き巻きしませんでした 山頂を折り返し西側の山頂も歩いてみました。反対側は少し岩が多く、雑木林の間を縫って歩く感じです。 びっくりしたこと。木の枝に何か引っかかっている・・・一瞬、ギョッとしないことも無かったのですがなんと鹿の角でした。どうやら木の枝に角を突っ込んでしまって、うまく抜けなくなった結果のようです。思わぬ「拾い物」に少しどぎまぎしながらの山行でした。(H19.5.2) 全所要時間 80分(休憩と西側の歩きも含む) 登った高さ 210m 歩いた距離 2.0km |
ア ク セ ス |
・和尚山裏口の奥へ。奥まで進み国道方面にUターンするようになると、Y字路地点で右に登っていきます。地図の点線を含め青いラインが林道となります。 ・Y字路から砂利道を奥まで上り詰めると行き止まりで、ここで方向転換し谷にコンクリを張った場所あたりに山の方に作業道が登っているので、これを登ります。 |
総合評価 | 登山道 | 標識 | 山道展望 | 山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4 | 4 | 1 | 3 | 2 | 3 | 3 | 1 | 5 | 4 | 2 | 不要 | 3 |
出発地点 | 到着地点 | 所要時間 (分) |
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1.登山口 | → | 2.尾根 | 15 |
2.尾根 | → | 3.山頂 | 15 |
3.山頂 | → | 5地点 | 20 |
5地点 | → | 1.登山口 | 30 |
登った高さ 210m位 歩いた距離 2.0km |
(1) 地図の「Y字路」地点。 和尚山裏口を通過しUターンしてきたイメージです。×印は国道方面ですが、段差の大きい場所があり普通車では通行不可能です。 |
(2) (1)で右折、谷状の箇所だけコンクリを張っている場所が少し広いので、今回はここに駐車しました。地図の1地点です。 |
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(3) ○の中が車。上に登っていくと地図で行き止まりとなります。 |
(4) (3)の画像で山方面に向かって撮影したところです。 車では登れないと思います。 |
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(5) ほぼ真っ直ぐに登ってくると、岩場に突き当たり道も終了します。 |
(6) 右側を見上げると杉の合間から尾根が見えます。 |
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(7) 尾根に上がると獣道ですが、案外明瞭な踏み跡があります。一応、帰りに備えて目印を付けておきましょう。 |
(8) 岩場から見える和尚山や三和酒類方面 |
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(9) 和尚山全景 |
(10) 反対側が見える場所から御許山などなど |
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(11) 気持ちよい程何も無い山頂です。せっかくなので自分も痕跡を残していません。 |
(12) 西側に歩いてみました。岩がぼちぼち出てきます。歩きにくくはありませんが、少し藪こぎです。 |