地図を見るたびに気になっていた米山。標高は281mと低山ですが、地図には大きな文字で「米山」と書かれていて低山とは言えきっとなにか由緒ある山と感じさせます。先日、地元の方と話していたら、登山口や途中の登山道の様子を教えて頂き、岩場の多い山とのこと。ただし、山頂手前のルートは荒れているとのことですが、是非一度歩いてみたいと思い早速訪問してみました。 とりあえず教えて頂いた場所あたりに行くと、ちょっと前に聞いたせいか記憶があいまいだったので、通りかかった地元の方に聞くと親切に登山口を教えて頂きました。 旧院内町のファミマのあるT字路を鹿嵐山方面に曲がり、橋を渡ってすぐ右には市営住宅を見ながら交差点を左折します(この道は今のところ工事中で行き止まりになります)。400mほど行くと右側にのり面を登るコンクリートの道がありこれの一番高いところに山の中に入っていく道があり、ここを入ります。入るとすぐに猪よけの柵があり扉をあけて中にはいるとすぐに大師堂と大師像が建っていて、この脇を登っていく道があり赤テープを目印に登っていきます。 大師堂でお参りした後歩き始めるとはじめはクヌギ林、5分もすると杉林になり大師堂から10分程度で岩場に取り付きます。ここを登り上がると北と西側の景色が開けます。また、後で気が付きましたが、この付近に最近設置された三角点があります。国土地理院の基準点情報によれば名称は「御沓」、標高186.7mです。ここに立つと南側の岩場に話に聞いていた「薬師堂」が見えます。また、地図では解りやすくするために少しずらしていますが、「4.絶景の岩場」は「b.薬師堂」のほぼ真上となります。 最初の景色を楽しんだ後目印に従ってヤセ尾根を進むと、高さが2.5m程のみょうちくりんな岩があり個人的な印象で勝手に仮称「きのこ岩」とし、この岩が「b.薬師堂」への目印になります。今回は帰りに「b.薬師堂」に立ち寄りましたが、登りでは、この「きのこ岩」手前、良く見ると右側に降りていく道があります。途中、危ない場所もあるので注意して進むと岩のえぐれた所に石仏が飾られています。地元の方は「薬師堂」と言われていましたが、姿からすると「不動明王」ではないかと・・・。ただし、スペースからすると本当は不動明王の他にもっと石仏があったのでは、と感じたところです。 登山道に戻ります。木に遮られて解りにくいですが良く見るとどちらかが絶壁状態になっているので注意しながら足を進めます。「4.絶景の岩場」は本来のルートから西側に少し外れるので気が付かない内に通過してしまうかもしれません。畳2枚ほどのスペースがあり絶景ですが、足元は崖になっているので注意して下さい。何度かアップダウンを繰り返すとやがて杉林となりますが、風倒木で登山道が遮られて少し分かりにくくなっていますが、それもわずかな距離で、ここを抜けると杉林の中を直登します。山頂は杉林で標識も看板無くどこが山頂かもよく分かりませんが、地図と比較するとシダが生い茂ったちょっと高い場所が米山の山頂のようです。 踏み後がさらに奥に続いており、良く見るとかなり古くて腐れかけた赤テープが巻かれてあるのでどうやら「高尾山」への縦走路のようです。鞍部まではシダの大群で少し歩きにくくありますが目印があり、鞍部には林業公社の看板が立っていてこれにもしっかり目印が付けられています。鞍部からも踏み後がしっかりしていてほとんど迷う場所はありません。 左が杉林、右が雑木林の登山道を登っていくと勾配が緩やかになり尾根歩きの状態になります。基本的に歩きやすいのですが時折、風倒木で歩きにくい場所や迷いやすい場所があり、山頂手前の「大分県石柱」の所は要注意です。一応目印を付けましたが・・・山頂も見過ごしやすいので、だんだん下り始めたと感じたら行き過ぎです。バックして一番場所が高そうな場所を探すと「高尾山」の看板と三角点があります。景色は無しです。 全体のイメージとして「米山」は低山ながらなかなかの山で危険な場所を整備すればもっと楽しめる山でした。その先の高尾山は普通の里山で山頂も特に景色も見えませんが、米山とセットで歩いて3時間程度です。 |
ア ク セ ス |
@宇佐市院内町、国道387号のファミマ前T字路信号機を西に向かいます(鹿嵐山方面) A右側に市営住宅を見ながら最初の交差点を左折、400m程行くと左側に神社、その先山沿いの法面にコンクリ舗装道路があり、この一番高い場所が登山口となります。 |
総合評価 | 登山道 | 標識 | 山道展望 | 山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4.5(米 山) | 4 | 3 | 4 | 2 | 3 | 3 | 3 | ? | 4 | 2 | 3 | 3 |
3(高尾山) | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | ? | 4 | 2 | 不要 |
本日のタイムテーブル(移動時間のみ)
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(1) 矢印の方向に登っていきます。水色のポイントが登山口となります。 |
(2) こんな感じで登山口へ向かいます。また、猪よけの柵があるので開けたあとはきちんと閉めて登りましょう。 |
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(3) 大師堂があり、その脇に石仏が立っています。登山道はその脇を登っていきます。 |
(4) 石仏の裏面には昭和6年9月に設置されたことが解ります。 ただし、施主ははぎ取られていました。 |
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(5) 5分も過ぎると杉林となります。 |
(6) 下のお堂から10分ほどで岩場に取り付きます。拡大地図の「1岩場へ」の場所となります。 |
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(7) 新しく設置された4等三角点。拡大図「4等三角点」です。 名称「御沓」、標高186.7m。 |
(8) 左の三角点付近の展望台より薬師堂方面を眺めたところです。赤いポイントが(12)の展望台で、拡大図「4.絶景の岩場」です。 足元の岩場の下が薬師堂になります。 |
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(9) 自然のなせる業なのか、はたまた人工物なのか・・・ 仮称「きのこ岩」です。この手前10m程の場所から右側に薬師堂へ続く道があります。 |
(10) 薬師堂の岩窟。振り返ったところになります。途中、ちと危ない場所があり、安全確保のためにもロープが欲しい場所の一つです。 |
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(11) 唯一の石仏です。高さ50〜60cm程度で柄から見ると不動明王のように見えるのですが・・・ |
(12) 登山道に戻り、薬師堂の真上の展望台です。 余り広くありませんがなかなかの絶景です。 拡大図の「4.絶景の岩場」 |
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(13) 登山口方面から見ると一番目立つピークです。 比較的広く木々に覆われ、のんびりするには良い場所です 拡大図「5.ピーク」 |
(14) 何度かアップダウンを繰り返し、最後は杉林の中を登っていきます。 |
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(15) 米山山頂に近づくにつれ、シダが多くなり山頂あたりの場所もシダに覆われ、看板もなく特定できません。 |
(16) 山頂付近を歩いていると、踏み跡と古い赤テープがありどうやらこの先の「高尾山」に続いているようでだったので進みました。 米山からの下りはシダに覆われ歩きにくいので、途中左の雑木林に逃げ込みました。 |
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(17) 米山と高尾山の鞍部でシダと藪を避け雑木林を進むと(18)の看板が見えてきます。 |
(18) 少し、古い看板ですがしっかりした支柱に赤テープが巻かれています |
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(19) マイナーな山の割には登山道はしっかりしています。 |
(20) 杉林の登りを過ぎると緩やかな尾根歩きとなりますが、途中で風倒木で道が解りにくい場所があり、このような場所は目印を付けました。 |
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(21) 歩きやすい尾根道。 |
(22) 山頂手前の大分県の石柱。この付近が解りに苦かったです。 |
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(23) 高尾山山頂。ここも一度通り過ぎてしまいましたが、道が下り始めたので引き返し、一番高いと思われる場所を探したら見つかりました。ここも一応目印を付けておきました。 |