七年山〜桑原山(2014.4.19)


 先週に引き続き、飽きもせず7割方同じコースを歩きました。同じコースを歩いて分かることもあります。昔、ヤマメを釣っていた頃の師匠が「通い続けて結果が出る」と言ってましたが、その言葉に通じるものがあります。1週間後に歩くと花の咲き具合と散り方の進捗が分かります。今回は、桑原山から木山内岳まで歩いてみました。まずはアケボノツツジの咲きぶりを要約すると以下のとおりです。

【アケボノツツジの開花状況】
 @1,100m以下は痛み始め、早い株では散り始めています。
 A七年山尾根では1,116mピーク付近は咲き頃、見頃でした。
 B1,200〜1,300m(桑原山〜万治越、木山内岳〜喜平越)は5〜8分咲きで見頃
 C1,300m以上は1〜5分咲きで来週が見頃 
 D万治越〜木山内岳の間は万治越周辺を除き、ほとんどアケボノツツジは見当たりませんが、木山内岳と喜平越の間は多くそれなりに楽しめました。
 ※以上は個人的な感想なのであくまでも参考にしてください。

 以下、レポです。
 今回は時間を気にすることも無く、木山内岳まで歩くことにしました。木山内岳に最後に登ったのは、3年前の同時期のレポを見るとまだ枯れたスズタケが立っていますが、今はその名残も無いくらいになっています。
 七年山から桑原山の咲き具合は上記のとおり。今回は例のアケボノツツジがどーよ、という1点です。場所が近づくと息を飲むように咲き誇った株が見えてきました。お〜・・・。と歓声を上げながら株元に到着し、しばしの間見上げていました。当然、写真も撮るのですが、この株の迫力が伝えられないままです。前回、見頃だった株も思った程散ってなくて、少し花びらの周辺が痛んでいる程度だったので、天気の影響があるにしても1週間以上は花が持つことが分かりました。

 今回は桑原山にはちょこっと立ち寄った程度で、万治越へ。
 数日前に、大分市内の方から桑原山周辺の質問メールを頂き回答したところです。恐らく、桑原山から万治越の間で遭遇すると予想していたので、万治越で休憩することにしました。が、自分が決めていた時間が来たので万治越を後にして木山内岳へ出発しました。予定を変更したか、もっと早い時間に登ったかな〜、と勝手に想像。下山して、車に着くともう一台車が停まっており、女性2人が立ち話をしています。ひょっとしたら、と思い声を掛けると質問を頂いた方で、結局「登山口を間違えて藪こぎして行き着かなかった」とのこと。うーん、説明の仕方が悪かったかな〜、と思いながらも、しばし、アケボノツツジの情報交換をしたところです。まぁ、無事下山できて良かった・・・

 3年前に登った時はあまり印象に残っていませんでしたが、万治越から木山内岳の間はほとんどアケボノツツジ無く、しかも森の崩壊の進み方が著しく立派なブナの木もいつ倒れるのか時間の問題のようにも感じました。また、この区間だけではなく、今冬の大雪で馬酔木の倒木や枝折れが登山道を塞ぎ歩きにくくしています。本当に殺風景な景色の中を歩きながら久々の渋〜い木山内岳の山頂に12時過ぎに到着、この時期なのに誰もおらんな〜、と思って下り始めると、ご夫婦が1組登ってきました(本日、山中で遭遇した唯一の登山客)。この先は普通の森に戻り、アケボノツツジもこれ見よがしに咲き誇っていました。

 喜平越から谷に沿って、これまた渋ーいルートを思い出しながら下っていくと、観音滝の上ではシャクナゲが咲く直前でした。観音滝の入口から新緑の下、車道を歩いていると道沿いの広いスペースでテントを張ったり、キャンプ場に向かう車や、夏木山方面から下ってくる車など、普段は静かな山あいもこの時期ならではの賑やかさでした。

  









 (1)岩の門。
 




 (2)朝日が差し始めた登山道。





 (3)七年山山頂直前の直登の急登を振り返って。遠くは傾山です。





 (4)下界は雲海状態でした。


 


 (5)1,100m付近では散り始めていました。





 (6)ヒカゲツツジは見頃。





 (7)桑原山山頂はガスに覆われ、天気も今ひとつの雰囲気(-_-;)





 (8)1,161mピーク付近は見頃でした。



 


 (9)再び会いに来た株は期待通りの満開です。
 





 (10)腕が今ひとつ。本当はもっと綺麗で見応えがあります。





(11)





(12)ミツバツツジのコラボ





(13)この辺りも新緑が目立ち始めています。





 (14)桑原山への直登を振り返って。





 (15)1,161mピークは花盛りです。





 (16)1,350m付近のイメージ。





(17)桑原山山頂。





(18)山頂付近で比較的咲いている株。





(19)万治越に向かう途中。





(20)こんなに咲き誇っている株もあり・・・





(21)七年山尾根。真ん中が七年山、奥が手前のピーク、手前が1,161mピーク。





(22)





(23)この株もしばし木の下でウロウロしました。





(24)万治越で休憩。





(25)





(26)木山内岳に向かいながら振り返って。





(27)ブナ。いつまで大丈夫かな〜・・・この周辺はかなり倒木が目立ちます。





(28)木山内岳山頂手前より。
万治越からこの間、アケボノツツジはほとんど見当たりませんでした





(29)木山内岳山頂。渋い!





(30)久々の喜平越。





(31)谷を下りながら振り返って。





(32)観音滝の上の徒渉地点。





(33)観音滝上付近





(34)見上げると新緑です





(35)やっと車道へ。





(36)新緑の下、車道歩きです。