縦走路は野趣溢れる道でした   

 ここのところ恒例になりつつあるGWの長崎隊からのお泊まり遠足のお誘い。
 今年も山馬鹿隊長から大崩方面に登るんで、いかがっすか〜、とお誘いメールが入ったので3日の計画のうち2日間参加することにしました。メンバーは長崎隊4名&自分の5名です。
 初日は延岡市の可愛岳、2日目が木山内岳〜桑原山に縦走、矢立峠を経由して上祝子に下山の計画です。問題は矢立峠から上祝子までの登山道がどうも不明瞭らしいのです。民宿の女将さん、大崩の魔女さん、はたまた食堂に居合わせた大崩に詳しそうな方に聞いても明確な回答が戻ってきません。しかも、見た目いい加減グループに見られたようで(実際もそうかも〜)、心配そうに見送って頂きました。

 宿泊は「大崩の茶屋」のコテージ。4人素泊で5,000円也でコテージにはバス、トイレ、ベッド(畳敷)、ガスコンロ、炊飯ジャーがあるので食材を持ち込んでバーベキューをしているグループもいらっしゃいました。コテージの外には炊事場、トイレもあり、食事した茶屋の近くには「美人の湯」もあり下山後一風呂あびて夕食のパターンです。
 自分たちは茶屋の食堂で夕食と朝食を頂き、当日の朝には弁当を準備して頂きました。 一応、朝食は5時からOKなので早出をする登山者には嬉しい限りです。さらに、もっと経費を省きたい方は「美人の湯」の駐車場にテントを張っておりました(OKだそうです)。

 5時半過ぎに上祝子から木山内岳の登山口となる藤河内渓谷奥の駐車場まで車を移動、ここかが本日のスタートです。6時45分出発。前回、木山内岳に登ったのは1月24日(ルート紹介レポ)、雪の時期に登ったので周囲の景色はかなり異なり、これはこれで違う景色が見え楽しみでもあります。当初、観音滝は水が無いかも知れないのでパスしようとしましたが、山馬鹿さんが是非、とのことだったので滝を覗いてみると、やはり冬とは違った趣がありついつい休憩することになりました。滝壺にはアケボノツツジの花びらが浮いていて、見上げると滝の上部の岩に数本のアケボノツツジが咲いており、この後、滝の上部に登り上がって、今年、お初のアケボノツツジとのご対面となりました。

 ここから先、谷に沿って岩の多い不安定な道が続きますが、最後のザレた急斜面を登り喜平越に到着。これで3回目の訪問、約30分で山頂到着です。当日は日差しもまずまず、さらに南からの風が強く、結構、汗はかくし体力を消耗しやすい気象条件です。最初は長袖を着ていましたが、途中から擦り傷覚悟で半袖に着替えました。

 冒頭に記載したように、矢立峠からの登山道はだれも知らないこともあり、時間が読めません。そうでなければもう少し、各々の山頂で休憩するのですが、木山内岳山頂の休憩も10分ほどで切り上げ、最近よく報告を見かける木山内岳〜桑原山への縦走です。
 基本的に稜線を行くこと、適当に赤テープなど目印があるのでほとんど迷うことはありませんが、標高点1273北側のクランクだけは要注意です。天気の良いときは桑原山を目がけていけば軌道修正が効きますが、ガスに巻かれたときは迷いやすい場所です。
 その他は時折木が枯れたり、以前は多かったらしいスズタケも朽ち果て、荒涼とした景色が広がる場所もあったりと木山内岳山頂から約1時間で万治越到着、休憩しここから45分で桑原山山頂です。途中、アケボノツツジがあちこち咲いていて、撮影しながらということもあり少し時間がかかりました。桑原山山頂にもアケボノツツジがたくさんありますが、ほとんど蕾状態で標高1,400m以上では恐らくこのような状態だと思います。また、シャクナゲも見かけましたが、しっかり蕾のままでした。

 桑原山山頂でようやく昼食。大崩の茶屋でいただいた弁当を開けるとしっかりおにぎりが2個と卵焼き、煮染め、焼いたベビーハム(懐かしい!)等々で、しっかり完食しました。ここも、昼食+コーヒータイムで25分で出発です。
 
 ここから先は自分もお初でしたが、矢立峠まではとにかく激下り(ということは急登!)で、しかも昨今の少雨でもの凄い土ほこりが舞い上がるし、勢いよく下っていくと石が落ちるので、適度に間隔を空けて下っていきます。山頂から約1時間で矢立峠ですが、カマボコ板サイズに書かれた看板しかないので見過ごしてしまいます。

 いよいよ問題の矢立谷の下りです。まずは適当に3方向から谷を下りましたが、行き着く所は同じでその当たりから赤テープがありました。でも、どうやらこれも途中で無くなってしまったようで、適当に、谷を下っていきましたが次第に下流方向に向かって左岸は厳しそうな雰囲気になってきたので、地図にあるように右岸に渡り杉林の中をいくとはっきりした道がありました。が、これも途中からは堰堤やその下は風倒木などで解りにくくありますが、地図に沿い下っていくと上祝子と下赤を結ぶ旧道に出ます。ノーマルルートと言うには語弊がありますが、山馬鹿さんの言葉を借りれば「迷子になれなかった」ぐらいの印象です。

 さて、この最近物を落としたり忘れたりすることが多く、今回も矢立峠からの下りで貴重な(自分ではそう思っている)メモ帳をどこかで落としたらしく、探しながら戻っていると結局、矢立峠まで戻り、見ると自分が休憩の時に荷物を置いた場所にきちんと置いたままで、三つ指をついて待っていてくれたようにも見えました。

 今回は藤河内の登山口から旧道まで約8時間半の山旅でした。各々のピークは踏んだことがありますが、お初のルートもあり、毎度のことながら長崎隊の皆様にはマニアックな計画を提案頂きありがとうございました。

   登った高さ 1,300m位  歩いた距離 13.6km  時間 8時間50分(休憩含)


山行タイム=木山内岳→(60分)→万治越→(45分)→桑原山→(60分)→矢立越→(100分)→車道(上祝子〜下赤線)

  


 (1)
 藤河内渓谷定番アングルの橋の上。




 (2)
 渓谷を眺めながら足を進めます。

 (3)
 観音滝で休憩。滝の上部にアケボノツツジが咲いていて、花びらが滝壺に浮いていました。




 (4)
 滝の上に登る急斜面。冬季に比べると危険度はかなり低下した印象でした。。

 (5)
 喜平越え手前の急登
 



 (6)
 この風倒木の下をくぐると間もなく喜平越え。
 
 

 (7)
 ザレた斜面を登り揚げると喜平越です。 




 (8)
 喜平越。
 

 (9)
 木山内岳へ。。



 (10)
 今回は通過点扱いでした。山馬鹿隊長によると5年ほど前はスズタケに覆われていたそうです。



 (11)
 いよいよ、桑原山に向かって出発です。桑原山が結構遠くに見えます。


 (12)
 このような荒涼な景色も・・・




 (13)
 こんな魅力的なブナもあったりしますがスズタケの枯れ込みは気になります・・・ 




 (14)
 地図「1.切株」
 この切株に座って記念撮影するのが流行とか(?)
 ここから大崩方面が良く見えます。


 (15)
 「1.切株」から見える小積ダキ方面。
 


 (16)
 地図の「クランクで解りにくい場所」です。視界が良いときは大丈夫ですが、ガスで視界が劣るときは慎重にルートを確認する必要があります。


 

 (17)
 地図「2.万治越」
 本来の地図の場所より少し桑原山よりでした。
 広場になっていて、ブナを見上げながらまったりしたくなる場所です。


 (18)
 ぼちぼちアケボノツツジが散見されるようになります。万治越までもありますが、万治越から桑原山方面の方が多い印象です。
 また、七年山に向かう尾根にも咲いているのが確認できました。




 (19)
 桑原山山頂。ここで昼食。 




 (20)
 桑原山山頂に周囲もアケボノツツジに囲まれていますが、開花はまだでした。



 (21)
 山頂から少し下った場所にカマボコ板大の看板があります。また北東方面にも明瞭な踏み跡があり、このルートも今後の宿題です。
 




 (22)
 同左○内の拡大。

 (23)
 地図「3.地積図根三角点」 
 標高1270m。
 これより桑原山よりに二股の特徴的なブナが立っています。
 


 (24)
 (23)を過ぎると矢立越手前までかなりの激下りでした。
 ということは大層な登りです・・・

 (25)
 地図「5.矢立越」
 再びカマボコ板大の看板。最初は見過ごしてしまいました。




 (26)
 適当に下りましたが、結局5人とも同じ場所へ合流。

 (27)
 かなり明瞭な道が杉林の中を通っていました。




 (28)
 地図「7.えんてい」
 ここまで沢を歩いたり、杉林を歩いたり順調でしたがこの堰堤を乗り越えてから風倒木が多く、少し難儀しました。
 堰堤には階段があります。


 (29)
 恐らく簡易水道用の黒い配管を頼りに下り、途中で施設が見えたのでそちらに下ると車道に出ました。




 (30)
 地図「8.車道へ」
 ここに出てきました。ここから美人の湯まで歩いて10分ほどでした。

しだれアケボノツツジ