年明け1月8日に黒金山尾根から祖母山に登ろうとしましたが、たっぷりの雪に行く手を阻まれ、潔く撤退した所ですが、そろそろ誰かが歩いて、行けちゃったりして・・・などと、少々甘い想定のもと、そろそろテント泊をしたいなぁ、と思い、テント、寝袋を実際に詰め込んだ荷物で、あまり深く考えず出発した次第です。あれやこれや色々書きたいのですが、頭の整理が出来ていないので思いつくままに。 結果からいうと朝6時から歩き始め17時に下山、途中から時間が気になり山頂で30分休憩した他は、10分程度の休憩を適宜取りながら歩きました。昨年の6月に「峰入りでござる〜」のノリでくじゅう連山を歩きましたが、それ以上の疲労感です。 参考 所用時間 尾平登山口〜(4時間)〜縦走路〜(3時間30分)〜祖母山頂(休憩30分)〜(3時間)〜登山口 今回、最も自分でもアホか〜、と思ったこと。 きっと踏み跡があると確信していた祖母山頂から9合目小屋に下る登山道、雪で全く見えません。雪も比較的新しい・・・? 先週(1月末)の寒波襲来を全く頭に入れていなかったのです。それを思い出すのがあまりに遅すぎた・・・ 尾平から登り始め、前回と同様1,000付近から積雪、1,200mでアイゼンを装着、1,400m手前から雪の量が増えましたが前回よりもマシでまずまずのペースですが・・・1,500mポスト前後から前回と同様な状況で踏み跡は無く、縦走路まで悪戦苦闘、ここまで4時間。縦走路との合流地点も雪はまっさらな状態で、先ほど、書いたように1月末の寒波は全く頭に思いつかないままでした。ここから、とりあえず1時間ほど縦走路を歩いてみた時点で祖母山を目指すか、引き返すか決めることにしました。 縦走路は歩いた跡があるような無いような、道の場所は良く分からず、雪の量は膝前後でスズタケを踏み抜くと腰あたりまではまる状態です。鞍部では雪の量が多くスズタケがなぎ倒され、陽が当たるためかクラスト化している場所もありましたが、概ねラッセルです。そんなこんなで1時間で距離的には半分ほど歩き、ここからの斜面は日当たりも良いし、楽に違いないし1,700mポスト先の梯子場まで行けば大丈夫、と勝手に思いこんだのが次の想定外でした。雪の量は多いし、中途半端にクラスト化しているためスネは痛いし、とどめは梯子場でした。 梯子場を覗き込んだとき、ふき溜まった雪で登山道が良く分からない替わりに、雪の斜面が一気に谷へ落ち、下を見ると谷はぱっくり口を開けている状態。とにかく足元が良くわからん!! 足元を慎重に確認し、雪に隠れたロープを引っ張りだし、まずは最初の難所をクリア。次の斜面は雪があるので登れるかなぁ、と思って雪を何度か足で掻き下ろしても足元が一向に固まらないのでストックで目の前の雪をラッセルすると梯子が出てきたのでなんとかクリア、ということで目の前の雪の壁を掻き下ろしながら、の連続。とどめが、もう少しで山頂方面からの降り口が目の前にあと数mの場所で、にっちもさっちも行かない状態となり、ひたすら手がかりになりそうな斜面を雪かきしているとロープ発見!これと木の枝につかまりようやくクリア。 正直、ここまで来て引き返すなんて・・・ここまで来てそれは無いでしょ・・・ここまでの苦労を考えると冷や汗もんです。 山頂に13:20分着。山頂からの景色はなんとなくガスっぽく遠くの景色は今一つ良く見えません。ひょっとしたら新燃岳の噴煙が見えるかなぁ、と思いましたが、くじゅう連山さえ見えない状態でした。山頂には新しい足跡はありますが既に人影は無く30分ほど茫然自失状態で休憩してから9合目小屋方面に下りました。 ところが、国観峠方面と9合目小屋方面との分岐で9合目小屋方面の踏み跡が無く、しかも登山道さえまともに解らん状態でまさかの場所でラッセル・・・。 想定では、祖母山頂から先は踏み跡も明瞭で、雪も大したこと無く、楽ちんだと考えていましたが、とんだ誤算です。特に、小屋直前の斜面は適当に歩いたため途中、何度か溺れそうになりながら、9合目小屋に到着。さすがにここから先は大分楽になりましたが、週末の雪のせいで結構積もっていました。山頂から登山口まで約3時間。夕日に照らされる祖母山系の山を見上げながら17時前に駐車場にたどり着きました。 なお、前回登ったときに張られていた入山規制の張り紙は無くなっていました (2011.2.5) |
(1)標高1,000mを過ぎた付近。 (2)1,200m。ここでアイゼン装着。 |
||
(3)1,300m手前。まだ歩きには支障ありません。 (4)1,400m手前。次第に雪が深くなります。 |
||
(5)1,400mポスト。 この先、1,500mポスト付近からはちと苦戦しました。 |
||
(6)縦走路 |
||
(7)縦走路を歩きながら見かけた足跡。 2匹の関係が気になる・・・ |
||
(8)自分の足跡 |
||
(9)同じく |
||
(10)ここから先、 最後の梯子場が大変でした・・・ |
||
(11)山頂。 |
||
(12)これを引き返すなんて・・・と 考えながら眺めておりました。 |
||
(13)9合目小屋。 だれも立ち寄った足跡はありませんでした。 |
||
(14)宮原分岐 |
||
(15)間もなく谷に降りつきます。 |
||
(16)夕日を浴びる主稜線。 |
||