和尚山 327.3m

 本屋でたまたま立ち読みしていると、以前参考書で読んだ中摩殿畑山〜釣鐘山の縦走記録が紹介されていました。参考書で読む限りではかなり困難を極めそうな内容でしたが、こうやって雑誌に載るくらいなら歩けるだろうと考えました。なおかつ、この程度の標高となると、快適に歩けるのはGWくらいまでが限度と、早速連休初日に山行を実行しました。
 中摩殿畑山までは以前登ったことがあるので、山頂までの紹介は前回に譲るとして、縦走路は結構なアップダウンを繰り返し、思いの外ロングコースでした。また、よく見ると両側ともかなり急斜面の尾根を歩く場所が多いです。
 もう一つ楽しみにしていたのはシャクナゲでした。株は多いのですが、ほとんど蕾が着いてなくて咲いていたのは数株でした。昨年に引き続きこのあたりのシャクナゲは不調のようです。

 縦走路は全体に赤テープもあり道も概ね明瞭でしたが、数カ所でわかりにくい場所、道が分岐している箇所、風倒木で歩き辛い場所、慣れていない方にはロープが欲しくなるような場所もありました。 従って、山慣れていない方は道を読むことが出来る方と一緒の方が安心です。また、途中までは、大分県側に林道が延びてきていて縦走路から見えるので、万が一不安に感じたときは林道に降りて、中摩殿畑山方面に戻ることも可能です。

 注意点として釣鐘山から登山道が林道に合流して、その林道から市平集落に降りる道の入り口が解りにくいことです。  今回、歩いた印象では、市平集落から釣鐘山に登り、中摩殿畑山へ縦走した方が景色も次第に良くなり、自分のように一人の場合は車までが基本的に下りとなるのでお勧めです。車をデポするにしても同様です。
 

  ア  ク  セ  ス
道の駅「やまくに」から田尾野川そいにさかのぼること約6kmで岩伏。約1km前で道が分岐して右方向に新しい橋がありますが、橋を渡らずに左のコンクリの道を登りましょう。 

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ
欲しい 不要
※釣鐘山からの縦走を仮定して総合評価「4」にしました。

1.
岩伏の駐車場は15台程度駐車出来ます。
2.
林道終点付近は崖状になっているので注意が必要です。特に中摩殿畑山方面からは降りにくいです。
3.
「急登」と示した場所は不安定な岩もあったので、手で確認しながら登り(下り)ましょう。
4.
三角点の分岐は三角点の方に行かないように注意してください。特に、中摩殿畑山から来ると勘違いしやすいです。
5.
風倒木が多い区間がありますが、よく見ると赤テープがあります。焦らずに・・・
6.
釣鐘山から林道に出て、それから市平への道が解りにくいです。
7.
砂防ダムから市平上のポイントまではコンクリ舗装ですが、道は狭いので三叉路あたりにスペースがあるのでこのあたりに駐車した方が無難です。
8.
奥畑〜市平林道は比較的新しい道のようです。
9.
数カ所で道を探す場面がありました。極力天気の良い日を選び、早めに歩き始めましょう。
10.
赤いルートのみで約11.0km、積算標高1,100m、休憩時間を入れて約5時間30分でした。
 全ルートで約15.6km、積算標高1,400m、6時間50分でした。参考にして下さい。


(1)西京橋入り口前の駐車場。前回より少し下になりますが、ゆっくり駐車できます。
 
(2)中摩殿畑山山頂にある縦走路の看板です。

(3)縦走路最初の景色。向こうに見える山頂には白テープに「釣鐘山」の表示がありますが、間違いです。

(4)縦走路の様子です。概ね気持ちの良い自然林です。

(5)地図で「林道終点」と示した場所です。左側は崖に近い斜面です。



(6)二九四番と刻まれた標柱です。これを過ぎると
険しい登りが始まります。

(7)今回、やっと見ることができたシャクナゲ。急斜面を上り詰めたあたりです。



(8)急登を上り詰めたあたりから見える英彦山方面です。

(9)三角点前の尾根道。両側とも急斜面です。



(10)風倒木を抜けたあたりから見えた集落です。

(11)釣鐘山山頂。見通しはあまり良くありません。


(12)釣鐘山からの下りを振り向いて撮りました。



(13)林道に出て右に曲がり左に下る場所です。
少しスペースがあり、道が谷沿いに降りています。

(13)砂防ダムです。車が止まっていますがこのあたりまでコンクリ舗装で、行き止まりです。