津波戸山が九州百名山に名前を連ね登る方が増えた一方で、そのそばで地味な存在となっている山であります。 昨今のような登山ブームでなければ恐らく同等に扱われていたのではないかと思います。そういう自分もなかなか登る気がしなかった訳ですが、登ってみるとまずまずの山で、低山にしては道はしっかりしています。 頂上の景色は良くありませんが、途中で景色を望める場所もありと、それなりに楽しむことが出来る山です。 「華岳(はながだけ)」という名前ですが、古くからこの山を知っている方に聞くところによると、以前は色々な野生植物があったそうです。しかし、過熱した野生植物ブームでかなりの群落が消えたそうです。 紹介されている本と改めて付き合わせてみると、すでに工事中の林道(「ふるさと林道」、2車線の立派な道です)ができており登山口はこの林道からとなります。登山道は若干わかりにくい場所、風倒木のある場所もありますが、目印も整備されていて、特に迷うような場所はないと思います。 山頂からの景色は望めませんが、三角点の他にどこぞのお宮の名前を彫った石版がありそれなりに信仰の対象であったようです。10名程度がゆっくり座るスペースがあります。 また、この山に登る途中から津波戸山が見える場所がありますが、この山から見える津波戸山の様子はこれまで見た事がない方角だけに非常に新鮮でした。往復で2〜3時間程度なので津波戸山や田原山との組合せで登るのも良いかもしれません。(2005.12.11) |
ア ク セ ス |
国道10号線、立石峠から大分側に数百m行ったところに左折する2車線の「林道」がありここから2kmほどいくと峠となっているところが登山口です。宇佐方面から行くと看板が見えませんので注意してください。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
3 | 4 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 4 | 2 | 3 | 不要 | 不要 |
1. 緑のラインは林道で高田方面のみGPSでデータを確保しました。 2. 「画像4」から右に出ているのは道を間違ったせいです。 3. 「由布岳方面眺望良好」箇所は5〜10mほどルートからはずれます |
(1) 正面が津波戸山です。登山口は手前の峠になります。 道路の標識は動物注意の看板です。 |
(2) 駐車した場所から南側に歩くと峠からコンクリート道路があり丸印のところに登山口の看板があります。 |
|
(3) (2)の丸印の看板のアップです。 |
(4) 軽トラが通れるくらいの道をしばらく歩くと、右側に石垣の道にが右側に登って行く道がありますがこれは行き止まりで、このまま真っ直ぐ進みます。夏場は解りにくいかもしれません。 |
|
(5) しばらく杉林、竹林を歩いた後急な坂を登ります。 |
(6) 急な坂を上り着くと風倒木が歓迎してくれます。テープ等の目印を見落とさないようにしましょう。 |
|
(7) しばらく行くと尾根状の道となります。このあたりから所々で景色の良い場所があります。 |
(8) 途中で時折景色が開ける場所があります。津波戸山、御許山などが見えます。由布岳、鶴見岳が見える場所もあります。 |
|
(9)全般に天然林主体の登山道ですが、山頂までには数カ所で風倒木もあります。 |
(10)山頂です。看板の周辺にあるのは石板で年号は明治でした。 |
|
(11)石板の一つです。 |
(12)帰りに気が付いた木の実です |
|
登山口から見えた津波戸山です。 注意対象動物は「イノシシ」でした。 |