久々に里山に登るため県南まで足をのばすので「椿山」だけでは勿体ないと、近くのピークを色々探しているとなんと三角点の名前が「石鎚山」。そのまんまではありませんか。登山口まで椿山から10分もあれば行けそうだし、とにかく山の内容はともあれ、その名前につられ当日の2山目に選定しました。できれば3〜4座は登りたいのですが、ここで余計な体力を使ったりアクシデントで足を痛めては2日後のマラソンで走れなくなるのは忍びなく2山までと摂生しました。 登山口は県道35号沿いにある「保食神社」で国道10号から県道35号に入り約6.9kmで前後は2車線ですがちょうど神社の前だけは狭くなっているので、駐車は少し先に路肩が広い場所があったのでそこに駐車しました。台数が多い場合は対岸の「一矢返」地区に渡る沈み橋の手前の河原も大丈夫そうです。 県道に神社の階段が直付けになっていて少しステップの高い階段を上っていくと立派な神社があり左右に鳥居の横の看板に説明があった立派な杉の木が構えています。登山口は神社に向かって右側で垣根が切れた箇所があり、その正面にはキーウィの木(たぶん)があります。左側にはお茶畑があるのでこれに沿って数分も登ると左側の杉林の中にはっきりした道があるのでこれを登っていきます。 杉林に入ってすぐほこらが3基ありこれをかすめてしばらくは基本的に左側が雑木、右側がシダの植生の登山道を歩いて行きます。枯れ葉が多くて滑るのもありますが、枯れ葉の下にかなりの量のドングリがあり、これまた転がり係数を向上させてくれてくれます。 次第に樹高が高くなり、木の下を歩くようになりますが、これまた急登の直登コースで先ほどの椿山同様難儀して、ふくらはぎが伸びっぱなしです。このあたりには直径が7〜8mmのアンテナのコードがあり踏まないように注意していましたが、途中で断線しかも木にくくりつけてあり完全にロープの代用品で、下りの際は目一杯活用させて頂きました。山頂にはかつて使用していたと思われるUHFアンテナの残骸がありあした。 この里山のメインイベントである鎖場の分岐が山頂の少し手前にあります。立派な看板が設置されていますが、どういう訳か鎖場までの目印が全く無く、斜面のためか踏み跡が弱く、登りの際は諦め元の分岐に戻り山頂を目指しました。下山時に確認したところ、この分岐を左折すると右側に岩壁が見えますがこれに沿っていくと鎖場に到着します。高さは20m位でしょうか。雰囲気のある鎖場でした。 山頂が近くなると岩の間を縫って歩くような登山道になり、最後は5段ほどの石段が見えると同時に山頂の祠が目の前に飛び込んできます。山頂は10畳ほどフラットになっていて三角点もここにあります。祠の後ろ側には石仏も5,6体ほどあり刻まれた年号は「天保」の元号が目立ちました。山頂からの景色はあまりありませんが、なんとなくのんびりしたくなる山頂、ついつい里山ではありますが歴史を感じるフラットな山頂で軽くお茶をしてから下りにかかりました。 下り始めると当初登ってきた登山道とは別に直進する方向にテープがあり踏み跡がはっきりしていたのでこれが鎖場への道と確信してちょっと進むと、進行方向に向かって左側に鎖が下がっていました。これを下り左の岩壁からあまり離れないように平行に進むと、概ね分岐の看板付近に突き当たります。ここから急斜面、先ほどのアンテナのコードを活用して滑るようにして下っていきました。鎖場コースは分かり難くもありますが、低山とはいえ「石鎚山」、楽しませて頂きました。(2013.1.12) 登った高さ 400m位 歩いた距離5.4km 全所要時間 120分 【おまけ】 さて、翌日のハーフマラソン。受付時間近くまで雨が降るなか、4回連続の雨かよ〜、と思っていると次第に雨はあがりましたが今度は風が強くなり、となかなか穏やかな気象条件下での激走は今回も叶いませんでした。目標としていたタイムには30秒ほど及びませんでしたが、記録を更新したことを良しとし、応援に来てくれた家族と昼食して帰路につきました。 |
ア ク セ ス |
@国道10から県道35号へ右折、本匠、小半鍾乳洞方面へ6.9kmに保食神社の階段が登山口です。 A駐車箇所はここから少し先に路肩の広い場所があります。2〜3台程度なら可。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | ? | 5 | 2 | 不要 | 1個 |
|
(1) 県道35号から撮影した石鎚山。 |
(2) 地図「駐車スペース」 車が止まっている場所で、すぐ先に河原に降りる道があります。手前が神社になり、奥が小半鍾乳洞方面。 |
|
(3) 地図「1.鳥居」 県道35号からいきなり階段で見上げると2本の杉の木が目に飛び込んできます。 |
(4) 神社の杉の木の説明です。左の写真の鳥居の横の看板です。 |
|
(5) 地図「2.登山口」 神社を正面に見て右側の杉の木の奥、植え込みの切れ込みを出て左折します。 |
(6) 左折して直進すると右側にお茶畑があり、茶畑の脇に踏み跡があるのでこれを登っていきます。 |
|
(7) 地図「3.杉林へ」 茶畑脇を直進すると尾根に到着し、左側の杉林に道が延びていて、これを進みます。当日は椎茸栽培用のクヌギが積み上げられていました。 |
(8) 地図「4.ほこら」 このほこらを見ながら道は右折するイメージで登っていきます。 |
|
(9) しばらくは左が雑木、右がシダの道を登っていきます。 |
(10) 地図「5.樹林帯へ」 この辺りから勾配が急になるにつれ樹高が高くなり、樹林帯の下を登っていきます。 |
|
(11) 地図「6.鎖場ルート分岐」 もうすぐ山頂の場所でこの看板が。これは登らない訳にはいかないと思いましたが目印、踏み跡が不明瞭だったので一旦、撤収しました。本文に書いたように岩場に沿って歩いて行くと鎖場があります。 |
(12) 再び、「表参道」に戻り岩が多くなった通常ルートで山頂を目指します |
|
(13) 山頂直前には5,6段の石段があります。 |
(14) 地図「7.石鎚山」 あまり景色はありませんが、広い山頂でのんびりしたくなる山頂です。 実際にふだん里山でお茶なんてしませんが、ここでは一服いれました。 |
|
(15) 山頂の祠の裏側に石仏が安置され「天保」年間が目立ちました。 |
(16) 山頂から見えた集落です。 |
|
(17) 地図「8.鎖場」 山頂から南西方面の尾根を表参道に曲がらず直進すると尾根の上に鎖が横断しています。 |
(18) 鎖場を下から眺めたところ。鎖の下部は鉄の棒をつないだ四国の石鎚山(未踏ですが)の鎖場みたいです。落差は20m位です。 |
|
(19) 登山道を下る途中で見えた集落です。 |
||