洋上、姫島富士に登ってきました

 5月下旬はなにかと所用が多く、特に今週末は午前中のみとか、午前中と夜とか中途半端な時間帯により山に向かう足も二の足を踏んでしまいます。ミヤマキリシマも気になる所ですが、「調査」するには少し早いし幾つも登れるわけもなく、それならばめったに行く機会もない姫島村に渡ることにしました。
 とはいえ、12時頃まで仕事があり終了後、伊美港まで行き13時35分発の船しか間に合いません。姫島発最終便が19時15分ですが、せめてその前の18時の便までに間に合いたいなぁ、と考えるとせいぜい4時間程度の滞在で、どこまで歩けるか?

 ほぼ定刻に出港し姫島に降り立ったのは13時57分、約20分で到着です。ちなみに片道550円で往復切符を購入しましたが割引はありませんでした。あまり、時間もないので矢筈岳に向かって東に足をすたこらさっさと進めます。テニスコートの横をとおり港から500m程で三差路があり狭い方へ進みます。道は車一台が通れる程度の広さとなり、次第に登っていきます。舗装が切れる手前に「矢筈岳登山口」の看板があり、山中も要所要所に看板が設置されているので、迷うことは無いと思います。

 しかし、看板がないと山中には生活道路の跡なのか今でも使用されているのか結構道がクロスしていて狭い島なので何処かに通じているとは思いますが迷子になりそうです。それと、この時期になると植物の生育が旺盛になっていて、道は概ね明瞭ですが藪こぎチックな雰囲気な場所もちらほら見受けられました。
 登山道の両脇には石垣が積まれていて、中腹付近まで昔は畑があったようです。途中には水を汲む場所もあり、これはこれで遺産的な印象も感じられ景色は見えませんが興味深く歩くことができました。

 加えて、植生がなんとなく違和感を感じるのです。極端にいうと亜熱帯の雰囲気というか・・・しばし、考えると周囲が海に囲まれているので、最高気温はさほど上がらないにしても最低気温がさほど下がらないはずで、そのためかなぁ、と勝手に納得していました。

 やがて、石垣も無くなり「あと5分」の看板が見えると階段が整備され、間もなく山頂に到着します。山頂には「住吉権現社」と書かれた祠を納めた建物と展望台があります。残念ながら山頂周辺の木々が高くなり展望台からも360度のパノラマではなく、伊美港方面のみの景色しか見ることが出来ず、ちとがっかりでした。

 山頂からは大海方面に下ることにしましたが、これまた草が伸んでいて降り口が分かりにく、一番草の量が少ない付近を踏んでいくと当たりでした。少し、下った場所は山頂より景色がよい場所があり、写真を撮るのはここからの方が良さそうです。また、大海方面は特に看板が無いので景色や音を確認しながら下った方が良さそうです。最後は、コンクリの階段を下って大海の集落に飛び出します。

【達磨山へ】
 大海の集落から町の中の路地を南浦方面に歩いていきます。途中の畑はパッチワークのように色んな作物が作付けられ、ちょうど玉ねぎ、ニンニクの収穫最盛期のようで、路地には収穫された玉ねぎ等が干されていました。また、ビックリしたのはなんと麦が作付けられ手で収穫されていたことです。麦も小麦と裸麦の2種類あり興味深く拝見させて頂きました。

 達磨山はとりあえず神社マークを目印に適当に登っていくとちょうど三角点と神社の鞍部に着き、そこから三角点に取り付きましたが、これまた踏み跡が少なく、本当に藪の中の三角点でした。そのあと神社を表敬訪問し階段を下った後、適当に下っていくと本当に適当な方向に下ってしまい、道案内レポとしては不合格な内容となってしまいました。

 港には16時15分頃汗まみれになり到着。港の売店でお土産を購入して無事16時30分の船に乗り帰路に着きました。2時間半の慌ただしい「山行」でした。姫島はこの時期アサギマダラの中継地点としても知られていて、これとセットでと思わないでもありませんが、草の伸び具合を考えると山はもう少し早いほうが楽に歩けそうに感じました。 (2012.5.26)

  登った高さ 380m位  歩いた距離9.5km   全所要時間 150分

【アサギマダラ】
 土曜日、嫁さんには仕事の後「山に登ってくる」とは告げたものの「姫島」に行くとは行ってなかったので「アサギマダラを見た〜?」と聞かれ、とてもそんな余裕が無かったのでと言った先から、なんだか見に行きたいオーラが・・・それなら、自分も興味あるし、飛来するのは5〜6月とのこと。それなら日曜日の午前中の仕事が終了してから行こう!!と急遽決定。なんと2日続けて姫島の地を踏むこととなりました。

 今回は、レンタサイクルを借りてお気楽道中。チャリで10分ほどで飛来地に到着。スナビキソウの花の周辺を乱舞していました。ただ、到着した時刻が14時過ぎで結構、暑かったので日陰で休んでいるアサギマダラも多く、総出で飛ぶともっと凄かったかもしれませんが、それでも十分楽しめる状況でした。
 (2012.5.27)
   
  
  ア  ク  セ  ス
@国東市伊美港から姫島まで約20分、片道大人550円です。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
不要 不要

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
姫島港 1.分岐
1.分岐 2.登山口 10
2.登山口 5.山頂 20
5.山頂 7.登山口 25
    時間合計(休憩除)   10
      参考:全所要時間   73
  @ 登った高さ     270m
  A 歩いた距離   3.4km
※姫島港〜7.登山口2まで


 (1)
 伊美港のフェリー乗り場。




 (2)
 地図「姫島港」
 その向こうには矢筈岳。


 

 (3)
 まずは矢筈岳に向かって歩きました。

 


  (4)
 地図「1.分岐」
 →方面に進みます。

 


 (5)
 地図「2.登山口」
 

 

 (6)
 左の写真の○の看板のアップです。




 (7)
 山中にはこんな石垣があちこちに見られます。




 (8)
 こちらからの登山口には分岐点に看板が設置されています。

 (9)
 道添いの石垣の内側は以前は畑のように感じました。




 (10)
 地図「4.階段」
 まもなく山頂です。

 (11)
 地図「5.山頂」
 1等三角点です。奥の建物の中は住吉権現さまです。




 (12)
 山頂の展望台。残念ながら景色は国東半島方面のみです。

(13)
地図「6.展望良好」地点。山頂よりここの方が良かったです。




 (14)
 地図「7.登山口2」
 大海地区の登山口に降りついた所。



 (15)
 同左を登る視点で見た所。
 【達磨山】

達磨山への軌跡




 (1)
 麦畑越しに矢筈岳を見た所。




 (2)
 町の生活道路。懐かしい感じがしました。

 (3)
 パッチワークのような畑



 (4)
 達磨山への入口。看板などはありません。

 (5)達磨山三角点。周囲はヤブです。
 
 


 (6)帰りの船より

(7)達磨山そばの神社の階段より



 【アサギマダラ】





スナビキソウの上を乱舞するアサギアマダラ