お手軽ピークハント。山頂から景色はgoodです

 佩楯山(はいだてさん)と読みます。別名「灰立山」、「御救山」、三角点名「佩立山」など。それぞれ由来がありますが、そのくらい地元に親しまれている山と思います。大分県豊後大野市と宮崎県延岡市を結ぶ国道326号を大分県方面に向かっていると右側にアンテナが沢山刺さっている山が佩楯山です。

 今回は大分市方面から国道10号線を佐伯市方面に南下、野津町を過ぎて県道53号(野津宇目線)を右折します。道路標識と「戸屋平(とやびら)湧水」の看板が目印です。県道を進むと4kmほどの地点に「佩楯山まであと10km」の看板があります。ここから道が狭くなり右側に野津川を見ながら4.7kmほど進むとT字路がありここの看板は両方とも「佩楯山」と書いています。
 今回は、歩いてアプローチするので右折し登山口となる豊後大野市と佐伯市境へ進みます。T字路から約1.2kmで市境で、登山口はその少し手前となります。

 有名な山ですが山頂まで車道があるためか登山口付近にこれといった駐車スペースがほとんど無く、市境か登山口入口くらい、もしくは見通しの良い場所で路肩駐車です。登山口の看板はありませんが、のり面が切れた場所の木に赤テープが貼ってあるのですぐ分かります。登り始めてすぐに緑色のネットが貼られているのでこれに沿って登っていきます。途中、網の門があります。
 尾根に上がると間もなく二基の石灯籠があり「尺間大神」と銘記され、方向的にも尺間山方面に向いています。

 しばらく杉林の中、笹の中を登っていきますが踏み跡が弱い場所があり、特に尾根に出る直前はヤブこぎ状態で、帰りは何か目印でもしておかないと道に迷うことになりそうです。自分も実際帰りに本来曲がるべき場所を通過してしまいました。尾根に出てしまうと防護ネットが貼られネットに沿って歩きます。数分ほど歩くと草刈りされ登り詰めると三角点があります。点名「腰越」、標高669.1mです。

 ここからは基本的に尾根歩きですが、見てのとおりアップダウンも続きます。途中、景色の良い場所もありますが前後は岩場が多いので雨の後などは滑りやすいので要注意です。「5.アルミ梯子」は2段で佩楯山に向かって下りです。ここを過ぎて杉林の中を歩いていると、杉の株元に看板が結わえ付けられていますが何を書いているか分かりません。ただし、看板が矢印の形をしていたので豊後大野市側に右折して50mほど歩くと展望台となっていました。当日は天気がイマイチでしたが展望は良さそうです。

 登山道に戻ると次の梯子があり、ここを登ると岩場で展望良好で山頂のアンテナ群が間近になります。岩場を過ぎると笹が刈り込まれた登山道を進むと、アンテナ敷地に到着します。ここからはコンクリ舗装の道を歩き山頂に向かい三角点に到着です。天気がよいとくじゅう連山、由布岳、反対を向けば祖母山系などの景色が堪能できそうです。当日は遠方は見えませんでしたが豊後大野市の市街地は良く見えました。

 帰りは来た道を戻りましたが、上述したように地図「3.尾根へ」地点で少し迷ってしまい、下山時の要注意箇所です。車道でも行けますが、まだまだ登山道が健在なのは歩いていて楽しい登山道のせいかもしれません。 (2012.2.16)

   登った高さ 450m位  歩いた距離6.5km   全所要時間 160分
  
  ア  ク  セ  ス
@国道10号を大分市方面から野津町中心街を過ぎ、県道53号を右折。
A県道53号を佐伯市本匠村方面に8.8km付近でT字路になり右折。
B右折後1.2kmほどで豊後大野市と佐伯市(本匠村)の境で登山口は少し手前になります。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
不要 1個

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 3.尾根へ 25
3.尾根へ 6.展望台 25
6.展望台 9.佩楯山 30
9.佩楯山 1.登山口 60
    時間合計(休憩除)   140
      参考:全所要時間   160
  @ 登った高さ     450m
  A 歩いた距離   6.5km


 (1)
 県道53号沿いの看板。
 国道10号から4.1km付近。





 (2)
 国道10号から8.8km付近の看板。両方向とも佩楯山になっていますが、今回は右折します。

 (3)
 豊後大野市と佐伯市(旧本匠村)の境。今回は本匠村の看板の脇に駐車しました。


 


  (4)
 地図「1.登山口」
 写真(3)から豊後大野市方面に下った場所に登山口があります。




 (5)
 歩き始めるとすぐに鳥獣害防護ネットがあります。

 


 (6)
 地図「2.石灯籠」
 両方とも「尺間大神」と彫られています。




 (7)
 地図「3.尾根へ」
 少しヤブをこいで尾根に到着すると鹿よけネットに到着。
 これに沿って歩きます。




 (8)
 地図「4.三角点:腰越」
 この辺りから山歩きらしくなります。

 (9)
 尾根歩き
 



 (10)
 地図「5.アルミ梯子」
 下って振り返って撮影。

 (11)
 地図「6.展望台」
 を多分示していた看板だと思います。



 (12)
 地図「6.展望台」から。
 当日は天気がイマイチでしたが、三重町市街方面が見えます。

 (13)
 地図「7.アルミ梯子」
 ここを登ると岩場で、少し道が分かりにくい場所でもあります。




 (14)
 間もなく山頂です。

 (15)
 地図「8.アンテナ敷地へ」
 




 (16)
 アンテナが乱立する山頂へ。

 (17)
 地図「9.佩楯山」
 1等三角点です。景色は良好です。




 (18)
 三重町市街方面。