宇佐平野の田んぼの中の道を走ると気になる山があります。宇佐市の山ではありませんが、八面山の左側に3つこぶラクダ(居るか〜?)の背中のような山が見えます。里山藪こぎシーズンも中盤となり、眺めれば眺めるほど気になり始め、今年はあまり里山に登っていないので昨日は大障子まで歩きアキレス腱が疲れ気味ですが、1山だけということで午前中登ってきました。 登山口は県道44号(宇佐本耶馬渓線)沿の床並方面から南西方面に伸びる林道「栗の木線」を2.2kmほど進むと峠となり、ほぼ直角にカーブする場所が広くなり、その角のあたりに杉林の入り口に「保安林」の看板があります。路肩は比較的広く3台位は駐車できるスペースはありそうです。 「保安林」の看板の支柱に白いビニルひも(?)が結びつけられ、ここを登山口としました。山の中に入るとわかりますが、これが概ね目印となり、これに加えて新旧赤テープ等々の目印が付けられていました。ただ、間が遠かったり見えにくいものもあったので、「地籍図根三角点」のあるピークまでは赤テープを補強しました。その後の道は比較的明瞭で既存の目印で十分でした。 登り始めは風倒木で足元が不安定な場所が続きますが、ほとんどの風倒木はすでに朽ち果て苔むしており、それほど歩きを妨げるような状況ではありません。ただ、そのために踏み跡が見えにくく感じました。次第に斜面が急になり始めた頃から雑木林に変わり、木に捕まりながら急斜面を登っていきます。やがて、杉林と合流すると,間もなく地籍図根三角点のある小ピークに到着します。 ここから一旦少し下ってから再び急登となり途中、大岩の間を抜けながら雑木林と植林の境を中心に登っていきます。目の前に5m程の岩場見えるとここが第1ピークで岩の上には東側から容易に登ることができ、岩上には西側を向いて小さい祠がまつられています。祠の正面には「日吉大権現」、横には「明治二十二年」と刻まれていました。 岩の上からは八面山方面がよく見えますが、その他は木々に遮られています。 第2ピークに向け再び下り、ちょうど鞍部にあたる付近は岩場となっていて、よく見ると北側(登る場合は左側)は結構な高さで切り立っていて、距離は20mも無いと思いますが落ちるとやばい場所でもあり要注意箇所です。ここから間もなく第2ピークで木々に囲まれ景色はいまいちですが比較的広くのんびりするには良い場所です。ピークには赤いプラスチック杭が打ち込まれており、ここから南に右折し最後のピークに向けて再び下ります。ちょど鞍部付近は風倒木だらけですが、登山口と同様にすでに朽ち果てアスレチック状態は回避できました。 途中、大きなおにぎりみたいな岩がありこの脇を抜けると間もなく三角点のある山頂です。山頂は測量のためか三角点周辺の木々は伐採されてはいますが、景色は木々の間から覗くようにして遠くの山々が見えました。山頂には2、3の看板が設置されていました。 風倒木で若干難儀しましたが、それよりも第1ピークまでの急登、急下りが大変で、複数で登る場合はお助けロープがあると良いかもしれません。当日の夕方以降、左肩と両肩の肩胛骨周辺が筋肉痛となりました。 休憩後も例の岩を探しながら山頂周辺を歩きましたが、それらしい岩を見かけることも無く下山。特に、山頂から景色が見えるわけでもありませんが、自分的には好きなタイプの山でした。下山時に入り口から石垣が無くなる付近までの間、脇道に曲がりやすい箇所もあったので赤テープを巻いておきました。加えて、尾根付近には下山時に見逃さないよう赤テープを巻きました。 (2011.3.27) 登った高さ 330m位 歩いた距離2.4km 全所要時間 120分(休憩時間を含む) |
ア ク セ ス |
@県道44号宇佐本耶馬渓線を宇佐市から本耶馬渓に向かい床並から林道「栗ノ木線」を南に曲がります。 A約2.2kmで峠となり保安林看板のあるカーブが登山口です。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 5 | 5 | 2.5 | (要) | 不要 |
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(1) 矢印の山が宇佐平野から見える奥畑山です。 |
(2) 県道44号の林道入口。橋のたもとに記念碑があるので解りやすいと思います。 |
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(3) 林道入口付近に立っています。 |
(4) 県道44号から約2.2kmの峠のカーブ。 峠とはいえ、しばし等高線に沿ってフラットな距離が長いです。 |
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(5) 地図「1.登山口」 写真(4)の車の後ろのUP。保安林の看板が目印です。 |
(6) このような白いビニルの目印と赤テープの目印があります。 保安林の看板の支柱にはこれが巻かれています。 |
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(7) 最初は風倒木が多いですが、それほど難儀しません。 ただし、夏場は本当の藪こぎになりそうです。 |
(8) 雑木が多くなり始めるに連れ急登になります。 できればロープを持参しておくと安心かもしれません。 |
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(9) 植林との境になると間もなく地図「3.P0」地点です。 |
(10) 地図「3.P0−地籍図根」 地図では解りませんがピークになっています。 地籍図根の支柱はピークの端になり少し下ります。下った場所は景色が良かったです。 |
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(11) 地図「4.岩場」 特に、危ない場所ではありません。通過ポイントとして捉えれば良いと思います。 |
(12) 地図「3.P0」以降の道は比較的明瞭です。 |
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(13) 地図「5.P1−露岩ピーク」 登ってくると壁の様な岩ですが、反対側からは容易に登ることが出来ます。祠は端っこに祀られています。 |
(14) 同左、地点から見える八面山。 |
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(15) 地図「7.P2」 広いピークです。ここから矢印方向に曲がります。 この手前の鞍部の岩場は片方が崖になっているので要注意です。 |
(16) P2から下ると鞍部には風倒木がたくさんありますが、それほど支障ありません。 |
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(17) 地図「8.大岩」 山頂の少し手前におにぎりのような大岩がありました。 |
(18) 地図「9.奥畑山」 三角点周辺の木々は伐採されていますが、景色は木々の合間からの眺望でした。 |
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