なかなかファンキーな岩山歩きでした。

【2011.5.21レポ】
 なおさんの命令を受け2月27日に登った松尾山。その後、なおさんを一度連れて行かなくては、と思いながらも自分の山優先のため、この時期まで延び延びになってしまいました。しかも、今回の山行については自分の所用が午前中だったので、午後からの一番暑い時間帯に登ることになりました。すみません・・・

 3ヶ月ぶりのなおさんは相変わらず元気で、暑さに弱いと言いながら、シャキシャキと登ってきます。2回目ということもあり細かい記録をすることもないのでひたすら登るのと、ここ数日急に暑くなったので全身から汗が噴き出るような感触です。ここで熱中症になっては、と思い途中で少し長めの休憩を入れながらの里山登山でした。
 無事、標高点438mの山頂を踏み念願の池(水は全くありませんが・・・)のほとりでコーヒータイムとしたところです。 なおさん曰く、もっと狭いかと思っていたそうで、池の大きさが解るように、なおさんにモデルになって頂いて池の写真を撮ったところです。その後、池をぐるっと回り下山、今回は2時間半程度の山旅となりました。

 さて、前回の登ったときとなんか様子が違うなぁ、と思ったらどうやらどなたか登り、かなり密に赤テープを付けてくれていました。おかげで山頂近くまではなんの苦労もなく歩くことができました。ところが、438mの標高点の手前からぷっつり赤テープがなくなり、二人で「どーした赤テープ、山頂を間違えたかな〜」などと話しながら、池をぐるっと回ったところで標高点438mと違った場所に「松尾山438m」と書かれた看板があり、二人の予想が的中したところです。しかも、裏を見ると「2011.5.18」とあり3日前に来たことになり、二人で2度びっくりでした。
 撤去するのも気が引けるので、看板に「ここが山頂ではない」旨の書き込みをしておきました。看板の場所と標高点438mの位置関係は下図のとおりです。         

【2011.2.27レポ】
 車で通る度、電車の車窓から見上げる度、津波戸山に登る度、地図を眺める度気になっていた、津波戸山の西に無名の標高点438mのピークがあります。先日、なおさんと津波戸山に登った際、山談義の中で地元の本(恐らく郷土史)によると、名前を「栗山」といい、山頂に大きな石?があるらしい、との情報を聞き、なおかつ「宿題です」と、命令された風に受け取った気が小さい自分としては、これは登らねば・・・
と、思い立ち日曜日の午後、天気が下り坂との予報だったので午前中で往復できそうな「栗山(仮称)」に登ることにしました。
 【その後、ホワイトアウトさんから掲示板で438mの標高点は「松尾山」との連絡を頂きました。
  また、巨石がある「栗山」は両戒山西側の標高点115mでした。】


 問題は登山口が分からなかったので、前日下見をしておき大方の目星を付けておきました。地図で植生を確認すると北半分は植林地帯、南側は手が入っていない様子なので、当然のことながら南側斜面から取り付くことを考えたのですが、川と民家が山際に沿ってあるので取り付き場所を決めにくい山でした。
 前日にぐるっと見たとき取り付けそうな2カ所を選んでおきましたが、ぽっかり空いた空間があり手招きをしているように見えたので、そこから山に入りました。

 山に入るとすぐに六地蔵があり墓地があることは容易に分かりましたが、年号を見ると江戸〜明治時代が中心で、階段状の墓地エリアを通過すると道の両側に水田もしくは畑跡の石垣がしばらく続きます。明確ではありませんが、石垣のあるところまでは掘り割り状となっていました。これをまっすぐ進むと杉の植林に出会うので、ちょっと距離ですが雑木林と杉林の境を進みます。
 しばらくすると道らしいものは無くなりとりあえず尾根に向かって直登していくと、尾根の手前、急登で岩が多くなるので直登するも良し、一旦、東進してから尾根に取り付くも良し、ただし、下るときは巻き道で下った方が安全です。

 尾根に登りついた付近は大きな岩がゴロゴロしており山頂方面に向かって左が植林、右が雑木林でこの境が結構歩きやすかったりします。尾根に上がりついた付近には下山時見逃さないよう赤テープを巻いておきました。ここから山頂に向かっては気持ちよい林でテントが張れそうな場所もあります。

 最初のピーク手前にはちょっとだけ風倒木や藪がありますが、たいしたこともなく通過すると岩だらけのピークに到着します。ここにはなんとなくストーンサークル状に見えないこともありませんが、これだ! という石は分かりませんでした。ここから一旦下り小さい綺麗な谷を通過し山頂の池を周回も含め、標高点438m地点を目指しました。結局、この標高点には大きな岩もなく、普通の山頂で木には赤布が巻かれておりすでにどなたかが登った後のようでした。

 438m地点を過ぎると左側に池らしいものが見え始めます。昔からの興味があったこの池。山頂に天然(多分)の池がある山なんて、そんなに無いので一度この空間を経験してみたく情報収集しましたが大した情報も無く、自分としても訪れたい思いとは裏腹に、なんとなく登れたら良いなぁ、くらいの気持ちで今日に至った次第です。今回、なおさんから具体的な情報を頂き、俄然登らねば、と。
 池には畳2枚分ほどの水があるのみで、水たまりの周囲には大量の鹿などの足跡と水の中にはカエルの卵がありました。ここだけは広々とした空間でひなたぼっこしながらコーヒーを飲み、しばしの満足感を楽しむことが出来ました。

 休憩後も例の岩を探しながら山頂周辺を歩きましたが、それらしい岩を見かけることも無く下山。特に、山頂から景色が見えるわけでもありませんが、自分的には好きなタイプの山でした。下山時に入り口から石垣が無くなる付近までの間、脇道に曲がりやすい箇所もあったので赤テープを巻いておきました。加えて、尾根付近には下山時に見逃さないよう赤テープを巻きました。 (2011.2.27)

   登った高さ 400m位  歩いた距離4.6km   全所要時間 180分(休憩時間を含む)

  
  ア  ク  セ  ス
@国道10号を宇佐市から大分方面に進み、JR西屋敷駅付近のローソンの手前にJR線路の下を通る道がありこれを直進します。
A道は「西屋敷大橋」を経て川を渡り、今回登山口としたのはこのちょうど真正面くらいの場所です。
B車は橋の手前の道を右折すると200m程の場所に神社があるのでここが良いかと思います。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ
テープ
1.5 不要




出発地点   到着地点 所要時間
(分)
2.登山口 3.杉植林有 15
3.杉植林有 6.岩多し(尾根着) 25
6.岩多し 8.岩の多いピーク 30
8.岩の多いピーク 9.山頂 10
9.山頂 2.登山口 70
    時間合計(休憩除)  150
      参考:全所要時間  180
 @ 登った高さ 400m
 A 歩いた距離 4.6km


 【2011.5.21レポ】

 (1)松尾山、標高点438m。
  携帯で撮影中のなおさん。




 (2)山頂の池。完全に干上がっています。
  田舎の運動会なら出来そうな広さです。

 (3)違った場所に下げられた看板。
  下図の「松尾山看板」で、上の地図の「8.岩の多いピーク」付近  になります。でも、ここまでの赤テープは充実しています。


 

 (4)尾根から激下り中・・・
           


 【2011.2.27レポ】

 (1)
 矢印の山が松尾山(標高点438m)です。右が九州百名山の津波戸山です。
 




 (2)
 地図「1.出発」
 今回の出発地点。地図では橋が右にありますが、すこしずれているようです。橋の名称は「西屋敷大橋」です。
 点線が登山口に向かって歩いた軌跡です。



 (3)
 地図「2.登山口」
 登山口(取り付き)を道から見たところ。
 田んぼのあぜ道を歩きます。
 
 



  (4)
 林の中に入るとすぐに石垣があり、左側を中心に六地蔵と昔の墓地があります。



 (5)
 1m前後の石垣が左右にあります。


 


 (6)
 地図「杉林有り」
 石垣が無くなる辺りで杉の植林があり、植林と雑木林の間を歩きます。 


 (7)
 地図「4.炭竈跡」
 丸い竈跡がありました。

 (8)
 地図「5.急登」 
 急に岩が増え急登となり登りは木に捕まりながら登れますが、下りは回避した方が良さそうな場所でした。


 


 (9)
 地図「6.岩多し」
 尾根に着いた前後は高さ1m前後の岩がゴロゴロしています





 (10)
 尾根は山頂に向かって、左(北)が植林地帯、右(南)が雑木林です。




 (11)
 自然林の気持ちよいエリアで見かけた広い場所です。





 (12)
 地図「7.風倒木」
 歩きにくいというより、この先少しルートが分かりにくくなるので要注意の意味で掲載しました。




 

 (13)
 風倒木を抜けてしばらくすると再び、こんな感じです。 




 (14)
 地図「8.岩の多いピーク」
 ここも岩がごろごろしていて、一番高いと思われる場所にサークル状に岩が点在していますが、人工物とも思えず・・・



 


 (15)
 地図「9.山頂」
 ここに大きな岩があるらしい、との情報でしたが普通の平らな山頂でした。



 (16)
 山頂の池、といっても雨の多い時期だけ水が溜まるようです。
 当日は畳2枚分程水たまりがあり、鹿の足跡がたくさんありました。




 (17)
 地図「10.標柱」
 「おっ、あった」と思ったら標柱とそれを取り囲む岩積みでした。