国東半島では古くから山伏などによる峰入りが行われ、今でも10年に一度国東半島のお寺の住職の方々が中心となり荒行が行われています。その舞台の一部となるのが標高は低いけれど険しい岩場のコースです。中山仙境はそのコースの一部ではありませんが、過去に「転落事故」も発生していて慎重さが求められるルートでもあります。特に、真ん中でポッキリ折れそうな橋などは・・・と思っていましたが、その実態はいかに〜 飛び石連休を目前に、長崎隊の参謀から「国東半島方面に行くんでどーよ?」とのお誘い、1日は先日レポしたとおり傾山を歩きたかったので、23日に調整し宇佐市某所に3台の車が集合。自分たちは慣れてるんですが端から見ると車のナンバーが「長崎」、「筑豊」、「大分」の3台がつるんで走るというちと怪しい集団です。以前から秋以降里山シーズンになったら登ろうと考えていましたが、お誘いがあったので自分としては便乗させて頂いた気分です。 登山口に至るまで色々な道がある中、遠回りの感じもしますが、一番わかりやすくて道が良いのは豊後高田市中心部から国道213号を香々地方面に進み、香々地中心部から県道653(小川内香々地線)を利用をお勧めします。登山口は地図「1.登山口」からですが、駐車場、トイレは登山口からさらに900mほど奥の下坊中になるので、1台の場合はここに駐車して、登山口まで車道をあるくことになります。ちなみに下山口から駐車場まで5分程度で、下山口も路肩が広いので4〜5台程度の駐車は可能です。 つい2日ほど前に登った山馬鹿さんから危険場所の事前レクを受け、かなり厳しそうなルートと感じたせいか登山口を歩き始めてすぐは手袋や手帳などなど頻繁に落とし、なにやら不吉な予感を感じながら足を進めます。基本的に登山道は良く整備されていて、ステップの高さも程よく足への負担はありません。そのうち途中、「○番札所」の看板があり今回はすべて確認しました。ただし、1ヵ所だけ看板があるも石仏様が不在で、みんなで崖からおちた〜?と探してみましたが行方不明でした。 途中、駐車場からルートと合流し、ここからかの有名な橋まで「500m」の看板が掛かっていました。この先、次第に登山道は険しくなり鎖場を登り、乗っ越すと橋がありました。ガイド等には千尋の谷の上に掛かった橋として紹介されていますが、改めて橋を下から撮った写真を見て何処から撮ったんやろ〜?と不思議というかカメラマンの心意気に少々感じ入るものがあったのですが、答えは現場に有り。なんと一方はすぐ下に迂回路がありそこから撮っていたのです。山馬鹿さんの表現を借りるなら「単なる観光資源」とは、ご指摘のとおりで記念撮影場所といったところです。でも一応片方は絶壁なので気は抜けません。 この先、山頂まで登山道はさらに厳しくなります。とは言え、注意して歩けばさほど危険はありません。ただ、よそ見しながらの歩行は止めた方が無難です。自分としては、最も「やばい」と感じたのは尾根歩きが終わり絶壁に張り付くように隠洞窟までに向かう道です。はっきりした道なのですが、道の下はどーなってるんやろー?木々の根っこに支えられているような道だったら、何かのはずみで落ちるのでは・・・等々、落ちる想像を十二分にイメージさせてくれる道でした。股間の前後が縮上がるような登山道も隠洞窟で終わり、あとは植林の中の道を一気に下ると県道653号線に飛び出します。看板には「中山仙境下山口」とありました。途中、山頂で15分ほど休憩、あちこち寄り道をしたのんびり登山で2時間半の行程でした。単独でさっさと歩けば登山口から下山口まで2時間程度の山旅かと思います。 (2010.11.23) 登った高さ 300m位 歩いた距離4.0km 全所要時間 150分(休憩時間を含む) |
【本日の食料事情】 @登山口まで:菓子パン、缶コーヒー A行動中 山頂:ソーセージ入り調理パン |
ア ク セ ス |
@豊後高田市中心部から「国道213号」線を香々地方面に北上。 Aホームセンター「セブン」がある交差点を「県道653号」へ曲がり5.7kmで登山口、さらにそこから0.9kmで駐車場となります。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤 テープ |
4.5 | 5 | 5 | 4 | 5 | 3 | 4 | 2 | 5 | 4 | 5 | 不要 | 不要 |
|
(1) 地図「1.登山口」 道沿いに登山口があります。単独の場合、車を駐車場に止めてここまで歩くことになります。周辺には正式な駐車場はありません。 |
(2) 写真1の○印のアップです。 |
|
(3) 歩き始め。 |
(4) 地図「2.弘法大師」 地区のテレビアンテナが立っていました。 |
|
(5) 風倒木の根っこの穴を通過します。結構小さくてメタボな方や体の硬い方は厳しいかも〜 |
(6) 地図「3.第1番札所」 石仏。綺麗なお顔をしています。各番所には石仏が寄進されています。年号からすると大正3年に設置されたようです。 |
|
(7) 階段の高さも程よく歩きやすかったです。 |
(8) 地図「6.第4番札所」 広々としたピーク。登山道から少しそれますがなかなか良い場所です |
|
(9) 地図「7.駐車場からの合流点」 鞍部になっていて、駐車場から直接登ってきます。また小野迫集落からの道もここに登ってくるようです(看板有り)。 |
(10) 岩にも石仏が置かれています。 |
|
(11) 次第に登山道も厳しさを増しつつあります。 |
(12) 地図「10.橋」 千尋の谷を見下ろし立ちすくむ山馬鹿さん・・・なんちゃって・・・ |
|
(13) 実は、山頂に向かって右側に迂回路がありま〜す。 でも、左側は落ちたら結構、落ちます。 |
(14) 橋を通過後一旦、鞍部に降りてから山頂に向かいます。 |
|
(15) 間もなく山頂。左側は絶壁〜 |
(16) 地図「12.高城」 最高点316.9mで6人なら無理なく座れる広さがあります。 |
|
(17) 山頂より登山口方面 |
(18) 山頂より鷲の巣岳方面。誰かが手前の岩場あるけるんじゃな〜い?今度、調査しておいてね〜 だと。でも三角点が設置されてます。 |
|
(19) 山頂過ぎてからの方がスリリングだったかも。 |
(20) いよいよ尾根歩きも終了です。ナイフエッジな道ですが特に左側は落ちると留まるところが無さそうです。 |
|
(21) 地図「16.隠洞穴」 ここまでの道が自分的にはとってもスリリングでした。 |
(22) あとは杉林の中を下っていきます。 |
|
(23) 地図「17.下山口」 ここにも路肩に5〜6台は駐車できそうです。 |
(24) 地図「駐車場」 トイレ、休憩所、自動販売機があります。 |