山頂一帯は草原状。針の耳の鎖場は異なる山のごとし!!   

 5年ほど前、2004年9月に犬ヶ岳に登り、その帰りに小屋が岳の横をかすめて相の原に下山しようとしましたが、風倒木に阻まれ下山できませんでしたが、その時に端正な三角錐の山の形がすごく印象的で、今回登ってみることにしました。いろいろと欲張ってみようと考えたりもしましたが、レポは登山口と山頂との往復が基本との観点から、相の原から山頂の往復で検証しました。

 登山口は登山口の看板が近くに立てられていた相の原のバス停としました。この先も行けそうでしたが、途中、地元の方が作業中で聞いてみたらこの先は車であまり行けないとのことだったので、バス停に戻った次第です。ただ、印象としては四駆であればかなり上まで行くことが出来ると思います。が、ここは各自の判断にお任せしたいと思いますし、小屋ヶ岳のみのピストンより他の山への縦走も考えられるのでバス停を起点にするパターンが多くなるのでは、と思います。

 バス停を出発して20分ほど谷沿いに林道を歩きます。コンクリート舗装と砂利道が交互に出てきますが、最後は広場となりその広場の片隅に「小屋ケ岳登山口」看板が下がっています。また、登山道にはアケボノソウが点在、開花していました。登山口の看板後も林道の形跡が残る登山道を赤テープや紐、黄色いペイントを頼りに登っていきます。しばらくすると、ややフラットな場所に出ます。広場の左側にはイワタバコの群落があったりします。この後は地図を見てもわかるように谷を詰めて行きます。

 途中、なめ滝状の横や風倒木の間を縫って登ったり岩場があったりとある程度、登山道が整備されているとはいえなかなかのアドベンチャーコースとお見受けしました。谷を登り詰めると「←経が岳、小屋ヶ岳→」の看板がありこの付近から真正面には経読岳、右には今から登る小屋が岳と山腹の特徴的な岩場良く見えます。ここからは登山道がジグザグなおかげで見た目よりは楽ちんに登ることが出来ます。山頂付近は尾根を分けて杉林と天然林で天然林にはシャクナゲが多く見られました。山頂は南北に長くまずまず広さがあり10名程度ゆっくり休憩できます。また、東側の景色が開け鋸岩や雁又山方面が見えます。

 下山するときに感じたのは、結構木々に覆われているため天気が崩れると薄暗くなりヘッドランプが欲しくなる程でした。迷う心配はあまり無いとは思いますが、暗くなると目印が見えにくくなったので要注意です。
 (2009.9.27)
 
   全所要時間 190分   登った高さ 520m   歩いた距離 5.4km

  
  ア  ク  セ  ス
@国道212号から県道2号に入ります。
A県道2号を9.6km程で相の原バス停があり今回はここを登山口としました。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ

2〜3 2個
@ 携帯(AU) 登山口は圏外、地図「8」、山頂ではアンテナ2〜3本でした
A 複数で登る場合、地図「7」ではロープを出した方が無難かもしれません



出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.バス停 4.看板1 20
4.看板1 8.看板3 45
8.看板3 9.小屋ヶ岳 15
9.小屋ヶ岳 1.バス停 70
    時間合計(休憩除) 155
      参考:全所要時間 190
累積標高 520m位  歩いた距離 5.4km位


 (1)
 地図「1.バス停」
 実質の登山口となります。点線が県道2号、実線方向に歩きます。○印には登山口の看板が立っています。 





 (2)
 (1)の○のアップ。

 (3)
 バス停を出発してすぐに橋を渡り、未舗装となりますがすぐにコンクリ舗装となります。




 (4)
 地図「3.再び舗装」
 

 (5)
 地図「4.看板1」
 行き止まり状態の広場となり○印に看板が掛けられています。




 (6)
 (5)の○印の看板のアップ 
 


 (7)
 しばらくは林道の形跡のような登山道を歩きます。




 (8)
 場所によっては石が多い場所もあります。

 (9)
 地図「5.広場」
 少し開けた場所です。広場の左側の岩場にはイワタバコが密生した岩もあります。

 



 (10)
 イワタバコ


 (11)
 地図「6.看板2」
 しかっかりとした杭に看板が設置されています。看板には「小屋ノ岳」と書かれています。また、赤テープの他に黄色のペイントがあり、これが結構薄暗い中で良く目立ちました。

 


 (12)
 看板から間もなくして石にも山名と→が書かれています。

 (13)
 地図「7.岩場」
 ほぼ垂直ですが手がかりが多いので難しくありません。
 この前後には風倒木、なめ滝があり目印を良く確認しながら歩く必要があります。
 

 (14)
 地図「8.看板3」
 小屋ヶ岳と縦走路のコルになります。少し小屋が岳側に行くと景色が開けます。




 (15)
 小屋ヶ岳山頂方面。



 (16)
 真正面には経読岳が良く見えます。





 (17)
 山頂直前で左側の自然林の中にはシャクナゲが多く見られました。



 (18)
 地図「9.小屋ヶ岳」
 南北に細長い山頂で、東側の景色が良く見えます。

アケボノソウと蟻