大分県から福岡、熊本県へ散歩です。

 特に大きな計画も無いまま、いよいよシルバーウイークに突入となりました。最近、ボッカトレをしているのでひょっとして、遠征か、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ボッカトレは毎年の恒例行事で、登山計画無しの体力作りです。シルバーウイークはどこに行くにしても人が多いし、当然ながら人が多いと、テント泊でいやな思いをする可能性も高くなる訳で、なんと初日は海に魚釣りに出掛けました。以前、良く通っていた国東半島の小さな波戸で、メバル狙いで竿を出し晩ごはんのおかずには十分釣れました。

 でもって、2日目は人があまり登らないかなぁ、ということで大分百山の一つでもある日田市三国山に登ることにしました。本の紹介の中にもありますが、せっかくなので国見山まで足を延ばすことに。情報によると国見山まで往復5時間以上かかりそうなのであまり休まずに歩きました。全体的に歩きやすい縦走路といった風情で、当日は天気も良く空気の透明度が高く景色も良好、適度な風があり非常に快適でした。

 登山口となる神社の鳥居前はやや道が広くなっているので、路肩に駐車しましたが、熊本県側へ少し下った場所に数台の駐車スペースがあります。杖が置かれた鳥居をくぐり数分で「宿ヶ峰尾不動明王」と書かれた看板がかかった鳥居、その奥にお堂があり登山道はお堂の右脇に進みます。しばらくは林床地帯でやや風倒木が目立つ道を進みます。一度、ピークを通過したあと下り、登り始めるとプチ岩場がありこのあたりは三国山に向かう途中展望が開ける場所です。ただし、このあたりは良く見るとヤセ尾根なので注意が必要です。途中、「あと○分」の看板などが見えると間もなく山頂です。山頂ではちょうどシコクママコナが少し盛りが過ぎていましたが、まだまだ群落で咲いていました。この後の縦走路の両側に日当たりが良い場所にはシコクママコナが咲き乱れていました。登山口から約35分。

 三国山をスタートするといくつかピークを越えていきますが、途中景色の良い場所として「鬼の洞」があります。登山道に分岐がの看板があり立ち寄ってみました。景色は良く目の前には八方ヶ岳、遠くには雲仙、阿蘇、くじゅう連山、由布岳等々がはっきり見えます。ただし、足元を見るとすっぱりと崖で、ちょうど某有名マンガ作家が崖から転落した直後だったので、余計に行動が慎重になってしまいます。
 縦走路に戻るり岩の間を通過して間もなくピークとなりますが、ここは展望が良好でした。両山の山頂とも景色は今イチですが、縦走路のピーク等で景色を楽しむことができます。

 このピークを過ぎるとシャクナゲなども見られるようになり一段と気持ちよい縦走路となります。時折、岩場を避けるように縦走路が迂回していますが、場所によっては岩の上に登ることが出来ます。地図「10」も帰りに立ち寄りました(下山時に道から右に登るイメージです)。ここから15分ほどでT字路状の地図「11.交差点」に着き、突きあたって左に曲がります。ここから先も綺麗な縦走路で、最後にロープのある岩場を登り山頂に到着です。山頂では景色はほとんど見えないし風は無いので休憩もそこそこに引き返しました。

 途中、ご夫婦で登って来られる方とすれ違い、「何か、良い写真が撮れましたか?」と聞かれたので、「ママコナが咲いてました」と答えると「そーねぇ、この時期シャクナゲも何もないし・・・」と。でも、自分としては景色も良いし、縦走路も気持ちよかったし、ママコナもここまで大量に群落であるとそれなりに価値があるのではと感じた次第です。
 (2009.9.20)

  登った高さ 700m程度   歩いた距離 8.0km   所要時間(休憩時間除く) 240分位  

  
  ア  ク  セ  ス
@日田市中津江の鯛生金山を目指します。
A鯛生金山を通過、県道9号を熊本県境へ進むと、右側に鳥居のある峠がありここが登山口となります。
B途中、県道133号の分岐があり、ここでは県道9号は右折するイメージとなります。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ
不要 不要
※ 山頂展望は途中のピークからの展望も考慮しています。
※ 携帯(AU)は登山口は圏外でしたが三国山山頂や縦走路ではOKの場所がありました。

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 4.三国山 35
4.三国山 9.展望良好 50
9.展望良好 12.国見山 25
12.国見山 1.登山口 100
  時間合計(休憩除) 210
  参考:全所要時間 240
 ※下山時は鬼の洞には立ち寄りませんでした。

@ 累積標高 700m位
A 歩いた距離 8.0km位
     


 (1)
 地図「1.登山口」
 登山口の様子。鳥居の足元に「登山口」看板があります。






 (2)
 地図「2.神社」
 ここまでコンクリートの石段です。登山口は矢印の方向へ。
 ふと、思いましたが「不動明王」は神社?だったかなぁ・・・神仏混合時代の名残かなぁ




 (3)
 登山道の様子。



 (4)
 地図「3.展望良」
 ロープが設置されていて、良く見るとヤセ尾根です。




 (5)
 地図「4.三国山」
 山頂まで40分弱。ちょうどシコクママコナが見頃でした。




 (6)
 シコクママコナ




 (7)
 地図「5.交差点」
 下の林道から登ってくる道との交差点のようです。




 (8)
 地図「6.分岐」
 「鬼の洞」への分岐で、○の中に看板があります。点線が「鬼の洞」方面、実線が縦走路です。



 (9)
 地図「7.岩場」
 鬼の洞の上の岩場は絶景です。正面には八方ヶ岳、左には阿蘇山やくじゅう、右には雲仙方面が良く見えました。ただし、足元には要注意です。




 (10)
 地図「8.岩門」
 縦走路の両側に岩が門のように立っています。

 

 (11)
 地図「10.展望の良い岩場」
 登るときは迂回しますが、帰りに登ってみました。本日の縦走路と遠くはくじゅう山系が良く見えます。




 (12)
 テンニンソウ。
 所々で見かけましたが、ほとんど乾燥で葉がしぼ萎えていました。ここはなんとか咲いていました。

 (13)
 地図「11.交差点」
 T字路状に別の登山道と合流します。突きあたって左折です。




 (14)
 さらに良い感じの縦走路となります。



 (15)
 山頂手前の岩場です。




 (16)
 地図「12.国見山」
 あまり広くない山頂です。当日は風もなく景色も今イチでしたので早々に撤収です。



 (17)
 あちこちで見かけたシコクママコナの群落




 (18)
 シコクママコナ