山頂一帯は草原状。針の耳の鎖場は異なる山のごとし!!   

 童話の町で有名な玖珠町を象徴する伐株山。
 玖珠盆地から見上げると標高が高い万年山と同じくらい目立ち、その名前の由来はご存知のとおりスケールが大きく、まさに童話の町に相応しい山であります。子どもが小さい頃、玖珠町の童話祭に出掛けた際に車で山頂広場まで登って、遊んだことを思い出しました。ついでながら、山頂には普通のブランコより背が高いブランコがあり、周辺の風景とも相まってアルプスの少女ハイジの雰囲気が無きにしも非ずです。山頂一帯は公園として整備され立派なトイレがあり、景色も良く山なんか登る奴の気が知れねぇ、という方にも弁当を持ってのんびりするには良い場所かと思います。

 前置きが少し長くなりました。登山口までは玖珠町を横切る国道210号から看板に従って進むと登山口に到着します。そのまま、道なりに進むと山頂まで行くことも出来ます。登り始めてしばらくは杉林の中を歩きます。当日は登山口に1台車があったので、登る方がいるんだぁ、と思ったらご夫婦が登山道を覆った草刈りをされていました。「ありがとうございます」と挨拶をすると「山頂手前は結構ひどいよ〜」とのことで、たしかに笹が登山道を覆っていましたが、距離は数十メートル程度でした。

 登り始めて10分弱で九州自然歩道の看板、これを過ぎると竹林となります。さらに10分ほどすると岩が多くなると左側に石仏があります。ときおり城跡らしく石段があったりします。登り始めて30分過ぎ、草台地が目の前に開け、舗装された遊歩道に飛び出します。左には東屋があり玖珠盆地の稲刈り前のパッチワークのような景色が開け、小学校からは運動会の放送が聞こえてきます。

 右側に進むと山頂方面で、まずは近くに石仏が立つ三角点へ立ち寄ったあと、砂利道へ降りテレビ中継所が見える方向に歩いていくと道沿いに展望の良い場所があります。再び、砂利道を進み、一番奥のテレビ中継所の奥に回り込むと最高点の踏み跡と針の耳方面に向かう踏み跡があります。

 ちょうど、この時期登山道が草に覆われ歩きにくい場所もありましたが、奥の方は草も少なくなり参考書のとおり針の耳や鎖場あり、あちこちきょろきょろすると岩場の壁には石仏や不動明王が刻まれ、信仰の山であることが伺えました。「一般」と「難路」の二通りの道があり、今回は「難路」の岩場を緊張しながら下っていきました。舗装道路に出るとUターンするように一般道を登り駐車場に戻ります。朝方、由布岳に登ったせいか一般道の登りはちとしんどく感じました。

 草台地にはハギ、サイヨウシャジン等、杉林の中にはヤブミョウガ、スズムシソウ等々が咲いていました。
(2009.9.13)
 
   全所要時間 120分  登った高さ 450m  歩いた距離4.6km

  
  ア  ク  セ  ス
@国道210号、玖珠町内の信号機「寺山」から左折。
A「伐株山」の看板に従って進むこと10分ほどで登山口に到着です。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ

不要 不要

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 5.東屋 30
5.東屋 9.最高点 15
9.最高点 11.通路へ 20
11.通路へ 5.東屋 15
5.東屋 1.登山口 25
    時間合計(休憩除) 105
      参考:全所要時間 120
累積標高 450m位  歩いた距離 4.6km位


 (1)
 地図「1.登山口」
 道路脇に登山口の看板があります。路肩には数台駐車できます。





 (2)
 (1)の○のアップ。

 (3)
 杉林の中を登っていきます。




 (4)
 地図「2.看板」
 

 (5)
 地図「3.竹林」
 このあたりから次第に急登になります。竹林は数分で通過します。




 (6)
 地図「4.石仏」
 登山道に岩が多くなり杉林が少なくなり、道もつづら折れの急登となります。
 


 (7)
 石段も時折あります




 (8)
 地図「5.東屋」
 草台地に出てからまずは左側にあります。個人的にはここからの玖珠盆地の眺めが気に入りました。


 (9)
 振り返り山頂方面に遊歩道を歩きます。草原にはハギやサイヨウシャジンが咲いていました。




 (10)
 地図「6.駐車場」
 車は柵の向こう側まで登ってくることが出来ます。
 三角点は小屋のような電話ボックスの向こう側になります。



 (11)
 地図「7.三角点」
 石仏の近く、○の場所が三角点です。
 最高地点はもう少し奥のテレビ中継所の奥になります。



 (12)
 地図「8.展望台」
 道路沿いに手すりがあり、ここからも玖珠盆地が良く見えます。

 (13)
 地図「9.最高点」
 砂利道を歩き一番奥のテレビ中継所の柵を回り込むと踏み跡がありこの辺りの一番高い場所に進みます。


 (14)
 針の耳方面は最初登山道が熊笹などに覆われ歩きにくくなっているので足元を確認しながら進みました。少し、進むと岩の間を縫って歩くようになります。



 (15)
 鎖場。うまく撮すことが出来ていませんが、足がかりが少なく、以外と難所です。コースは「一般」コースと「難所」コースがあります。



 (16)
 岩場を通過するとき足元を確認すると共に、周囲の岩を眺めると石仏や梵字が刻まれています。今回、見た中で最も大きい石仏です。



 (17)
 地図「11.道路へ」
 両側に石仏を眺めながらUターンするように一般道を歩いて、再び山頂方面に戻りました。



 (18)
 スズムシソウ

玖珠盆地。パッチワークのように広がる水田。
すでに早い田んぼでは稲刈りが終わっています。