どこから見ても同じ形 八面山!

 我が家から、日頃の生活空間のほとんどの場所から見える八面山、これまでほとんど登る気もしませんでした。というのも山頂近くまで道路があり、しかもテレビアンテナだらけでどうも遠慮してきた山でした。しかし、この梅雨の合間、喉に刺さった最後のトゲを抜くべく八面山に登ることにしました。梅雨の合間で時折日差しが射すようになった10時頃に出かけ11時過ぎからの登山となり暑さ覚悟ですが、山頂近くまでほとんど林の中でなかなか涼しく登ることが出来ました。

 他の山でも同じと思いますが、山頂近くまで道がある山はどうも損をした印象を拭うことができず、登高欲を削がれてしまいますが、歩き始めて10分もすると、その印象が全く無くなり、もう少し進むとなんで今まで登らなかったのか、と思う位気持ちよい登山道となりました。今回、初めに登った登山道は箭山(ややま)神社へ登る道で、登山道の石段などの様子から随分昔から登られていたようで、味のある登山道です。

 途中で修験の滝が有名なので立ち寄ってみることにしました。一度、小川を渡り左に川の音を聞きながら登っていくと鎖のある石段が表れるとすぐ奥が修験の滝で、大きい滝ではありませんが雰囲気のある滝です。この後、少し足元が不安定な場所を登り岩壁に沿った道で、岩壁にはギボウシなどがあり、場所によっては岩壁の下を歩いたりとこの辺りが修験場として活用されていたことが感じられます。

 その後、通常の登山道に戻ると10分ほどで箭山神社に向かう舗装道路に出ますが、途中階段とも岩場とも取れる登山道に水が流れていて滑りやすく注意が必要です。舗装道路に出て右には地図の看板とトイレがあり、左に進むと箭山神社があり、その奥にある展望台の看板が設置され、看板にしたがって進むと景色の良さそうな岩場に出ます(当日、こちら側はガスで何も見えず・・・)。

 神社を出てオカトラノオが咲く舗装道路を10分ほど歩くと左側に山頂へ向かう看板が立っています(すぐ先には小川があります)。登山道に入ると最初はヒノキの植林、次に竹笹へと変わり、10分ほどで小池のほとりに着きます。当日はガスがかかり全体がはっきり見えませんでしたが、池の中を見るとイモリが数匹ウロウロ。

 今回は展望台の順番が逆となりましたが、小池を過ぎると第4展望台、第3展望台、山頂と景色の良いポイントがあります。今回第4,3はガスで何も見えませんでしたが、山頂からは鹿嵐山から英彦山方面にかけて良く見え、中津市方面からはガスがかかってきて、なかなかの感動ものです。山頂の先の第2、第1展望台も八面山の南側の断崖の上に立つことになるので足元はすっぱりでなかなかの景観です。特に第1展望台の岩の上はちょっとスリリングでした。

 この後、第1展望台から電波塔の横を通過して5分ほどで一般道に出ます。ここでしばし大池方面に行くか、小池のほとりを通過して戻るか思案しましたが、今回は小池の堤防を歩いてもと来た道を戻ることとしました。神社前の舗装道路から登山道を下り、修験の滝は通らずに下って登山口まで約30分でした。
 八面山を歩いてみて、確かに舗装道路が山頂周辺をあちこち走っていますが、登山道は全く別世界で、舗装道路を歩くのは止む得ないと割り切れば、なかなか味のある登山道で、展望も良く改めて見直した次第です。
  
  登った高さ 650m   歩いた距離 8.5km  全所要時間 3時間50分(休憩時間を含む)

  
  ア  ク  セ  ス
@国道10号線を宇佐市から中津市方面に進み「宝来軒(ラーメン)」のある信号機を左折。
A信号機のそばにも「←八面山」の看板が設置されています。
B左折後、5kmほど八面山に向かい進み「平和公園」を過ぎると右側に立派な砂防堰堤が道沿いにあり、これを見て次のカーブの所に八面山周遊図の看板があり、今回はここから登りました。

よっちゃんの独断と偏見きわまるルート評価
総合
評価
登山道 標識 山道
展望
山頂
展望
自然 被写体 体力 携帯 GPS 駐車場 ロープ 赤テープ
4.5 3〜4 不要 不要

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
1.登山口 3.修験の滝 35
3.修験の滝 5.車道へ 20
5.車道 6.小池へ 10
6.小池へ 小池 10
小池 9.八面山頂 20
9.八面山頂 12.車道へ 20
12.車道へ 1.登山口 60
   ※帰りは6→5→4→2→1で修験の滝はパス
    時間合計(休憩除) 175
      参考:全所要時間 230
  累積標高 650m位  歩いた距離 8.5km位

@大池周辺にも周遊コースがあります。
A中津市のHPに全コースを紹介していて参考になります。
 要所要所にある看板はこれを大きくしたものです。



 (1)
 国道10号線から左折後、八面山が真正面に見えます。


 (2)
 地図「1.登山口」
 右側の看板に登山道を紹介しているので、デジカメなどで撮っておくと役に立ちます。林道を少し入った場所にも駐車場があります。



 (3)
 林道を10分も歩かない内に林道は終了します。





  (4)
 気持ちよい登山道。ステップも比較的低く歩きやすいです。


 (5)
 途中からこのような石段が頻繁に出てきます。
 コンクリで補強している場所もあります。

 (6)
 地図「2.分岐」
 右に行くと修験の滝へ。すぐに小川を渡り川に沿って登ります。



 (7)
 狭い階段、鎖が見えると修験の滝です。




 (8)
 地図「3.修験の滝」
 足元が滑りやすいので注意です。

 (9)
 修験の滝を通過後、岩壁の横や岩の下を歩きます。
また、あちこちから水が落ちています。
 

 (10)
 地図「5.車道へ」
 車道に飛び出す直前は丸太の階段です。実線方向が箭山神社へ、点線方向は小池方面となります。



 (11)
 箭山神社鳥居。
 奥にはご神体と展望台、神社には行かず車道を真っ直ぐ進むと景色が良いらしいです。今回はガスで没・・・


 (12)
 地図「6.小池へ」
 少し先には川があります。


 (13)
 (12)の○をアップ。



 (14)
 まずはヒノキ林の中を歩きます。




 (15)
 登山道を歩き始め10分ほどで小池に着きます。
 本日はガスがかかり幻想的な雰囲気でした。



 (16)
 地図「7.第4」
 第4展望台の手前です。この先左にステップが刻まれ、展望台に立つことが出来ます。

 (17)
 地図「9.八面山頂」
 山頂の少し奥は絶景・・・・

 (18)
 山頂、またの名「しょうけのはな」からの景色はこのような感じです。



 (19)
 登山道



 (20)
 第1展望台付近。

 (21)
 地図「11.第1」
 展望台となっている所に岩がありこれに登って景色を楽しみました。ここからは耶馬渓方面の山々や足元には本耶馬渓の様子が良く見えます。



 (22)
 地図「12.車道へ」
 再び車道へ出ます。ここは今回は右へ進みアマチュア無線局の建物が流方向へ進みます。

 (23)
 アマチュア無線局付近でこのまま真っ直ぐ進みます。
 地点12と小池の中間で、小池の堰堤の上を歩いて元の道に戻ります。