低いながらも別府湾を抱える鹿鳴越(かなごえ)連山。七ツ石山、経塚山はそれぞれ知っていましたが、連山として縦走できること、連山の鞍部が江戸時代以前から昭和初期まで実際に交通の要所として利用され、かつて大友宗麟の時代にキリスト教の布教のために来日したザビエルも歩いた道とのこと。 ここのところ妙に里山が恋しくもあり、低いながらも半日はかかりそうなので早速歩いてみることにしました。当日の朝は風は強く、時折、思い出しように雨が降ったりとしばし車の中で躊躇していましたが、まぁ、とりあえず行けるだけ行ってみよう! ということで正解でした。 出発は長野地区から山香〜立石をつないだ東鹿鳴越からです。入り口を始め要所要所には歴史的な紹介があり、本連山登山をより楽しませてくれます。また、看板も設置されていてほぼ、間違うことは無いくらい整備されています。当然のことながら登山道も綺麗でトレイルランニングも大丈夫そうです。 登山道全般は決して景色が良いとは言えませんが、百合野山山頂では別府湾方面、古城山山頂は名前のとおり建物があったようで山頂が人工的な感じがします。板川山は看板が無いと通過してしまいそうですが、山頂手前が登山道の両側が竹笹の急登で山頂の別府湾方面が開けています。 ここから景色が良い登山道で振り返るとこれまで歩いてきた山を見渡せます。景色を振り返りながら登っていくと10分程で七ツ石山に到着、連山の主峰です。ここは本当に別府湾、鶴見岳、由布岳が見渡せ殿様気分にしてくれます。山頂には大きな石が点在していて10名程度はゆっくり休憩できるスペースがあり、絶好の休憩場所です。 七ツ石山を出発すると10分程、植林の中を下っていくと10分程で山田から安心院をつなぐ西鹿鳴越に着きます。今回は連山の一部として経塚山も歩きましたが、最後は通常の道路を歩くことになりちょっと残念でした。峠から直登できるようなことを書いている参考書もありましたが、NTTのアンテナのあるピークで降り口を捜してみましたがよく分からないので結局、一般道を戻ることにしました。 峠に戻り西鹿鳴越を山田湧水方面に下ります。こちらの道はザビエルが歩いた道として説明が書かれた看板や石切場の跡など興味深い風景を楽しむことができます。峠から30分程で山田湧水上の登山口に出てあとは一般道で車を止めた空き地まで戻りました。 全般に、自然林、植林の中の歩きが多いですが、変化に富んでいて、登山道も整備されていて、歴史的な史跡や看板も設置されていて、なかなか楽しめるコースでした。山田湧水から七ツ石山まででも十分楽しめるコースと感じました。 登った高さ 800m位 歩いた距離 12.5km 所要時間 4時間(休憩含む) 経塚山を除くと3時間程度 |
ア ク セ ス |
@国道10号線、日出町「松屋寺入口」、大ソテツ看板のある信号を山側に登っていきます。 途中の信号機を直進し道なりに3km程進むと空き地のある小さい交差点があり、ここに小さい看板があります。 A東鹿鳴越登山道の入り口付近はあまり駐車スペースが無いので下の道添いの空き地に駐車するか、山田湧水付近に駐車し西鹿鳴越側から登ります。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
4.5 | 4 | 5 | 3 | 4 | 3 | 4 | 2.5 | 5 | 4 | 4 | 不要 | 不要 |
歩いた時間 4時間ほど |
(1) 国道10号線から「松屋寺入口」から山に向かって曲がり、道なりに進んでいくと空き地のある場所がありカーブミラーの所を登っていくと高速道路の下をくぐると(3)の登山口に着きます。ここを通り過ぎると「山田湧水」のある西鹿鳴越の看板があります。 今回は、この道路沿いに車を止めました。 |
(2) カーブミラーから少し曲がった所に殿様道路の看板があります。 |
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(3) 高速道路の下をくぐると殿様道路の説明が書かれた看板があります。 |
(4) 登山道というか殿様道路は良く整備されています。 |
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(5) 途中、こんな橋もあります。 |
(6) 石垣か石畳の跡なのか・・・ |
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(7) 下の道から歩き始めて40分少々で峠に着きます。基本的に縦走路は左ですが、今回は百合野山に一度立ち寄るために右折です。標高450m位です。 |
(8) 右折後は杉林の中を登っていきます。目印がたくさんあるので大丈夫です。 |
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(9) 百合野山山頂。峠から10分少々で山頂。別府湾が見えます。 |
(10) 百合野山を下り(7)の峠を通過し途中で左折する看板があります。真っ直ぐ行くと一般道に出ます。 |
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(11) 杉林の中を歩くと古城山へ左折する看板があり、きちんと整備されていませんが踏み跡は明瞭です。 |
(12) 古城山山頂。景色はありません。 |
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(13) 古城山から戻り石垣のような跡があり、ぼーっとしているとまっすぐ進みそうですが、行き止まりの木の枝がありここは右折します。 |
(14) 次第に空が明るくなると両側が急登の竹笹の道となり間もなく板川山です。 |
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(15) (13)を右折後15分程度で板川山山頂です。看板が無ければ山頂かどうか解らない場所です。別府湾方面が見えます。 |
(16) 七ツ石山までは比較的景色の良い登山道です。 |
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(17) 振り返ったところ。 |
(18) 七ツ石山山頂直前。 |
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(19) 七ツ石山山頂。景色が良く、山頂も広くのんびりするには最適です。山頂からは別府湾は元より、鶴見岳、由布岳も良く見えます。 |
(20) 鶴見岳、由布岳。 |
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(21) 西鹿鳴越へ。 |
(22) 七ツ石山山頂から10分もかからずに峠に着きます。 |
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(23) 経塚山方面 |
(24) ここから林道。 |
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(25) 林道から出てきたところ。 |
(26) 点線が経塚山方面へ。右上のピークが経塚山山頂となります。 |
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(27) 経塚山山頂。ミヤマキリシマが群生しています。 |
(28) 山頂から見えるNTTのアンテナ。 |
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(29) 西鹿鳴越。峠からの下りはじめは結構景色が良く、旧道の説明が書かれています。 |
(30) 西鹿鳴越を振り返ったところ。柵の下は崖です。 |
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(31) 石切場跡。説明が書かれた看板があり、この前後一帯で作業が行われていたようです。 |
(32) 登山口から出てきたところ。 |
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(33) 左下には山田湧水が見えます。山田湧水のすぐ上に登山道の看板と登山届けの箱があります。 |
(34) 西鹿鳴越登山道の入り口。 |
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(35) 左の看板の拡大。 全行程ちょっと急ぎ足で約4時間ほどで、冒頭にも書きましたが経塚山はあとで車で訪れてもいいかなぁ、といった印象でした。 |