大分県の新分県ガイドにも掲載され、先輩方のHPを見てもこれはちょっと美味しそうな山だこと、と以前から狙っておりました。どのレポを見ても鎖場と鬼が作ったという壁のような階段、これはやはり登らなければ・・・ということで登って参りました。 国道210号を大分市から湯布院方面に向かい由布市役所(旧 庄内町役場)を左折、県道621号を黒岳方面へ約5km程行くと左側に「熊群神社参道入口」と書かれた看板があり、右に登っていくコンクリ舗装の道があります。今回はここから少し国道よりの道が広くなる所に駐車して登りましたが、コンクリ舗装を「神楽殿」までは普通車でも登ることが可能で駐車スペースもあります。ただし冬季で凍結が予想される場合は県道に止めた方が無難かもしれません。 また、神楽殿より上、数百メートルはコンクリ舗装されていますが、その上は4WDの車高の高い軽でも厳しいかもしれません。 神楽殿からは一応、車が通れるくらいの道幅ですがかなりの傾斜で、アキレス腱&ヒラメ筋が疲れます。特に最後の急坂は「見返坂」の看板があり、なるほど思わず急坂を振り返りたくなります。逆に、ここを通過すると傾斜は緩やかになり数分で左に壊れかけた鳥居が見える分岐点があり、ここを右へ少し下るような石畳を歩いていきます。 左に水場を見ると間もなく熊群神社に到着します。今日は無人でしたが、社務所もあり屋根にはテレビアンテナもあることから比較的「宮司」さんが常駐しているようです。 さて、熊群山の神髄はここからです。社務所の手前に石段があり、登山口の由緒によれば鬼が作った九十九段の石段だそうで、あちこちに同様お話がありますが、聞きしに勝る壁のような階段です。最初見た時は「冗談でしょ」、「下る時は大丈夫かなぁ・・・」と感じ、それをフォローするように階段の真ん中にロープが設置されています。登り始めるとそれほどでもありませんが、上の階段に普通に手を掛けながら登る(本当なら「昇る」ですが・・・)ことができるところがこの石段の凄いところです。途中、左に曲がりほぼ同様な階段を登ると「上宮」です。ここまで概ね1時間です。 「上宮」の前を通り、裏に回ると鎖のある斜面を登っていくと鎖場です。かなり太い鎖で「おーっ、ここかぁ」と見上げると20m位の崖です。最初はちょっと滑りやすいですが、それなりに足がかり手がかりがあります。でもって、太い鎖場で終わりかと思ったらしばし、鎖場が続きます。険しくはありませんが、鎖やロープが無いと危険なルートではあります。特に、今回、日陰には雪があったので余計に緊張を強いられました。ここを抜けると開けた場所に祠があり、ここが恐らく最上宮のようで、このあたりからは景色も良好です。 ここから先は登りも緩やかになり、雑木林の中のテープと踏み跡を頼りに歩くことになります。少し回り込む感じで最後は植林地帯に入り、本当に山頂に向かっているのか少々不安になりましたが、山頂はひっそりと設置されています。最後はちょっと尻つぼみの感じもしましたが、トータルで見た登山道の面白さはなかなかの内容でした。 |
ア ク セ ス |
@国道210号を大分市から湯布院方面に向い、由布市役所(旧 庄内町役場)で左折、県道621号を黒岳方面に5kmほどで神社入口に着きます。 A神楽殿まではコンクリート舗装で車でのぼることが出来、数台の駐車スペースがあります。 |
総合 評価 |
登山道 | 標識 | 山道 展望 |
山頂 展望 |
自然 | 被写体 | 体力 | 携帯 | GPS | 駐車場 | ロープ | 赤テープ |
5 | 5 | 3 | 3 | 2 | 3 | 3 | 2 | ? | 2 | 3 | 3 | 5 |
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(1) 画像の奥が阿蘇野、黒岳方面になります。県道621号線。 |
(2) 「熊群神社入口」の看板がある場所を右に登っていきます。小屋の中には熊群神社の由緒が書かれた看板が置いていました。 |
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(3) 杉林の中の林道を5分程歩くと休耕となった棚田が表れます。 |
(4) 田んぼを過ぎると神楽殿があり、車はここまでが無難です。 ここから熊群神社まで20分の看板がありますが、意外と悪路で30分程度です。 |
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(5) 車が通れる幅がありますが路面はかなり荒れていて勾配も急です。 |
(6) 「見返坂」の看板を通過すると坂の勾配も緩やかになり、間もな熊群神社に着きます。 |
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(7) 途中で左には壊れ掛けた鳥居と右に石畳があり、今回ここを右に進みます。少し下り気味です。 |
(8) 北宮 |
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(9) 水場。 |
(10) 水場を過ぎると間もなく熊群神社です。手前左側には有名な石段があります。 |
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(11) 鬼が作ったという階段。本当に壁のような石段。 途中で直角に左折しこれを登ると上宮です |
(12) 上宮。前を矢印の方向に進み、数分登ると鎖場到着です。 なんと、ここでおみくじを引くことができます。30円なり。ここまで登るだけでも価値があるような気がします。 |
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(13) 鎖場。20m程の崖です。 |
(14) 鎖は結構太く、鎖というより鉄の支柱といった感じです。 |
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(15) 太い鎖だけかと思いきや、まだまだ鎖場が続きます。 |
(16) 祠の奥の踊り場です。ここまで登るとやや傾斜も緩やかになります。景色もまずまずです。地図の「6」あたりです。 |
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(17) 山頂に向けて雑木林の中の踏み跡とテープを捜しながら山頂に向かいます。 |
(18) 植林の中にある熊群山山頂。 |