いきなりの急登には疲れました・・・

 この前から大船山の未踏ルートを歩いていますが、南尾根ルート(展望台ルート)を歩いていたとき時に気が付いたテープの文字「立中山→」です。それも、かなり山頂に近い場所で「相当」気になっていました。普通に考えると鉢窪に降りてそこから立中山では、と予想しました。そんでもって、先日長崎で同行したエミリーさんから鉢窪から直登コースに挑戦したレポと南尾根ルートの途中から佐渡窪へ降りたとの報告を受け、頭の中を整理して新しいルートを試みました。

 最初は佐渡窪から大船に登り、下りに「立中山へ→」テープから鉢窪へ下ろうかと思いましたが、さすがに登りも下りもお初のルートはちと欲張り過ぎかと思い、とりあえず「立中山→」テープから鉢窪、立中山へ、余裕があれば佐渡窪から登山口だけ確認することにしました。

 まずは、先日歩いた南尾根ルート(展望台ルート)を使い大船山を目指しました。途中、本日下山に使用する予定の「立中山→」の場所で休憩を兼ねて、少し入口の奥を確認を兼ね歩いてみると、やや藪こぎチックな印象ですが目印はありそうです。その後、山頂手前看板の有る場所で休憩して、看板の柱のテープを見ると「鉢窪ガレ場→」の表示があり踏み跡を20歩ほど歩いてみるとガレ場がありその奥には鉢窪が見下ろせます。妙にこちらのルートに心惹かれ、当初の計画とはちと異なりここを下ることにしました。

 とりあえず大船山に顔を出し、終盤に近づきつつあるミヤマキリシマを眺め、初夏の香する緑の景色と青空を眺めながら、あんパンをはみ、混雑し始める前に出発しガレ場の入口でコーヒーを飲み出発です。以下、鉢窪ガレ場ルート(仮称)の様子です。

 最初はルートの名称のとおりガレ場です。あまり目印はありませんが岩を避けて歩くと共に、小さいケルンがあるのでこれを見落とさないように下っていきます。グループで下る(登る)ときは落石に注意が必要です。15分ほどで灌木帯に入ります。ここから目印を探しながら歩きます。途中、ケルンを積んだ岩があり振り返ると、山頂方面が見える場所がります。この先で少し目印が解りにくい場所がありますが踏み跡、藪の状況を判断しながら進むと左側に鉢窪近くまで流れた土石流跡が見えるようになります。ここまで来ると道も目印も明瞭であとは普通の登山道です。

 ほぼ、道がフラットになると小さい広場に飛び出し、鉢窪の原っぱまで目印が付けられています。林床地帯から広場に飛び出してた時、初めてこのコースを使用する場合、コースを鉢窪の原っぱから歩いてくると結構解りにくいかもしれない、と感じました
ちなみに、鉢窪の原っぱに赤いテープが横切るように付けられていますが、これが鉢窪ガレ場ルートへの目印です。

 難なく、鉢窪ガレ場ルートを下ることが出来たので、もう一つ頂いていた宿題「佐渡窪から大船南尾根ルート」の確認です。この情報を頂いたときに感じたのは佐渡窪から南尾根ルートの途中で合流するのでは、と想定しました。
 確かに、佐渡窪の奥に目印があり林床地帯に入るとかなり密に目印が付けられていたので、これに従って歩いていくとそろそろ尾根を目指すはずだが・・・と思いながら進んでいくと、なんと鉢窪へ進んでいました。しばし考えましたが、さすがに2回も立中山は歩きたくねぇ〜、ということで適当な場所で引き返しましたが、これもかなりはっきりした踏み跡がありました。逆に、鉢窪方面から南尾根を目指す谷付近には目印も何もなく謎は残ったままです。

 個人的な感想として、南尾根ルートがあれば、佐渡窪から大船山に登る理由が無いような気が・・・逆に、鉢窪から佐渡窪へのルートは合理的でもあり妙に納得しました。
 (2009.6.14)
 
 翌週(2009.6.20)、再調査した結果、上記感想はあっさり裏切られ佐渡窪から別ルートがありました。そしてそのルートは鉢窪を通らず立中山へ続いていました。レポはこちらから。

  登った高さ 1,200m程度   歩いた距離 12.9km   所要時間(休憩時含) 450分位  
 

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
沢水登山口 0.大船山 120
1.鉢窪ガレ場へ 2.ケルン 15
2.ケルン 3.小広場 40
3.小広場 立中山 30
立中山 鉾立峠 10
 ※鉢窪ガレ場ルート 1〜4

 ※1〜2はガレ場で注意が必要です。

 ※途中、佐渡窪から別コースを探し歩いたので、鉾立峠までの所要時間を記載しました。

     


 (1)
 地図「1.鉢窪ガレ場へ」
 山頂まで10分程度の場所です。看板上の黄色テープに「鉢窪ガレ場へ」と書かれています。
 





 (2)
 ガレ場の上から覗き込んだところ。○が地図「3.小広場」点線が立中山方面に向かう道です。




 (3)
 ガレ場にはこのようなケルンがぼちぼちありました。




 (4)
 地図「2.ケルン」
 ガレ場が終わり少し低灌木の中を下るとケルンがある岩があり、頭上が開けます。振り返ると山頂方面が見えます。




 (5)
  地図「2.ケルン」で振り返ったところ。




 (6)
 林床地帯に入ると相当、快適でした。踏み跡、目印はしっかりしています。また、左(下る場合)には土石流のあとがあります。




 (7)
 おおむね、フラットになった場所でもケルンがあります。




 (8)
 地図「3.小広場」
 鉢窪の原っぱに出る前にあり、直径20m前後かなぁ・・・。
 丸印のところから出てきました。



 (9)
 
写真(8)○印のアップです。




 (10)
 鉢窪ガレ場ルートのイメージです。 



 

 (11)
 ここからはスナップ。
 中岳周辺は良い感じでピンクになっていました。




 (12)
 大船山
 


 (13)
 北大船方面




 (14)
 三俣山方面



 (15)鉾立峠にて