いきなりの急登には疲れました・・・

 数年前、大船山山頂で雑談していると「鍋割峠」付近から大船山に登るルートがあるらしい、との情報を聞き一度この辺りかなぁ、と鍋割峠あたりからチャレンジしましたがあえなく撤退、そのまま数年が経過しました。ところが、昨年職場の先輩がそのルートを歩いた、とのこと。おおまかな取り付き場所を聞いておいたので、今年の春以降に登ろうと考えていたところです。
 今回はミヤマキリシマ鑑賞を兼ねて歩くことに。新しいルートかなぁ、と思っていましたが実は以前から使用されていたらしく、どちらかというと復活道といったところでしょうか。林床地帯では登山道ははっきりしていました。目印もかなり古いものもあり、看板も新しいものが有る一方で古いものもありました。看板には「展望台ルート」と書かれていましたが、自分としては「南尾根ルート」の方が解りやすいかなぁ、と感じました。
全体の印象としては、フラットあり、急登あり、林床地帯、展望台等々変化に富んだ渋いルートです。道は部分的に踏み跡が弱くなっているところもある反面、目印はロングルートにも関わらずこまめに付けられていること、最近設置されたと思われる小さい看板も「→」と「山頂までの時間」が書かれていて参考になりました。

 ルートの入口は地図にも示していますが、少し登り始めたあたりでルートが谷を渡るときに両側にロープを張った場所があり、ここが取り付きで最初は谷に沿って登ります。取り付き始めは目印が少なく感じますが、ちょっと奥に行くと目印は密になります。
 途中、杉林の中を歩きますがここを過ぎ、左側の尾根に取り付き、ここは里山のような直登の急登で一気に250mほど高度を稼ぎます。次第に、傾斜が緩やかになると岩場がありここに登ると、これまで登ってきた尾根と今から大船山を見渡せます。岩場の上には登ることが出来そうでしたが、落ちると洒落にならないので辞めておきました。

 再び、林床地帯を急登ではありませんが着実に登っていきます。途中にはシャクナゲがあったり、岩場等があります。次第に山頂に近くなるとまたも展望が良い岩場がありますが、すぐに林床地帯へ突っ込んでいきます。最後はミヤマキリシマに覆われた道になりザック等がひっかかり少し歩き難くもありますがこれも僅かで、山頂直下に飛び出します。
 沢水登山口からほぼ3時間。取材、記録、プチボッカ、軽装で登ることに専念すれば2時間半ぐらいでは、と思います。
 なお、本ルートを登るに際し、先輩の記録にも書いていますが山慣れた方とご同行すること、目印を確実に確認しながら登ること、ガスが出そうな天気の場合は避ける、等の注意が必要かと思います。

【ミヤマキリシマ情報】
 速報でも報告しましたが、再掲します。
 歩いたルートは沢水〜大船山〜立中山〜白口岳〜鳴子山〜沢水です。まだ、ミヤマキリシマの群落がある平治岳、北大船あたりはもう少し先ですが、思っていたより開花は早そうです。以下、概況です

 大船山山頂  ほとんど咲いていません。虫害には気が付きませんでした。
 北大船    ぽちぽち咲いているようです。
 平治岳    以外と咲いていそう・・・望遠レンズで撮影
 立中山    満開状態。早い株は花が痛み始めていて見頃でした。
 白口岳    ポチポチ咲いていました
 鳴子山    まずまず咲いていました。
        オオヤマレンゲの蕾は少なそう。蕾は1cm位でした。

 あくまで私感なのであとは速報の写真で判断して下さい。 
(2009.5.24)

  登った高さ 1,400m程度   歩いた距離 13.5km   所要時間(休憩時含) 500分位  
 

出発地点   到着地点 所要時間
(分)
沢水登山口 1.くたみわかれ 20
1.くたみわかれ 2.取り付き 20
2.取り付き 6.展望岩 50
6.展望岩 9.大船山 60
  時間合計(休憩除) 150
  参考:全所要時間 180
 

@ 累積標高 900m位
A 歩いた距離 5.4km位
※沢水登山口から大船山山頂までです
     


 (1)
 地図「1.くたみわかれ」
 





 (2)
 「→」が書かれた岩がありここから数分で取り付き場所となります。

 (3)
 地図「2.取り付き」
 本来の登山道は左に登っていきますが、両側にロープが張られた谷をがあり、谷に沿って進みます。10mほど歩くと目印が目に付くようになります。



 (4)
 本来の登山道は(3)の場所から石垣が見え、こちらに登っていきます。

 (5)
  間もなくケルンがあったりします。




 (6)
 このようなプレートがこまめに設置されていて、結構参考になります。




 (7)
 地図「3.杉林」
 この辺りだけですが、杉林があります。




 (8)
 地図「4.看板」
 別にこのような看板もあり。この看板には「展望台ルート」と書かれています。個人的には「南尾根ルート」が解りやすいかなぁ、と思っています。



 (9)
 
大岩の上を歩く場所もあります。ちと踏み跡が見にくくなるので目印を確認しながら歩く必要があります。




 (10)
 地図「6.挟み岩」
 ここまでは岩が目立つルートですが、ここを過ぎると少し景色が変わります。

 

 (11)
 シャクナゲなんかあったりします。




 (12)
 地図「6.展望岩」
 森の中から頭をだすような場所です。
 


 (13)
 時折、岩場に突きあたります。


 (14)
 若干、勾配がゆるやかになり静かな灌木の下を歩きます



 (15)
 地図「7.看板2」
 この看板の近くに、さらに別のルートの表記がありました。
 宿題がまた一つ・・・





 (16)
 地図「8.展望岩2」
 写真の岩場からも景色が良好です。まもなく山頂です。

 (17)
 「展望岩2」から大山山頂を眺めたところです。




 (18)
 山頂直下、ここに出てきます。
 この手前はミヤマキリシマのトンネルに阻まれます。

 (19)
 大船山頂にはすでに数名がくつろいでいました。




 (20)
 山頂より。

 (21)
 ここからはいつものスナップです。



 (22)
 鉢窪付近から大船山 

 (23)
 鉾立峠。
 立中山のミヤマキリシマは満開状態でした。




 (24)
 白口岳山頂より

 (25)
 本日のくつろぎタイムの様子。
 



 (26)
 白口岳山頂。

 (27)
 鳴子山山頂から少し下った場所でもミヤマキリシマがちょうど良い感じでした。



 (28)
 イワカガミ。白口岳山頂にて。