雪もクラスト化し楽ちんでした〜

 今冬でまずまずの寒波の気配。ライブカメラで牧ノ戸を見ると駐車場は真っ白です。このくらいであれば祖母山系もきっと冬景色のはず。霧氷見物に祖母山〜古祖母山を歩くことにしました。尾平登山口に6時前に到着、少し明るくなりかけた頃から歩き始めると稜線に掛かったガスの下にはうっすらと白い雪化粧した山肌が覗いています。

 木々の合間から朝陽に焼ける尾根を見上げながら高度をあげていくと標高1,000mを越えた辺りからうっすらと枯葉を覆う積雪が見え始め、足下も霜柱が立っているようで足を踏む度にサクサクと気持ち良い音がします。標高1,400mの宮原分岐の手前付近からスズタケが雪の重みで登山道に倒れ込んでいますが、大したこともなかったので合羽を羽織ること無く宮原まで登り上がり、上を見上げると真っ青な空と霧氷のコントラストに息を飲みました。

 あとで祖母山山頂から観察すると縦走路付近では概ね1,400m前後から霧氷が出来ていたようで、成長ぶりはその後、祖母山頂付近で見上げた物に比べると小さかったですが、やっぱ見上げる霧氷はええな〜
 以前は、宮原から祖母山頂の間はスズタケが縦走路に迫っていたので、スズタケをかき分けながら登らなければなりませんでしたが、この区間はかなりスズタケを伐採してくれたお陰で、スズタケラッセルはほとんどありませんでした。

 今回、スズタケの猛攻を受けた場所は祖母山頂手前、国見峠からの道と九合目小屋からの道が合流する少し手前、祖母山頂〜障子岳の間で点々と、特に、「ミヤマキリシマ公園」、障子岳手前は結構大変でした。そんなこんなで、軽く古祖母山まで歩くと言ってみたものの、祖母山系冬期特有な事情もあり結構なアルバイトになりました。
 雪の量は山頂付近で5〜10cmと歩きには支障ありませんでした。アイゼンはどうかというと祖母山頂周辺は凍結している箇所が多く、軽アイゼン位念のため持参しておいた方が無難です。

 山頂に10時前に到着するも山頂を覆う積雪に誰の足跡も無く思いの外の一番乗り、空は快晴の青、木々には霧氷、障子岳への縦走路にはガスが流れ込む景色と贅沢な一時でした。そろそろ出発しようとした頃に、北谷から1名登ってこられ、実際にお会いしたのはこの方のみ、その後、古祖母山に向かう途中に今回二人目の出会い、といっても足跡だけですが、尾平越から障子岳をピストンされたようです。

 障子岳へ。前述したように、途中はスズタケラッセルに加え、適度に溶けた雪や落ちてくる霧氷で手袋が濡れ、本来、ゴア製のオーバーグローブなのでそんなに濡れるはずないのですが、内側がびっしょり濡れてしまいました。おまけにカメラカバー(といっても買い物袋)の中まで濡れてしまい、ちょっとカメラがピンチな状態となりました(-_-;)  なんとか、タオルなどで拭きながら事なきを得たところです。障子岳に着く頃から、天気も今ひとつ、写真を撮るのも大変な状況だったので、祖母山〜古祖母山の間の写真はほとんどありません。

 土曜日は寒気も緩む予報通り、祖母山を下り始めた頃から日当たりが良い場所は落ち始め、古祖母山から先はほとんど無くなっていました。今回、雪が無い時期の感覚で「古祖母山まで歩こ〜」の軽いノリで考えていましたが、雪があったことに加え、着替えたり、濡れた手袋の始末やらで意外と時間が掛かってしまいました。
 それでも、祖母山までは豪華霧氷林を堪能できたことを考えれば、贅沢な1日でありました。

 さて、この時期恒例の歩数計。本日のコースでどの位だったか、というと32,000歩ほど。11時間ほど山の中にいましたが、意外と歩数は増えないです・・・。ちなみに、祖母傾1日縦走は75,000歩で比較すると軽装で走るためか距離の割には歩数は少ない印象です。



 






 (1)登山口から見上げた夜明け前の稜線
 





 (2)標高1,000mを越えるとうっすら積雪が枯葉を覆っていました。
 





(3)登山道から。





(4)宮原分岐点の広場で見上げた霧氷。





 (5)縦走路。




 

 (6)縦走路から見える祖母山頂方面はガスが流れ込んでいます。





(7)馬の背付近から。





 (8)九合目小屋の周囲も真っ白です。


 


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 (10)自分の後ろに足跡が出来る・・・当たり前か〜




 

(11)山頂が近くなると霧氷も大きくなります。





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(13)振り返って前障子





(14)テン場。





(15)この分岐から九合目小屋方面がちょっとラッセル。





(16)斜面の方向もありますが、概ね1,400m以上で霧氷です。





(17)山頂は足跡一つありませんでした。





(18)山頂から縦走路方面へ。





(19)別角度から山頂。





(20)山頂から大障子岩方面。





(21)障子岳山頂。この辺りから天気もイマイチ、手袋は濡れちょっとテンション下がり気味・・・





(22)古祖母方面はガスで見晴らしは今ひとつ。





(23)土呂久分岐。見た目より霧氷は落ちています。





(24)古祖母山頂で大休止。本日のお菓子。
背景はカップが倒れてこぼれたキャラメルマキアートと乾燥中の手袋でした。






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(27)下山後、尾平より。





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