雪もクラスト化し楽ちんでした〜

【きっかけ】
 思い起こせば1年前。長崎隊、しゅぷ〜るさんの4人でメンノツラ経由で祖母山に登り、夜は小屋番さんが加わり、静かな夜の静かな宴会中に、小屋番さん個人情報を聞き取り調査したところ、来年の3月で還暦を迎えることが判明し、それでは来年その時期に還暦祝いをしよう、となりそのことをメモしておきました。
 そのメモ帳を先日、使い切った時、そーいえば、と思い出しメモの内容を確認、その時に参加した方々に「祖母山9合目小屋で還暦祝いツアー」の案内メールでお誘いするとともに、小屋番さんにも「還暦祝いをするので」、と小屋の予約を含めメールをしたところ、小屋番さんからも当日は小屋に登る、との返事を頂くとともに音楽のプレゼントがあると有り難い、とのことだったので今回参加頂く方にお伝えしました。

【事前準備】
 せっかくの還暦祝いだったので、やっぱ、横断幕、ケーキはいるかな〜、と考え横断幕は作ったのですが、問題はケーキです。
最近はコンビニのケーキも予想以上に美味しいのですが、やっぱホールケーキでしょ、と、地元の美味しいケーキ屋さんに行って、ちょうど良い18cmサイズがあったので、店員さんに「明日、食べるけど賞味期限は大丈夫です?」、店員さん曰く「イチゴの果汁がケーキににじむので出来れば今日召し上がって頂いた方が・・・」とのこと。結局、丸いケーキは諦め果物が載っていないボックス型のケーキにして、数字のローソクを付けてもらいました。

 その他のスペシャルメニュー(自分達用)として、昨年しゅぷ〜るさんから「宮崎牛」の提供を受け、フライパンで焼いて食べると絶妙に美味しかったので、それならば今回は地元「豊後牛」と、大分県産裸麦の焼酎、ビールは恒例のエビスです。また、そよかぜ姉さんからはお土産を兼ねた5年物の「久米仙」と飲み物には事欠かない量であります。さらに、そよかぜ姉さんが夕食として「長崎やきうどん」の提供を頂き、この食事に小屋番さんにも加わって頂きました。

 また、音楽のプレゼントを、と要望があったので、小屋番さんの好みは解らんし、自分の好みで人が聞きそうに無さそうな「吉田美奈子」、「大貫妙子」、ぼちぼちメジャーな「山下達郎」、ジャスピアノの「小曽根真」を持参しました。CDなんて10年以上買っていないので古いのですが・・・今聞いても、吉田美奈子は凄い、けど独特の声質と音楽性のため積極的に勧めたりはしません。

【いちおう山の話】
 今回、どのルートを登るか何度となく協議を重ねた結果、白水から八丁越を経て体力があれば大障子経由で祖母山へ、翌日は神原を下ることにしました。今回、白水〜八丁越は2008年の秋に登って以来4年ぶり。正直、記憶力が乏しい自分にとって断片的な記憶はありますがお初のルートと同様です。今回は長崎隊3名、自分を含め4名のパーティです。

 下山ルートとなる神原登山口の駐車場に車をデポして白水(しろうず)から取り付きます。登山口となる箇所には立派な看板が設置されているので迷うことは無いのですが、切り倒して間もない杉の木にいきなり阻まれ、、ケーキを無事に山頂まで担ぎ上げる今回の大きなミッションの一つがいきなり壁にぶち当たりました。なんとか倒木地帯を通過すると今度はいきなりの急登となり、なんだか障害物競走の気分です。

 基本、踏み跡が弱いルートですが目印があるので迷うことはありません、と思ったのもつかの間。なんだか、目印が少なくなったな〜、と、でも、以前通過したような沢に出たし大丈夫か〜、でも場所の確認だけしておこうと思ったのが不幸中の幸い。ルートから外れていました。やっぱり、目印が無くなったのには理由があったんだ〜、と考えながら、尾根の取り付きに戻ると、「大障子岩→」と書かれた立派な看板が!!8個も目ん玉があったのになんで見逃す!と言いながら再び尾根の急登を登っていくと、以前歩いた沢に出ました。

 ここから、さらに傾斜は増すとともに山も野性的に祖母山らしくなっていきます。なんとか、八丁越にたどり着き当初、元気があれば大障子岩の予定でしたが、だれも一言も口に出すこと無く、すかさず祖母山方面に向かいました。が、結構祖母山が遠くに見えるのであります。途中で昼食を挟みながら祖母山9合目小屋に着いてのは16時頃。小屋を覗くと宮原で合流した二人組に加え、すでに出来上がった4人組が倒れていました。自分たちは、少し休憩して祖母山頂へ向かい自分は夕日を待ち18時頃まで山頂で粘りましたが昨今のPM2.5(当日は日田市で基準値を超えました)に加え黄砂が加わり、さっぱりの景色を後にしていざ宴会場へ〜、いえ9合目小屋へ。

【宴会】
 山頂で「まじめ」にそよかぜ姉さんと式次第を検討。小屋にもどりまずは横断幕を張る前に他の2パーティーの皆さんに、今回のきっかけと本日の還暦祝いについて説明し、気持ちよく賛同を頂き、若い4人組の方に横断幕の設営を手伝って頂きました。食事の準備をする一方で、ケーキの状態を確認すると気を遣っただけに無傷!!でした。早速、ローソクを立て「ハッピィーバースデイ♪」を合唱後、小屋番さんが立ち上がりお礼の言葉を頂きました。

 その後は、それぞれのパーティが宴会モードに突入。福岡二人組はビールにウィスキーのボトル、長崎4人組は大鍋でカレー、当方はといえば堅焼きそば、豊後牛の焼き肉、アルコールは40℃の久米仙、麦焼酎、日本酒と、我がパーティが一晩で飲むと轟沈してしまう量です。しかも、山馬鹿さんは気が付くとすでに撃沈・・・適当に各パーティが入り乱れ始めまして異様な盛り上がりを見せ始めました。

 それぞれのパーティと「どこから来た?」とか「長崎のどこね?」とか言ってると、そよかぜ姉さんが「え〜!!」。
 なんと息子さんの職場の山好きの4人組だといことが判明。そよかぜ姉さんがすかさず両手をついて「いつも息子がお世話になっております」と、瞬間、母親になりました。世間はチョー狭い!?

 ところで久米仙は直前にミネラルウォーターをコンビニで購入して空にしたものに入れていたため、どう見ても水です。福岡の方が持参したウィスキーに水のつもりで「久米仙」で割っていました。が、彼は大丈夫ですと言いながら飲んでると次第に呂律が怪しくなり・・・とにかく今回もよく飲みま、夜は更けていきました。

 翌朝、出発の準備をしていて、横断幕を張ったままだったので、基本ゴミになったらいけないので持って帰るつもりで、小屋番さんに「どーしましょう?」と聞いたら、「今年1年有効なので何かの機会に使うので・・・」ということで記念にお預けしました。

【翌日・・・】
 天気予報どおりガス。下り始めはしばらく雪が溶けてべちゃべちゃになった神原ルートを下りました。途中からは道も乾き気持ちよい登山道を下っていきます。駐車場には10時半頃には到着。長崎隊の皆さんとは恒例になっている市内の温泉、昼食はとり天をご一緒しました。

 今回は、自分の記憶とメモが発端となったツアーでしたが、快く参加して頂いた皆様、さらにそれぞれのパーティの目的があったにも関わらず、気持ちよく賛同していただくとともに盛り上げて頂いた福岡のお二人、長崎の4人組の皆様、中高年の企画を暖かく見守って頂き本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。 



 






 (1)いざ出発!初日の天気はまずまずです。
 





 (2)が、いきなり伐採された杉に阻まれます。ケーキは大丈夫か〜?
 





(3)この看板から急登が始まります。





(4)杉林の急登






(5)沢にて




 

 (6)まだまだ急登が続きます。





(7)もうすぐ八丁越。





 (8)八丁越直前のブナは手招きしているよう


 


(9)鹿ノ瀬の景。モデルは山馬鹿さん。





 (10)気持ち良い縦走路




 

(11)縦走路より天狗岩方面





(12)山頂より。今ひとつすっきりしない天気です。





(13)間もなく日の入り





(14)小屋番さんの還暦祝。





(15)豊後牛〜 
奥は堅焼きそば〜






(16)翌朝はガス





(17)神原ルートを下ります





(18)5合目小屋にて





(18)駐車場に到着





(19)長崎4人組、福岡二人組の皆様、ありがとうございました〜