雪もクラスト化し楽ちんでした〜

 先日、祖母傾・大崩の地図を眺めていて、はたと気がついたのは檜山と犬流分岐の区間を歩いていないことに気がつきました。その地図の中では他にも歩いていないルートはたくさんありますが、やはり主要県境ルートは外すわけにはいかない、ということと昨年、夏木山に登った時だったと思いますが、大鋸小鋸のルートが危ないので整備をした、と趣旨のことを伺ったのでそれなら、杉が越から夏木山まで歩いてみよ〜、的な感じで歩いてみました。

 問題は、久々に歩くルートで、加えて時間表示が怪しいことが以前から指摘されている、この区域の地図。以前、杉ヶ越から檜山まで歩いた時の記録と地図の時間を比較すると明らかに地図の方が早く、今回もこの区間では地図に追いつきませんでした。
 そんなことで新百姓山〜夏木山の時間が読めないのであります。某社ガイド地図では新百姓山→夏木山で3時間10分、夏木山→新百姓山で3時間、往復計6時間10分。また、新百姓山山頂付近でみた看板には「夏木山4時間」、「五葉岳6時間」と、も〜訳わからん状態でありまして、そこで新百姓山を8時過ぎに出発して11時までに夏木山に着かなかったら撤収することを決めて新百姓山を出発しました。

 杉ヶ越から登るのも久々で、夜明け前に準備を始めほぼ夜明けと同時に歩き始めました。尾根道に上がると朝日が差し込み始め祖母傾や大崩の山々も朝日に照らされ始めました。が、朝一は寒く、足下はガチガチに凍り付き靴のグリップは良く効きました。
あまり何も考えずに登りトンネルそばの登山口から約70分で山頂。結構、頑張ったつもりでしたが、ほぼ地図の時間と一緒でちょっとがっかりです。新百姓山で一息切れ、先ほどの行程を考えたところです。結果、新百姓山から夏木山までハプニングもありましたが2時間半と自分の方が早かったのですが、複数人のグループであれば途中のロープ、ハシゴ場等々の通過を考慮すると3時間〜3時間半は見ておいた方が無難です。

 新百姓山〜檜山〜犬流分岐までの間は自分的には本当に好みの森で、帰る頃は雲に覆われてイマイチの天気でしたが、天気が良ければ写真ばっか撮って、足が進まなかったかもしれません。で、やっぱり時間が掛かったのは犬流れ分岐から夏木山の間で、目の前に夏木山が見えているのに、急降下しては急上昇の繰り返しでこんなんだったかな〜、と思いながら大鋸小鋸にさしかかりました。大鋸の前後は以前の登山道側は通行止めのロープが設置され、覗いてみると以前通過した時もやばそうな場所だな〜と感じていた箇所が完全に崩落していました。

 とはいえ新しいルートもかなり入念にロープを固定していますが、1番狭い場所をまたぐ時は思わず、お尻が緊張しました。が、ここにきて個人的な課題が・・・途中も、左膝にちょびっと痛みが走っていたのですが、瞬間的な現象だったので大丈夫、と思っていると夏木山を目の前にして痛みがひどくなり、夏木山登頂もさることながら、登山口から1番奥の地点で、帰れるんかい?
 とりあえず、夏用のシュラフとシュラフカバーと食料もあるし・・・と、その前にとりあえずテーピングしてみて駄目だったら引き返そうということで、痛いのは左膝ですがついでながら両膝にテーピングして歩き始めると、なんとか痛みは解消し、なんとか夏木山に到着することができました。

 当然のことながら、この時期ですから誰も登っておらず、山頂では簡単に食糧補給をして下山開始です。歩き始めると膝の痛みもさほど気にならず、相変わらずアップダウンの多い登山道を下っていきます。といっても半分は登っているような気がしないでもないルートです。結局、帰りは写真をぼちぼち撮りながら、踵の豆対策をとったり、膝をかばいながらと、2時間20分ほど。帰りの新百姓山で本日初のコーヒータイムでした。コーヒー、キャラメルマキアートを飲んで暖まり、ロイズのナッティバーを食して杉が越へと下りました。

 久々に歩いたルートでしたが、森の綺麗さに癒やされるコースを感じると共に、HPは木の写真ばっかになりそう、と想像しながら下山しました。(2013.2.17)


本日の核心部分とその周辺
 






 (1)縦走路の木々の間から見えた傾山。
 





 (2)看板。また、檜山までは青いテープが付けられていました。
 





(3)ブナ





(4)地図「1.新百姓山」
帰りはここでのんびりしました。







 (5)地図「2.檜山」山頂より。
左のピークが桑原山、右の鈍頂が木山内岳、
手前の低いピークが黒門山。




 

 (6)地図2.「檜山」山頂。
ここから先目印が少ないです。






(7)古祖母、障子岳も見えています。





 (8)地図「3.犬流れ分岐」
立派なブナが居ます。ここから先歩いたことがあるはずなんですが・・・



 


(9)振り向いて檜山。





 (10)地図「6.岩場」
大鋸の岩場。以前は右側を通過していましたが、
現在は緑色で強調したロープの方向から登ってきて、岩を股超します。





 

(11)写真左足がロープ側、右足は旧ルート側にあります。





(12)地図「7.2段ハシゴ」
夏木山近くのハシゴ場。右下のハシゴは固定されていません。
矢印は夏木山方面に向かっています。





(13)間もなく夏木山山頂。





(14)たった一人の夏木山。





(15)夏木山からは祖母山が見えました。





(16)





(17)地図「ヒメシャラの多い地帯」
有名なヒメシャラの美林地帯です。






(18)犬流れ分岐のブナを見上げて。




(18)最近、お気に入りのボールペン。伸ばすと芯が出てきます。
仕舞い寸法8.5cm、伸ばすと11cm。





(19)杉が越登山口にようやく到着。やっぱ1台でした。