雪の祖母山へいざ〜


 とりあえず、先週は里山&ハーフマラソンの週末だったので今週はのんびり雪が積もっているであろう祖母山に登ることにしました。あちこちの道路やライブカメラを見たり、17日は所用で福岡に出かけ夕方から大分に戻る途中八木山バイパスから飯塚にかけてかなり雪が降っていたので山はきっと雪、あとは量の問題です。
 アイゼンは当然持参するとして念のためアルミのかんじきを準備していきましたが、夜明け前うっすら見える雪の状況からそこまで深くないと思いアイゼンのみ携行して夜明け前に出発。ただし、天気予報はさも「ピーカン」みたいな印象でしたが、山頂周辺にはしっかりガスが掛かっていて、一応覚悟して登りました。

 900m付近から登山道にぼちぼち雪が見え始め、1,000mを越える当たりからは積雪が、そして1,200mを越える当たりから一旦溶けた雪が凍結して足下が滑り始めたので、アイゼンを装着。1,300mを越えると積雪が増えますが歩く支障にはなりません。それよりも一旦溶けかけた雪が凍り付いて、スズタケが登山道に倒れ込みそれをかき分ける、祖母山名物(?)「スズタケラッセル」で難儀します。特に、1,500m付近からは相変わらずでしたが、思ったほど積雪がなかったこともあり一昨年のようなひどい目には遭いませんでした。

 縦走路に出ると霧氷というより樹氷がびっしり。風が吹くと樹氷同士が当たる金属音というか木琴のような音がします。また、霧氷と違って氷が木々の枝に張り付いているため重量によりあちこちで枝が折れて登山道の上に落下していました。登るときはガスで陽射しが無かったのですが、宮原へ下る時間には陽が差すと樹氷はクリスタルガラスのようにキラキラと輝きさながら「クリスタルツリー」でした。

 山頂手前のはしご場もあちこち凍り付いていましたが思ったほど難儀すること無くスルーして山頂へ。ほぼ、同時期に到着されたと思われる方がいらっしゃったので少し話をしながら、ガスが晴れるのを待ちましたが、結局、晴れそうな様子も無かったのでQ合目小屋へ下り、そこで再び待機していると、時折雲が切れ始め青い空が見え始めました。

 あとは、宮原方面へ時折晴れ間が見え、白くなった祖母山を振り返りながら、目の前に着氷の重量でつり下がったクリスタルツリーが輝くのを眺めながら下山しました。
 
 掲示板にも記載したように先週、式場の企画ではありますが80歳を過ぎた嫁さんの両親の結婚式が行われました。若い二人の結婚式とは違い、老いたというより年を重ねた二人が結婚式を挙げる様子を思い返しながら、心地よい感慨の淵に浸かりながらずーっと歩いていました。

  






 (1)尾平より。しっかり山頂にはガスが横たわっています。





 (2)1,200m付近 だったかな・・・ 





 (3)1,300m





 (4)縦走路直前は相変わらずスズタケラッセルで難儀しました。





(5)着氷





 (6)縦走路にて。
 




 (7)同上





 (8)山頂直下のはしご場。





 (9)山頂。





 (10)





 (11)9合目小屋





(12)天場にて





(13)





(14)傾山方面





(15)祖母山を振り返って。





(16)大障子岩と樹氷。





(16)祖母山頂方面。





(16)クリスタルツリー





(17)同上





(18)宮原分岐。1,000m付近までアイゼンを付けたまま下りました。





(19)新しくなった吊り橋。