縦走路は野趣溢れる道でした   

 2010年12月に登った時、最初はこの北ルートから登る予定でしたが登山口周辺に着いた時刻はまだ、暗かったこともあり恥ずかしながら通過してしまい、七年谷ルート(仮称)から登ることになってしまいました。今回はリベンジというほど大袈裟ではなく、当初はここから取り付き桑原山から夏木山方面にテントを担いで縦走する予定でしたが、諸般の事情により単発で登ることにしましたが、結果的に歩いた印象ではテント泊山行でなくて良かった・・・と。

 北ルートは藤河内温泉方面手前の橋のたもとで、ちょうど真正面には普通車であれば4〜5台は駐車できるスペースがあります。今回は桑原山から万治越から林道方面に下る予定で、もう一台をデポする予定でしたが、なんと途中のゲートに鎖が張られ通行止めとなっていました。やむなくここに駐車し登山口に戻りました。ちなみに万治越から林道に出てゲートまで約40分かかりました。

 北ルートの登山口をちょうど7時に出発し急登をゆっくりと登っていきます。国土調査のピンクのテープが目につきますが、ルート案内は赤テープが正解のようです。途中、適度に看板が設置されています。出発して45分ほどで「5合目」の看板があり、時間的にもここで一休みです。それにしても急登でなんとなく稜線が見えるのですが、なかなか着かない・・・

 ルートが次第に南方向に曲がり始めややフラットな場所になると少しほっとできる森になり、綺麗な森を楽しみながら足を進めると両側に大きな岩がありなんだかゲートの様に感じなくもありません。ここを過ぎると切り開かれた「堀切」三角点(879.7m)を通過、西側の展望が開けます。ここを過ぎると地図を見てのとおり急登でほぼ真っ直ぐ直登し「ひーはー」言いながら顔で笑って、体はきしみながら登っていきます・・・というか笑うしかない。

 同じく、切り開かれた地積図根を通過すると最後の急登で倒木などがあり少し手こずるのと最後の岩場もよっこらしょ、といったところでしょうか。しかし、この岩場からの展望はなかなかどうして素晴らしく、七年山の山頂が狭くて展望もない地味な山頂なので、景色はここで楽しんでおくのがベストです。
 狭い山頂では転げ落ちないように山馬鹿さんが担いでくれた夏みかんでクエン酸補給です。

 ここから先は一度歩いたことがあるのですが、記憶はやや乏しくもあり、でも間違った場所、展望の良かった場所、綺麗な森などはそれなりに記憶があり、特に、桑原山へ最後の登りの直前の森は本当に気持ちよい場所で、ここで1泊したくなる森です。ここで、最後の急登に備えて一休みしながらブナやモミの木を新緑をしばし見上げておりました。

 ここから、桑原山まで約250mの直登を適度にジグザグに登っていく間もブナやミツバツツジを楽しみながら登っていきます。25分ほどで万治越からの道に合流し桑原山山頂に到着です。期待していたアケボノツツジはすでに散り始めなのか花芽が少なかったのか、豪華絢爛な株はごく一部でした。そのかわりなのでしょうかミツバツツジは真昼のネオンのように濃い紫色に輝いており、蕾も多く着いていました。

 山頂で30分ほど昼食タイムをとり、万治越経由で下りましたが、記憶はいい加減で途中フラットな場所があったような・・・と思いきや、地図を見れば分かることですがずーと激下りでした。

   登った高さ 1,150m位  歩いた距離 11.1km  時間 7時間15分(休憩、林道歩きを含む)

出発地点 到着地点 所要時間(分)
1.北ルート登山口 4.5合目看板 40
4.5合目看板 7.大岩 20
7.大岩 9.地積図根 50
9.地積図根 11.七年山 20
11.七年山 桑原山 120
桑原山 登山口 80
登山口 鎖のゲート 40
    時間合計(休憩除) 370
    参考:全所要時間(休憩含) 435

  


 (1)
 夏木山から見た本日の尾根ルートです。
 左側の小さいこぶが七年山です。
 




 (2)
 地図「1.北ルート登山口」
 藤河内温泉手前の橋の手前の登山口と看板。
 ○が登山口の看板です。

 (3)
 写真2のアップ。最初は右の広い道をちょっと歩くと左上に取り付くテープがあるので見落とさないよう・・・




 (4)
 地図「2.看板」
 この付近は伐採されていて少し景色が見えました。
 この辺りから主に杉林となります。
 

 (5)
 こんな感じもしくは雑木林と杉林の境を歩くイメージです。




 (6)
 地図「4.5合目看板」
 標高670m位です。
 

 (7)
 地図「7.大岩」
 両側に大きな岩があります。この手前から緩斜面の雑木林となり、ちょっと雰囲気が変わります。

 


 (8)
 進路がほぼ南となったあたりの様子です。

 

 (9)
 地図「8.堀切三角点」
 4等三角点ですが、最近周囲を伐採されたようで西側の景色が開けています。




 (10)
 同左三角点を過ぎた急登です。写真では分かりにくいですが雑木林にも関わらず、真っ直ぐ斜面を登っていきます。

 (11)
 地図「9.地積図根」
 ここも伐採されていますが、景色は無しです。




 (12)
 地図「10.岩場」手前の急登で風倒木を避けながら登っていきます。
 少し登って振り返ると傾山方面の景色が優れます。七年山山頂は景色が無いのでここで楽しんでおくのがベターです。 



 (13)
 傾山方面。下には奥迫林道も見えます。





 (14)
 地図「10.岩場」
 難しくありませんがロープがあるので助かります。ここを越えると間もなく山頂です。

 (15)
 岩場を登るそよかぜ姉さん。

 


 (16)
 地図「11.七年山」
 地味で狭い山頂で一休みです。
 

 (17)
 ここからは七年山から桑原山までのスナップです。
 地味に危ない箇所も・・・ ここも滑るとかなり下まで行っちゃいます。
 七年山から桑原山までの詳細ルートはこちらから。



 (18)
 縦走路の中で最も展望が良い場所です。

 (19)
 こんなヤセ尾根が続きます。





 (20)
 桑原山手前の1161mピークを過ぎると道もたおやかになり木々のサイズが大きくなります。




(21)




(22)フラットな場所でテント泊したくなる場所です。




(23)桑原山に向かって最後の急登を登ります。




 (24)
 スポットで咲いていたアケボノツツジは強烈に色が濃く、最初はミツバツツジかと思いました。




 (25)
 山頂。これで5回目かな〜

 (26)
 大崩山方面。





 (27)
 今が盛りなりのミツバツツジ

 (28)
 万治越から林道に降りついた所。




 (29)
 同左の場所から約40分で鎖のゲートに到着です。
 お疲れ様でした〜
 

万治越からの下りにて