雪もクラスト化し楽ちんでした〜   

 山馬鹿さんと自分が今月揃って目出度く半世紀を迎えることから、勝手ながらいつもの皆様と祖母山で「二人合わせて百歳誕生パーティ」の開催を計画、最初はhirokoさんご夫妻、そよかぜ姉さん、山馬鹿さん、自分の5人の予定でした。が、途中でタイトルが「3人合わせて百四十歳誕生パーティ」となり、宴会中は「4人合わせて概ね二百歳パーティ」に・・・と。
 そしてき記念すべき山行、皆さんが登ったことが無いルートということで「メンノツラ谷」を詰めることにしました。

【プロローグ】
 昨年の5月に遡ります。アケボノツツジ開花調査のため、尾平から祖母山に向かっているとき尾平越で縦走中の女性二人組とお会いしました。その方たちと会話を交わす中で、「上畑から上祝子」まで縦走の計画をしているとのこと。
 その縦走については傾山から向こう側の水場が乏しいので結構難しい、と聞いていたこともあり、自分としては難しい、のつもりで間髪入れずに「無理」と発言。自分の記憶は定かではありませんでしたが、改めて今回確認すると、同じ会話が繰り返されたので、「このおっさんとこれ以上話しても無理」と、判断したらしく気まずい状況でその場を離れました。

 その後、別の方から「その方は、しゅぷ〜るさんですよ」と、教えて頂いたのでブログを拝見しその山行歴と「上畑から上祝子」の計画に対する取り組みから、自分の言動に対する態度に納得するとともに、その後ブログで「上畑から上祝子」まで縦走したことを知りました。その際、お詫びの気持ちも込めて「おめでとう」を伝えたかったのですが何故かブログに上手く書き込めませんでした。
 最近のブログでしゅぷ〜るさんの誕生日が2月との記事に二つのお祝いを書き込めたので、今回の企画にお誘いした所、快く参加の返事を頂き「3人で・・・」のタイトル企画となりました。

【メンノツラ谷】
 そよかぜ姉さん、山馬鹿さんは昨年夏に登りかけたのですが、増水していたため登山届ポストのある地点で徒渉が難しいと判断して撤収、しゅぷ〜るさんは初めてのルートです。自分は3回目ですがメンノツラ谷は明瞭なルートが無く目印を確認しながら登っていくため予想外に時間がかかり、初めてだと体力もさることながら思いの外時間がかかることで精神的に疲れます。

 今回は登り始めた時間が10時前。日没までゆっくりあること、雨後で川も増水し滑りやすいこと、さらに谷から上も足元が滑りやすいためペースを上げずにアルバイトしますが必要以上に体力を消耗しました。途中、谷が開けた場所、7合目前先の苔むした場所等々で休みを入れながら登っていきます。
 12時近くになると恒例の「腹減ったコール」が始まり、そよかぜ姉さんが「腹減ったコールが始まってからなかなか食べさせてもらえんのよね〜」と、すかさず、しゅぷ〜るさんが「13時になると止まります」と宣言。昼食を予定していたポイントには12時20分頃に無事到着、お茶を沸かしガソリン補給タイムです。

 谷から松尾尾根に登る所はズルズル状態、尾根に登り上がった頃から気温も下がり始め粉雪が舞い始め、足元が「ずるずる」から「カチコチ」に変わりスズタケを掴みながら登っていきます。後方から「あーっ」とか「きゃー」とか・・・ちょっとしたアクシデントもありましたが、小屋に15時過ぎに到着。戸の開かなくなった玄関前で長崎隊を待ってるとどこからともなく小屋番の加藤さんが現れ、挨拶をするが早いかいなか、目の前で転けて視界から一瞬消えてしまうパフォーマンスを拝見することができました。

【パーティ】
 当初の予定では祖母山頂で夕暮れを堪能するはずでしたが、ガスに覆われしかも雪も本格的に降り始めたので山頂はさっさと諦め、濡れた衣類を乾かすべくコタツに潜り込みます。 「二人で百歳計画」の時点では「男らしく」テント泊の予定でしたが、計画は次第に軟弱になりついに贅沢にもコタツのお世話になることになりました。テント泊も悪くありませんがこの時期の小屋はまさに天国で、当日は17時過ぎても誰も来る気配も無く貸し切り状態となりました。

 しゅぷ〜るさんが、焼き肉用の霜降り高級肉と黒ビール、そよかぜ姉さんはつみれ鍋、山馬鹿さんは高級ブランデー、自分は高級(?)麦焼酎をそれぞれ持参。宴会予定時刻までまだ時間はありますが、毎度のことながら山馬鹿さんの「飲もうコール」が始まったので、まずはビールで乾杯。正直、半世紀を経過した記憶力は時系列の把握に乏しく、以下思い出せる範囲で・・・
 
 しゅぷ〜るさんが手際よく肉にスパイスで味付けしフライパンで焼き始めると小屋の中は高級焼肉店に早変わりし、最初は1kgは多すぎるので半量に減らしてもらったのですが、一気に無くなってしまい贅沢な数分間でした。その直後、飯炊き当番の山馬鹿さんが日頃より早く気絶してしまいました。
 本日もう一つのメインディッシュ、そよかぜ姉さん提供の「山鍋」。さすがに事前に試運転をしただけあってなかなかの出来映えです。いつも思うのは山で生野菜を食べることが出来るのは本当に「幸せ=贅沢」なことであります。でも、担ぐのは男子チーム。
 しばらくして飯炊きだけのために目覚めた山馬鹿隊長が枕元で炊いたご飯も適当なお焦げがあり、このご飯に山鍋のダシをかけて食べると絶品。翌朝も余ったご飯を鍋に入れ雑炊にして2度美味しい山鍋でした。

 しばらく、加藤さんを加え四方山話を・・・どうしても今回初参加のしゅぷ〜るさんに話が向いてしまうわけで、なんで大阪から九州に来た?、なんで山を始めた?、職業は?、大学は?、専門は?、好きな酒は?、山歩きの話等この際、根堀は堀なんでも聞こう! みたいな。
 尋問結果は個人情報に該当するので非公開ですが、話す傍らよく食べ、飲み、笑い・・・しゅぷ〜るさんの人柄を感じることが出来て誘って良かったなぁ、と感じた次第であります。
 21時過ぎるとそろそろ山では就寝の時間、「BAR加藤」もゴールデンタイムからJazzタイムに移行し就寝の準備です。思う存分に毛布を敷いて、寝袋に入ると夜中は暑くて目が覚めるという贅沢な山小屋の夜でした。

【2日目】
 一応、夜明けに間に合うよう起きましたが、外はガス〜。
 これまたさっさと早朝山頂アタックを諦め昨晩の鍋の残りを雑炊にし朝食です。貸し切りを良いことに見事なまでの「宴会の跡」を片付け空荷で山頂へ向かいます。昨日からの冷え込みと雪で見事なまでに樹氷となり、願わくば青空の下で眺めたかったのですが、そこまでの我が儘は許してくれませんでした。

 小屋を出発し縦走路の雪が積もったスズタケを掻き分けながら、そして見上げると見事なまでの樹氷・・・くじゅうではなかなか見ることが出来ない景色を堪能しながら池ノ原方面へ。池の原手前から昨年の11月に歩いたメンノツラへ下るルートを歩きましたが、ここがまた綺麗な森で樹氷を見上げながら、時折目印のテープを見失いながら、猪さんの足跡をたどりながら下っていきました。

【エピローグ】
 四方山話のついでに加藤さんの個人情報も、血液型は?、生年月日は?、祖母山系のあちこちのルート、なーんて色々聞いてると、加藤さんからもこれまでの苦労話など聞くことができ、有意義な時間を皆さんと共有できました。来年は加藤さんの誕生日祝いで集合です。   (2012.2.25〜26) 




 






 (1)登山届けポスト近くの徒渉箇所

 




 (2)悪天候引き返せ、看板のある徒渉点。
 





(3)谷を詰めていきます。





(4)7合目付近





 (5)同上




 

 (6)松尾尾根へ。ずるずる〜と下がっていきます・・・





(7)ようやっと松尾尾根へ。
しかし、ここから縦走路まで案外遠くてくたびれます。





 (8)降り始めた雪で白くなった天場。
自分の足跡



 


焼き肉第2陣の味付け中



(9)焼ける匂いが小屋を包む〜
瓶はワイン、その向こうのペットはブランデー、手前のペットは焼酎・・・






 (10)奔放もとい本邦初公開!?加藤鍋〜
少し、ご相伴にあずかりました。





 

(11)翌朝の祖母山頂。景色は見えず。





(12)でも見事な樹氷でした。





(13)





(14)縦走路。





(15)針のような霧氷




(16)宮原分岐。アイゼンを外しながら燃料補給。





(17)池の原付近の樹氷





(18)しばし見とれます・・・





(19)池の原からメンノツラへ下っていきます。





(20)結構な激下り箇所もあります





(21)激下りを終了し衣類調整タイム