祖母山メンノツラ谷へ・・・ 

 先週から祖母山系に足を向け始めたところですが、ご存じの通り週末になると雨が降り、雨に弱い体質の自分としてはどーしても山から足が遠のきストレスが溜まるばかりの昨今です。こーなると、天気予報に曜日を合わせるしか無い訳で昨日は「日曜日」しました。
 今回の目的は少ーし「熊」、そして以前から気になっていた看板のルートです。すでに歩いた方も多いのかもしれませんが、池の原から少し祖母山よりの斜面に「メンノツラ沢へ」の看板があり見かけるたびに気になって気になって・・・いきなり登るにしては行き先が中途半端だし、ということでメンノツラから祖母山に登り折り返し池の原まで歩き、そこから今回の本題ルートを歩くことにしました。

 八丁越え登山口を過ぎ神原林道を行けるところまで行ってみましたが、標高600m地点が限界で、ほぼ3年前、2008年9月にメンノツラを登ったときより林道は荒れた印象でした。結局、路肩が広場所に駐車してここから登山届ボックスのある登山口まで約30分。ここに着いた時点でまだ夜明け前、暗闇の中で水の音が響くばかりです。以前はあった対岸に渡る橋は流失していますが、なんとか対岸に取り付き踏跡、目印を確認しながらゆっくり登っていきます。

 2回目とはいえ3年振り、きつかった印象と何度も目印を確認しながら登った記憶程度です。ただ、前回と違うのは焦らず登らないと精神的にきつい、という反省があったので気分的には樂でした。前回、結構ショックを受けた「まだ6合目」の看板地点でも全然堪えずメンノツラを楽しむことができました。紅葉のピークは過ぎた感じですが点々と綺麗な紅や黄の紅葉が緑に映えます。

 松尾尾根に登りあがってからはひたすら縦走路に向かって登ることになりますが、スズタケ、倒木でこの区間が肉体的にきつかったです。縦走路に出るとガスがかかり祖母山頂方面もお隠れになっています。登り始めてから約4時間、9時30分に山頂に到着するも終日晴れの天気予報とは裏腹に山頂はほとんどガスの中で、時折下界が見える程度です。

 45分程度山頂に滞在しましたが東京から来たとい女性と熊本からの年配の男性の2名にお会いしたのみでした。男性の方が「どこから登りました?」、自分「メンノツラからです」というと「懐かしいなぁ。今まで聞いた中で初めてだ〜」と感激した様子で祖母傾山系の登山道について話をしました。東京からの女性は直接話はしませんでしたが、このあと久住山に向かうとのことでした。

 11時前に山頂を出発。しばらくはガスの中ですが宮原分岐を過ぎるあたりから次第にガスが切れ始め、池原直前では陽が差し始めました。尾根の西側はガス、東側は晴れその中に差し込む陽光・・・幻想的(ちと大げさかも・・・)な雰囲気の中紅葉を見上げしばし感動しておりました。
 池原展望台に行ってみると祖母山頂も見え始め、尾根から半分はガスがかかり最初は天気予報を恨みましたがこれはこれで感動し、しばらく展望台の杭となっていました。

【メンノツラ沢へ】
 ようやく本題です。看板から踏み跡はやや弱いものの赤テープが密に貼られているのであまり迷うことは無いし、もし赤テープが無くなったらある場所まで戻って探せば次の目印が見つかります。途中、地図では確認できない小さいピークや崖がありますが、これらの場所はどちらかに目印が振られているので良く確認すれば見つかりました。

 急降下(急登)は○○m標高点から谷に降りる場所で、ここはルートの確認と安全面の両方とも要注意の場所でした。そして、谷に降りここを下るのかなぁ、と思っているとそこを超えて対岸の尾根まで進みそこを下るのですが、谷を通過する箇所は少し目印などがわかりにくくもあったので要注意と感じました。最後の尾根に乗ってしまえばあとは最初の分岐に戻ります。谷に降りつくと右手に滝が見えこれを背中にして谷を渡り登山道に戻ります。

 気になっていたルートを歩くことができ、そして綺麗なルートで満足の山行となりました。
  →メンノツラの詳細はこちらから


※「メンノツラ谷ルート」をクリックするとルート紹介レポに飛びます。



(1)
 地図「10.分岐看板」
 登山届けのある登山口から川を徒渉して間もなくして杉の木に貼り付けられています。
 





 (2)
 地図「1.分岐点」
 縦走路のこの看板が気になってどーしようもありませんでした。。
 


 (3)
 「1.分岐点」から間もなくは綺麗な林ですが注意しないと目印を見落としてしまいます。


 

 (4)
 地図「4.小ピーク」
 この手前にも2箇所ほど巻いたりする場所があります。
 ここは「標高点1174」のピークの手前を左に激下りします。

 


 (5)
 「急斜面」の箇所です。目印はしっかりしています。




 (6)
 急斜面の途中で見かけた看板です。

 (7)
 地図「6.谷徒渉」
 地図で判断するとこの谷を下りそうな印象ですが、ここは対岸にわたり尾根まで進みます。よく見ると対岸に小さいケルンなどがあったりします。





 (8)
 地図「6.谷徒渉」から「7.尾根へ」向かう途中です。目印、踏み跡もはっきりしています。



 (9)
 途中、何カ所か看板があります。
 



 (10)
 地図「10.分岐看板」の少し手前。下ってくると右に滝が見えます。




 (11)
 谷を渡り「10.分岐看板」に戻ります。




 (12−1)
 現在の登山口からすぐの徒渉点




 (12−2)
 3年前はなんとか橋がありました。
 ここからはスナップ写真です。

メンノツラ「まだ」六合目看板。
少し字が薄くなっていました。



メンノツラ谷を振り返ったところ




単発ですが黄葉です。




松尾尾根にて




久々の祖母山頂。
一瞬晴れただけでほとんどガスばかりでした。




縦走路より




紅葉。縦走路にて




池の原手前にて




池の原展望台より祖母山




分岐から少し入った綺麗な森です。




同じく。




メンノツラへ向かう途中にて