雪もクラスト化し楽ちんでした〜   

 年末に登った山を折り返すように年始めから由布岳、くじゅう山系(大船山)ときたので、最後は祖母山というわけではありませんが、前回、祖母山に登る予定が所用で場所を変更したので今回は「祖母山」ということで。でもって、そろそろテント泊もいいなぁ、ということもありテント泊用の道具をひととおりザックに詰め込んでトレーニングを兼ねていざ出発です。

 今回は少し試したいこともありまして。
 最近メジャーになりつつあるアウトドアメーカー「ファイントラック」、すでにご存知の方も多いとは思いますが、アンダーウエアを購入したのでその試着と効果のほどを試すことにしました。シャツは「フラッドラッシュ・スキンメッシュ」手袋は「フラッドラッシュ・パワーメッシュ」というアイテム。両方ともスケスケで特に、シャツは単体で着て歩いているとちと怪しい出で立ちになります。
 この上から、通常のシャツ(本当は同メーカーのシャツが望ましいようですが)と手袋を上に装着してみました。最初はいつもより一枚余計に着ているので暖かさ(暑さ)を感じるものの、それほど汗も感じません。途中、暑くなりいつものようにカッパを脱ぎ最後はヒーハー言いながら山頂に到着。あまり意識もせずコーヒーを入れる準備などしていました。後になり、そーいえば汗で濡れたべたべた感があまり無かったなぁ、と。
 最初は着心地というか生地の肌触りが硬い感じもしますが、慣れればなんと言うこともなく、もう少し活用してみたいと感じました。

 コースは前回と逆回り、黒金山尾根から祖母山、宮原を経由して下山するコースです。登山口には5時頃到着。月夜に照らされる稜線にはガスが押し寄せています。ただ、さほど厚い雲ではないので縦走路にたどり着く頃には晴れることを期待して登り始めました。雪は前回と同様に1,300mを越えた辺りから、1,400m以上になるとアイゼンを着けても歩けるくらいで圧雪状態でもあるので安全のために今時期はアイゼンの持参オススメです。縦走路に出る頃からガスが懸かり始めるのですが木々は樹氷化粧となっていて、これは予想外でした。

 縦走路そばの展望台に出てみましたがこの時点で、1,500m付近から上はガスに覆われ全容はわかりませんがどうやら久々に樹氷を見上げながら歩けそうです。山頂に近くなるに連れ青空も覗き始め着雪の量は少ないものの木々の枝は真っ白になっています。難関と思っていた最後の梯子場も今回はさほど苦労もなく山頂に登り着くと雲海状態で下の景色が良く見えません。しばし、コーヒーを飲みながらノンビリしていると次第にガスが晴れ始めすっきりとまではいきませんが景色もまずまずです。

 それにしても本日は誰も登ってきません。山全体が静かです。そーいえば、今日はセンター試験日、でも関係ないし・・・そのうち登ってくる方とすれ違うかなぁ、と思っていましたが誰も登ってきません。下山してみると尾平の駐車場周辺は自分の車だけで、途中の大障子岩の入口、上畑にも車なし、となんとも静かな一日でした。

 今回、祖母山を登りながら、くじゅうや由布岳と比較しそれぞれの山って自分にとってどんなんだろう、と考えていました。一言でいうと由布岳はトレーニングの山、くじゅうは景色や雰囲気を楽しむ山、祖母山系はひたむきに登らせてくれる山かなぁ、と。いちがいに比較はできませんが、祖母山系は写真の被写体が多いとは言えないし、基本テント泊しないと夜明けは拝めないし、なぜか足が向いてしまいます。
 今年も祖母山系に向き合えることができれば良いなぁ、と改めて感じた山行でした。
  (2012.1.14) 



 






 (1)黒金山尾根。
 





 (2)縦走路そばの展望台。
 





(3)縦走路で見上げた樹氷。





(4)途中の展望台にて。






 (5)梯子場から山頂方面。




 

 (6)山頂直前。





(7)山頂より。天狗岩方面。





 (8)山頂より。


 


(9)縦走路方面。





 (10)静かな山頂でした。





 

(11)宮原方面。





(12)宮原分岐。ここから下の雪は溶けていました。





(13)登山口から。





(14)今回、着用したファイントラック社のアンダーシャツ





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