だいぶ熊騒動も落ち着いてきた祖母山系ですが、山に登る同僚と話をしていて「嫁さんが、熊が出るので祖母山系に行かせてもらえない」とのこと。それなら、誘ってあげよう、ということになり、どこを歩くか検討した結果、これまで大障子岩方面は全く歩いたことが無いので上畑から大障子岩まで歩くことにしました。 同僚も単独で結構な距離を歩くことを聞いていたので上畑からピストンしようとしましたが、結局、車2台で登山口周辺まで行くことになったのでそれなら登山口と下山口を別々にした方が楽ちんか〜、ということで下山口を随分悩みましたが結局、大障子岩クーチ谷登山口に駐車することにしました。翌日が日曜日なら祖母山まで、と密かに考えたりしましたが・・・ 上畑からの登りは砂防ダムの上が今年3月に登った時からさらに変貌・・・、木が伐採されていて小さい看板がこまめに設置されていたので夜明け前でも迷うことはありませんでしたが、変貌ぶりにびっくりです。ただし、工事した直後だったせいか少しぬかるむ場所もありました。 その後は順調に高度を稼いでいきます。同僚もつかず離れず適度に距離を空けて登ってきます。が、これが本日のちょっとした遭難事件を引き起こす結果となりました。 もう少しで大障子岩山頂の場所で少し迷いやすい場所があったのでここで一旦、同僚を待ち歩き始めました。もう一回待った所で彼が来ません??? 写真かトイレかなぁ、と思いながら引き返しましたが同僚の姿がどこにもありません。そーいえば、滑りやすい場所があったので「落ちた!?」 随分、彼の名を呼びましたが空しくこだまが響くばかり。もし、意識があれば骨が折れていてもなんか返事があるはず・・・全く、彼の返事が聞こえません。次第に声も視線も真剣になり登山道の下を中心に確認しながら歩いていると携帯に同僚から連絡が入り、右折しなければならないところを直登してしまった、とのこと。場所も予想できたのでそこで待っていると無事な姿で同僚が降りてきました。 後で聞くと、彼も随分私を呼んだそうなんですがお互い全く聞こえませんでした。直線距離にしてせいぜい数十mなのですが彼は恐らく大障子岩方面、自分は登山道より下に向かって叫んでいたせいなのかもしれませんが、人間の声って届かないことを改めて体験しました。 本当に、安堵する一方でいつも単独で歩くばかりで配慮が足りなかったなぁ、と反省したところです。自分自身の行動で時折、冷えることもありますが、同行者の「事故」はさすがに気が気ではありませんでした。 そんなこんなで大障子岩山頂を前に少しあたふたとしましたが、上畑から概ね4時間で山頂に到着。山頂から眺める祖母山方面の尾根の木々はすっかり落葉しモノトーンの色合いです。今から、一雨毎に冷え込んで寒い冬が来ると思うとそれはそれで楽しみでもあります。そんなことを考えながら山頂で約1時間コーヒーを飲んで景色を眺めておりました。 久々の週末の晴れとは言え、なんともすっきりしない今年の天気、天候。本日もこの時期としてはすっきりしない空気でくじゅう方面もあまりよく見えませんでした。 |
(1) 2011年3月の再掲。 健男社中腹の駐車場に停めて出発です。砂防ダムの奥でさらに工事が進んでいました |
(2) 同左。 |
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(3) この辺りのクヌギだけでなく杉もかなり伐採されすっかり丸坊主状態になっています。(写真は2011年3月) |
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以下、本日の様子です。 | ||
(4)最初のピークより |
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(5)木々はすっかり落葉しています。 |
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(6前障子山頂へ |
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(7)前障子山頂より |
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(8)同上。 |
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(9)大障子岩 |
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(10)この後、遭難騒ぎが・・・ |
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(11)大障子岩より 本日の登山客は自分たち二人だけでした。 |
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(12)同上。前障子。 |
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(13)同上 |
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(14)クーチ谷にて |
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(15)愛車(登山口にて) |
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