縦走路も九合目小屋も堪能しました   

 9月上旬にそよかぜ姉さんから兵庫からお客様が来るので11月頃に祖母山系を案内せぇ〜、とのお達しがあり、日程調整の結果今回の11月上旬に実行することになりました。兵庫からのお客様は日本百名山制覇を目標にしておられ、今年の夏祖母山をめざすべく北谷から登る計画だったそうですが、あいにくの悪天候でツアーが中止となったそうです。あと一桁で目標達成とのこと、ならば祖母山系の核心部を堪能して頂きたいとのもと、野性味あふれるクーチ谷を登り鹿ノ背、馬の背を経て祖母山を目指すことにしました。

 メンバーはお客様STさん、長崎からそよかぜ姉さん、きのこさん、職人みっせるさん、山馬鹿さん、福岡からhirokoさんと自分と7人のパーティーです。相変わらず年齢層が厚く男女混合チームです。

 クーチ谷は2007年2月に九合目小屋近くの天場でキャンプすべく、荷物の重さにへろへろになりながらも翌朝の樹氷に酔いしれたルートです。自分以外は誰も登ったことが無いこともあり選んでみました。今夜は九合目小屋にお世話になることもあり荷物も軽量化されたこと、先週、下見&ボッカを兼ね登ったこともあり体力的にはまずまずでした。 久々に歩く大障子から祖母山に向かう縦走路は気持ちよく、夕日に照らされる祖母山系を眺めながら祖母山に向かいました。

 九合目小屋に着き管理人さんによると今夜のお泊まりは自分たちのパーティーだけで、しかもコタツまであります。とりあえず夕日に間に合うこと、明日の天気が今イチなら天気が良い今日のうちにSTさん他皆さんと山頂に向かい落日を楽しむことにしました。
 日の入り前ということもあり冷え込んできましたが、まずまずの夕日を眺めることができました。

 小屋に戻り、まずは小屋番の加藤さんも入り8人で乾杯、つまみをひとしきり食べてから、そろそろ晩ごはんの準備。山馬鹿さんが飯炊き班長、そよかぜ姉さんがすき焼き班長となり手際よく準備にかかります。最初のすき焼きが出来上がったところで加藤さんも一緒に第一陣の食事タイム。その間、山馬鹿、職人みっせるさん、自分はいつものごとく焼酎を・・・その横でそよかぜ姉さんの厳しい目が自分たちを見つめています。その後は想像にお任せしますが、今回は恐らくそれぞれが自分のペースで呑んだのか、山馬鹿さんは早めに横になり、職人みっせるさんと自分は加藤さんがステレオから流す昔懐かしいユーミン、井上陽水、チューリップ等々の名曲に合わせ合唱しておりました。

 職人みっせるさんは皆が就寝した後も小屋番の加藤さんと意気投合し夜が更けるまで大いに盛り上がっておりました。山中の会話の中で次第に明らかになったのですが、その、話の内容を皆さんは、「眠れない〜」と思いながら聞いていたことと思います。この夜の話は書きつづると膨大な内容になるとともにプライバシーの侵害にも当たりそうなのであえて割愛いたします。

 次の朝は5時起床の予定でしたが、寝たのか寝ていないのか良く分からない状態のまま4時30分に起床、簡単に食事を済ませ6時前にヘッドランプを点けて小屋を出発、夜明けの空のグラデーションを眺めながら山頂に到着。天気予報は曇りでしたが夜明け前は天気良好で綺麗な夜明けを楽しむことが出来ました。これまでも、祖母山山頂でのご来光に挑戦しましたが、これほど綺麗だったのは初めてです。

 夜明けを堪能した後、7時前に山頂を出発、障子岳、途中の展望台等で山麓の紅葉と祖母山系の景色を楽しみながら古祖母山で大休憩。尾平越に12時過ぎに到着、すでに終わりに近い紅葉を楽しんだ後、トンネル横の登山口に事故もなく到着しました。
 下山後は竹田市で温泉&老舗「但馬屋」で軽食を楽しみ今回の山行メニューを終了致しました。

 少々、ハードなコース設定をしてしまいましたが、内容は充実したコースであったこと、山小屋では自分たちだけだったこと、翌朝が予想外に好天であったこと、毎度のことと言いながらメンバーにも恵まれ楽しいお泊まり遠足でした。皆様、お疲れ様でした。

  






 (1)クーチ谷
 



 (2)ひたすら谷を登ります




 (3)紅葉

 


(4)両手両足を使って登っていきます。




(5)縦走路。バックは大障子岩。




 (6)鹿ノ背 




 (7)夕日を浴び始めた裾野 




 (8)馬の背




(9)振り向くと大障子が西日に輝いていました。





(10)日の入り前。祖母山頂より。





(11)落陽



  <2日目>

(12)黎明の祖母山頂




(13)はしご場




(14)障子岳付近より




(15)祖母山。




(16)落ち葉に覆われた気持ちよい縦走路が続きます




(17)尾平越




(18)下山後尾平口から見上げる祖母山
やっぱ、ええなぁ〜




改めて、祖母山の夜明け