高千穂峰(宮崎県高原町)

【概 要】 
 1日目: 扇沢市営無料駐車場〜爺ヶ岳登山口〜種池山荘〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット小屋(泊)
 2日目: 八峰キレット小屋〜五竜岳〜遠見尾根〜アルプス平
  下山後:アルプス平〜テレキャビン〜(徒歩15分)〜JR神城駅(410円)→JR信濃大町駅(バス 1,360円)→扇沢駅
   なお、我が家から扇沢駅まで約1,000kmは自家用車です。

【プロローグ】
 2013年8月に立山に登って以来の遠征です。仕事の都合や我が家の諸事情から行くなら今! と嫁さんには「今週末、遠征に行く」と言い残し8日早朝九州を脱出しました。

 以前なら眼中に無かった山小屋利用。4年前と比べ、ボッカ訓練をしてないし、今回のルートは水の確保など考慮すると小屋を利用せざる得ない状況と判断。長野に向かう途中の朝に予約の電話を入れると 「混み合ってますけど、良ければどーぞ」的な返事。
 もともと、人見知りな性格で混み合った山小屋に泊まる姿が想像出来ない自分でした。

【チョイス】 
  今回、なぜこの山を選んだか・・・。剱岳にこだわりたい気持ちもあったけど、たまたまYAMAPで見た記事に惹かれました。
  地図を購入してタイムテーブルを見ると、どう見ても、どっかで1泊しないと爺が岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳は厳しそう。

 実際、縦走して思うに、トレランスタイルで1日で走破したレポも拝見しましたが、今の自分には厳しいかも・・・
 何よりも、ここまで来てトレランは勿体ない。
 
  最初は、アルプス平から登る画だったけど、テレキャビンの稼働時刻に出発時間が左右されるので思案してると、これまた、ヤマレコで今回のコースの紹介があり、「この手もあったか! ガッテン!!」 と扇沢から登る柏原新道を選択です。
 でも、JRの時刻表を確認する訳でも無く、バスも1時間に1本程度あるらしい、程度で大丈夫か〜 (^^;)
 
 【初日】
  前日、は久々の長距離移動。関西あたりで、まだここかよ〜 帰ろかな〜 と弱気な気分もチラホラ。安曇野で高速を降りる頃は真っ暗で、山が見えないのでテンションもイマイチ上がらず(^^;) とりあず、爺ヶ岳登山口を確認して、ほぼ、満杯の駐車場の車中に滑り込み、明日に乾杯!!
 
  4時前に起き、爺が岳の登山口を出発したのは、まだ暗い4時40分頃。すでに、複数のヘッデンが森の中を登っていきます。
 こちらの山の登山道は良く整備されているし、九州より涼しいし、いつものペースでイケルかも・・・と、思ったのが後半ボロボロになった要因かも・・・
 
 最初の、ポイント地点となる「種池山荘」まで休憩無しの2時間20分。お〜、まずまずじゃ・・・
 しかし、ここで調子に乗ったのが悪かった。食べる気が起こらない。冷池山荘までは良かったけど、その先から次第にペースが落ち、鹿島槍ヶ岳への最後の登りは何度休んだことか・・・今年、6月の祖母傾ワンデイの後半を思い出しました。
 なんとか、幾多のピークを越え、最後の岩場中心のルートを下り、本日のお宿「八峰キレット小屋」に到着です。
 
 【同 行】
  同じ方向に登っていくうちに、ほぼペースが一緒の方と同じタイミングで休憩するので、話をするようになり、4人のユルッとしたパーティとなりました。浜松市から親子で来られた「浜松さん(仮称)」、東京から女性単独で来られたIEさん。
 
 冷池山荘前で休憩しながら、キレット小屋の予約の件で。
 浜松さん 「先週、小屋に予約を入れたけど、断られた・・・来るなら拒まないらしい」
 IEさん 「数日前に予約した時は、かなり混雑してて一人、半畳のスペース、それで良ければドーゾ、って言われました。」
 自分 「昨日の朝予約したら、混雑してるけど・・・予約できましたよ」
 浜松さん「!! え〜! なんでじゃ〜」
 
 キレット小屋に先着した浜松さんは無事、宿泊できるようになり、すでに息子さんとビールを頂いてました。自分も予約を済ませ、4人でテーブルを囲み、無事到着できたことに乾杯! 時刻はまだ13時半過ぎ。
 前後で歩く姿を見ていて、4人ともヘロヘロ状態、途中で五竜まで行けるんじゃね、とか言ってたけど、ムリムリ〜
 
 【八峰キレット小屋にて】
  山小屋といえば滅多に満員にならない祖母山9合目小屋くらいしか知らない自分にとって、本日がお初の本格的山小屋デビュー(^^;) しかも、大混雑。  消灯時刻の頃には、食堂や廊下にも何名かゴロゴロしてました。
 
  受付の時に部屋の場所を言われ、2階に上がると戸が付いた部屋と思いきや、スペースの位置でカーテンさえ無い状態で、要は全員が同じ空気を吸ってる状態です。IE さん、「4番です。」、自分も4番だったので、隣あわせの場所を確保。混雑のため布団は、半分に畳まれていますが、なんとか寝返りは打てるし肩が触るほどの混み様ではありません。
  
 ビールのあとは布団の上に寝っ転がって、しばし、山談義。時間も早かったので、まだスカスカの小屋。ホントに混雑するのかな〜 と、眺めていると次第に人が増え、畳半畳のスペースはあっという間に埋まりました。

 時間はタップリ、夕食までひと眠りするつもりが、標高差と無駄な荷物が堪えたらしく、日頃痙らない大腿四頭筋が痙り、しばらく、この痛さに悶絶してました。
 
  夕食は、満員のため食事も2回に分けて準備です。第1陣は17時から。ご飯と味噌汁はお替わりOK。
  ハンバーグと漬け物と、自分的には満足の1食でした。特に、この山、この場所で、ご飯がおいしい! のは予想外でした。
 夕食後、エビスを飲みながら剱山方面に暮れ落ちる夕日タイムを堪能。

 部屋に戻ると、「明日何時に出発します?」 みたいな話から始まり、「危ない程度が概ね判ったので、暗いうちから出ますか〜?」 「で、何時起き?3時?4時? 何時でも起きますよ〜」 「うーん、3時は早くね?じゃ、3時半起床、4時出発を目安で・・」
 
  と、次第に話し声も次第に少なくなり、19時頃には自然と消灯時間となりました。それにしても、思った以上に暖かく、寒いと思って着込んでたのが逆効果となりました(^^;)
 









 (1)柏原新道より。向かいの稜線と月
 

 


 (2)
 



 (3)歩き易かった登山道。
 

  


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 (5)要所には看板が掛けられています。




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 (8)間もなく、種池山荘。 




 (9)種池山荘。何名か休憩中でした。

 


 (10)すでに、花の盛期は過ぎていましたが山荘周辺はチングルマの群落でした。。




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 (12)振り向くと剱岳。




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 (14)本当に天気が良く、立山連峰がクッキリ、ハッキリ〜

 



 (15)コマクサが1株。




 (16)紅葉も始まっています。




 (17)おんせん県手拭い!! まだ、心の余裕があった時間帯です。

 


 (18)鹿島槍ヶ岳。冷池山荘が見えてます。




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 (21)斜面によっては群落で咲いてました。 




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 (23)ヤツシロソウみたいなリンドウ。




 (24)ここから先が辛かった〜
 




 (25)鹿島槍ヶ岳




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(28)なかなか山頂が近付かない・・・前を行くIEさんも足が上がってない(^^;)




(29)やっぱ剱岳格好いいなぁ〜




(30)キレット小屋




(31)鹿島槍ヶ岳山頂




(32)明日、登る五竜岳方面。




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(35)南北峰の鞍部の残雪。




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(37)北側斜面の雪渓




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(39)キレット




(40)通過して振り向いたところ。危険はありません。




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(43)やっと、キレット小屋に着きました。




(44)山小屋夕食。シンプルだけど満足〜 ご馳走様でした。




(45)夕暮れ時。向こうの山は剱岳。




(46)明日は、どんな山になるのかな〜 19時には消灯でした。




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 二日目 「五竜岳」に続く〜