平家山(熊本県八代市泉村) 1496.7m

 2日目。今回のメインイベントでベースキャンプから国見岳、五勇山を経て烏帽子岳まで歩く計画です。ご案内のとおりこの山域に疎い自分は距離感、標高差、時間が全く一致せず、地図で見る限り、なんくるなるさ〜的なノリであります。長崎隊によれば恐らく8〜9時間の行動らしくて地図で見る限りそれがピンとこない自分です。
 朝は、昨日残ったご飯に雑炊の元と玉子スープを突っ込んでお湯を注いで3分間ほど煮詰めたら朝食の出来上がり〜 朝の雑炊は準備も後の鍋の掃除も簡単で一石二鳥です。雑炊を流し込み出かける準備です。

 長崎隊は2人でザックを交代で担ぐ作戦で、ザックを背負っていない山馬鹿さんの後ろ姿を撮影すると、なんだか普通にそこら辺にいるおじさんの散歩状態で、「う〜ん、絵柄が締まらん」とか言いながら足を進めます。途中は倒木を乗り越えたりくぐったりフィールドアスレチック状態で、今冬の大雪で折れた大枝が道を塞いだりと予想外の難儀を強いられます。
 それでも、まだ新芽がわずかに伸び始めたブナやナラの森は心地よい空間を提供してくれて、ついついあちこちよそ見してしまいます。この時期なのに桜も咲き思わず息を飲む色合いです。国見岳山頂周辺のシャクナゲ群落は五勇山方面の群落は花芽も多く着き一部ではほころびかけたり、日当たりが良い場所では少し咲き始めていましたが、全体的にまだまだ蕾は固く開花はもう少し先になりそうです。

 五勇山。その名は格好良い名前ですが、看板が設置されている場所に行くとなんだか通過点みたいな場所です。改めて、地図に記載されている場所と看板が設置されている場所は微妙にズレていて、本当の山頂は何処だったんだろう? と思いたくなります。そこからスイッチバックするように烏帽子岳に向かいます。小刻みにアップダウンを繰り返して分岐から50分程で烏帽子岳山頂です。山頂や主な分岐には所要時間が記載されていますが、人生半世紀を過ぎた面々にはタイトな時間設定で、実測と比較すると精神的に堪えたりします。

 さて、2日目のミッションにも水場の確認がありました。概ねの場所は山馬鹿さんが仕入れていたので、それらしいのぞき込みながら歩いているとテン場の水場より近い場所に水が湧いているのを確認でき、今回の主な目的を達成できました。テン場に戻ったのは16時前、朝6時頃に出発したので約10時間の歩行、いや〜長かった。
 
 夕べの一時の始まりです。今夜のメニューはビーフン。
 作り方をそよかぜ姉さんが読み上げ、それを自分が作業します。山馬鹿さんが興味深げに「それで大丈夫〜?」みたいなことをご飯を炊きながら横から覗いています。すでに一杯飲みながらの作業ですからそこは適当。タンタカタカタカ、タンタンタ〜ン♪と今日の料理のメロディを口ずさみながら、豚肉を炒め、味付きビーフンを入れ、その上からキャベツとピーマン、タマネギを詰め込み、水500cc投入して沸騰するまで蓋を押さえ込み、あとは待つのみ! ほどよい頃を見計らってかき混ぜると、野菜は水分が出て小さくなり、ビーフンは水を吸って丁度いい感じに仕上がりました。水を無駄に使わない麺類としてビーフンは山の食材としては優等生!と感じました。

 午前中はガスがかかり少し不安だった天気も次第に回復し、昨晩より空が綺麗な感じです。昨日同様夕日を眺め寝床に潜り込みました。今晩も子どもたちが遊びに来るかな〜と話ながら、夜も更けていきます。真っ暗になると昨日は見えていなかった八代〜熊本市方面の街明かりが良く見えていました。
 (2014.5.3)



国見岳周辺と水場

五勇山〜烏帽子岳周辺(微妙な五勇山の位置)






 (1)
 午前6時前、本日のロングコースに備え準備中。



 
 
 (2)
 ザックを背負わないと普通に散歩中に見えるのはなしか!?




 (3)
 綺麗な森の中を歩いて行きます。
  
 


 (4)
 まだまだ続く〜




 (5)
 時折こんな風景も。

 (6)
 数株の桜が満開でした。色が濃く朝日にほんのり染まっていました。





 (7)
 ブナ、なら、イチイなどなど。
 




 (8)
 シャクナゲの森を抜けようや国見岳の社が見えてきました。

 




 (9)
 山頂にあった時間の目安を書いた看板。


 


 (10)
 烏帽子岳への分岐。この手前に五勇山の看板があります。






 (11)
 地図「3.五勇山看板」
 写真(10)のごく近く。改めて、地図上の五勇山と三角点名「五勇」との微妙な位置関係です。

 


 (12)
 日当たりの良い場所ではシャクナゲが咲き始めていました。





 (13)
 地図「6.分岐」
 看板にもあるようにここから5分程度で烏帽子岳です。




 (14)
 地図「7.烏帽子岳」
 山馬鹿さんの少し向こうは崖になってます。

 (15)
 烏帽子岳からの眺め。






(16)
 地図「5.展望岩」
 ここのシャクナゲは咲き始めていました。

(17)
 地図「4.レスキューポイント」
 からの眺め。下界から緑の彩りが登り始めています。




(18)
 折れた大枝に悪戦苦闘しています。

(19)
 国見岳から五勇山方面を振り返って。





(20)
 イチイの木。

   
(21)まずは下ごしらえした豚肉と人参を炒め、味付きビーフンの上にてんこ盛りに野菜を載せ水を加え、沸騰するまで蓋で押さえ込みます。
沸騰して湯気が立ち始めたら蓋をあけ混ぜたら出来上がり〜
 




 (22)以下、スナップです。

 




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3日目に続く〜